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東京コレクションレポート_JUNYA TASHIRO(ジュンヤタシロ)
レポート
2008.09.09
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

東京コレクションレポート_JUNYA TASHIRO(ジュンヤタシロ)

信念を持った女性がテーマ。
服のトレーサビリティも可視化するシステムも起用。

JAPAN FASHION WEEK in TOKYO
2009 Spring/Summer Collection

JUNYA TASHIRO(ジュンヤタシロ) 
9月3日(水)16:00〜@ベルエポック美容専門学校 第2校舎ホール


 27歳で脱サラ後、アパレルメーカーを経て2007年に独立し、福岡に拠点に活動するブランド「JUNYA TASHIRO(ジュンヤタシロ)」の3回目の東京コレクション。テーマは「conviction」という。
 
 「conviction」とは、英和辞書によると(有罪)判決、確信、信念といった意味だが、デザイナーが最初にイメージしたのは、フランスのアルベールカーン氏が100年前に作った「地球史資料館」に保管されている、一枚のアイルランドの女性の写真だったのだそうだ。

 そこには、貧しいながらも民族衣装のちょっとしたところに鮮やかな色を重ねるなど、装いに対する女性らしい姿勢と実生活に対するたくましさが同居する「強い女性像」に感銘。そのイメージを増幅させるためにも映像作品も制作したところ、「芯の強さ」→「自分を持っている人」→「信念を持つ(貫いている)人」→「conviction」となったというわけだ。

 今回の会場は、原宿から千駄ヶ谷に向かう途中にある美容専門学校のホール。オープニングは前回同様、フルート奏者によるソロ演奏を背景に、サテン地のフリルたっぷりのティアードスカートのモデルがランウェイを歩く。ドレープ感のあるロングスカートにウエッジソールサンダル、パフスリーブや小花柄モチーフのブラウス、ハイウエストの太いロングパンツなど、テーマの「強さ」よりもフェミニンでかわいい印象を受ける。

 後半になると、ポンパドールヘア、ベビードール風のキャミソールワンピース、裾が切りっぱなしの白いワンピース、そして、ヒップまわりにボリュームをもたらしたシルエットが多数登場。対照的にウエストのくびれを強調するなど、ボディコンスタイルへと変化していった。

 残念だったのは、音楽が最後のルックの登場後、突然ブチッと無造作にとぎれ、次の曲との繋がりが雑になってしまったことだろう。音楽だけでなく、ファッションショーにおける服やモデル以外の要素の重要性も再考させれるコレクションとなった。

また、「MEIBRO(名刺ブログシステム)」とのコラボにより、QRコードを洋服の柄として取り入れ、生地にプリントされたコードを実際に読み込むことにより、今期のコレクションの制作過程やスタッフの顔が分かる仕組みを取り入れたというから、服のトレーサビリティを可視化!? 東京コレクションらしい試みとも言えそうだ。


取材・文/『ACROSS』編集部


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