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東京コレクションレポート_SOMARTA(ソマルタ)
レポート
2008.09.10
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

東京コレクションレポート_SOMARTA(ソマルタ)

テクノロジーとオーガニックの融合

JAPAN FASHION WEEK in TOKYO
2009 Spring/Summer Collection

SOMARTA(ソマルタ) 
9月5日(金)19:00〜@ラフォーレミュージアム六本木

「SOMARTA(ソマルタ)」は、07年春夏東京コレクションでデビューしたレディースブランドである。デザイナーの廣川玉枝さんはイッセイミヤケでニットデザイナーを勤めたのち、2006年3月からSOMA DESIGN(ソーマデザイン)として活動をスタート。同時に「SOMARTA(ソマルタ)」を立ち上げた。2008年4月には CANON(キャノン)とのコラボレートという形でミラノサローネで作品展示を行っている。

前回のショーでは「身体における衣服の可能性」をコンセプトにSkin(スキン)というボディウェアを発表。今回は、Evolution・bodyをテーマに、未知の生物の骨格や未来における人物像を表現した。

ステージ上のスクリーンに細胞が分裂していく映像が映し出され、ショーのために作成したというアンビエントミュージックが流れる、近未来的な雰囲気で始まった。

ショーの前半では、立体的なパターンを用いた構築的なフォルムのリアルクローズが登場。あばら骨のように背中の脇にタックが寄ったトップスや、背骨のようにプリーツフリルでかたどられたスカートやワンピース、筋繊維のような織り柄が入ったレギンスなど、肉体のパーツをモチーフにしたディテールを盛り込んだ。

後半では、クリノリンのようなドーム型の骨組みを用いたルックが登場。腰から下が極端に膨らんだ骨組みを、光沢のあるキュプラや高縮率のニットが張り付いて覆うことで、人体をデフォルメした新しいフォルムを形成していた。

カラーは白をベースにアイボリー、ベビーピンクなどのスキンカラーで構成。所々登場するブルーや黒が深海を連想させる。

「これまでの創作活動が、人間の女性のフォルムにとらわれている部分があったので、それを超えた表現がしたかったんです」と廣川さん。生物学者エルスト・ヘンケルの骨格を描いた細密画集を見ているうちに、人間を骨格からデザインしたらどうなるか、という発想を思いついたという。

近未来的なテクノロジーと、人体や深海生物などのオーガニックな要素が同居。そこに同ブランドの持ち味である妖艶さが加わった独特の世界観を表現していた。

取材・文/『ACROSS』編集部


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