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CALIFORNIA STORE(カリフォルニア ストア)
レポート
2008.10.29
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

CALIFORNIA STORE(カリフォルニア ストア)

目黒銀座商店街の個人オーナによるTシャツストア

現在は古着も扱っているが、今後は
オリジナルの割合を増やしていく予定。
Tシャツは毎月新しいデザインが入荷する。
内装イメージは「アメリカのおじさんの家」。
ビンテージ家具を使いアットホームな雰囲気。
雑貨は70年代西海岸のものが中心。明るく
ポップなデザインのものが多い。
場所は目黒銀座商店街の祐天寺寄り。
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オーナーの秋山孝広さん。「2号店は
サンディエゴか鎌倉に出したい」。
東急東横線の中目黒駅から、西に500メートルほど続く商店街・目黒銀座。長い商店街の西寄りにあるのが、今年9月9日にオープンした「CALIFORNIA STORE(カリフォルニアストア)」だ。セレクトショップである同店は、秋山孝広さん(38)の個人経営によるものである。

秋山さんは10代からアパレル企業に従事し、販売や営業を経験。並行して、2005年からTシャツや小物のブランド「Loud color(ラウドカラー)」を展開していた。国内の某コレクションブランドのもの作りを経験し、洋服作りの面白さを再認識。本格的に自分でもの作りをやってみたいという思いから、ブランド名を「sex up under wear(セックスアップアンダーウェア)」に変更し、再スタート。同店をオープンした。

「20代前半の頃から店をやるのが夢で、ずっとタイミングを見計らっていたんです。今年に入ってから、具体的な方向性が見えて考えがまとまり、また資金面での準備が整ったので、出店に至りました」(秋山さん)。

商品構成は、アンティーク雑貨が4割、ユニセックス展開のオリジナルTシャツ(約15型)が3割、古着が3割。アンティークの雑貨と古着はアメリカ西海岸で買い付けて来た70年代のものが中心。買い付けから販売まですべてを秋山さんが行っており、ターゲットは特に設けずに自分が納得できるものだけを販売していくという。

「Tシャツのデザインコンセプトは“エロティックなもの”。70年代のプレーボーイのような“明るく楽しいエロ”を感じられる柄が多いですね。毎月、素材や型が違うTシャツが入荷するようにして、バリエーション豊かに見せたいと考えています。古着屋で全て違うプリントのTシャツが並んでいる状況を新品で再現したら面白いと思って」(秋山さん)。

以前は豆腐屋だったという店舗面積は13坪。内装は“70年代アメリカのおじさんの家”をイメージし、壁にはオーク調の木材、床にはグレーのカーペットを敷き詰めている。明るすぎない間接照明や、レトロな家具をディスプレイする他、アイロン台を什器として使うなど、まるで家のような雰囲気だ。

出店に関しては、候補エリアは他になく、当初から中目黒銀座だけに絞って物件探しをしたという。というのも、秋山さんは中目黒に24歳から12年間住んでおり、なじみ深いエリアだったからだ。

「同じ中目黒でも、目黒銀座商店街は目黒川沿いのエリアに比べて、坪単価が安いのが大きな魅力でした。個人で店を経営している知り合いも多かったので、自分が出店することになったら顧客を紹介してもらえるな、と思っていたんです」(秋山さん)。

客層は、平日は近隣の住民が中心で、休日にはショッピング目的で来街する20代後半〜30代が増えるという。また、祐天寺や学芸大学周辺に住むアパレル関係者が仕事帰りに立ち寄るケースも多く、19時〜閉店時間の23時まで、遅い時間に込み合うというのも特徴だ。オープンに際して宣伝やPRは一切していないが、個人ブログの記事や近隣のショップの紹介で同店を知り、来店するケースも多いという。

06年、目黒銀座商店街の中程に人気古着店「JANTIQUES(ジャンティーク)」がオープンしたのを皮切りに、周辺には、アパレルショップや古着屋、雑貨屋やカフェなど個人オーナーによるショップが急増。古くからの個人商店が店をたたみ、オーナーがビルに建て直して新たに貸し出すケースが増えたことで、昔ながらの商店街が急速に改変、オシャレなエリアとして来街者が増えているのだ。

一方、山手通りを挟んだ上目黒一丁目エリアでは現在、大規模な再開発が進行中で、高層マンション「中目黒アトラスタワー」が建築中である。再開発が落ち着き、高い賃料でテナント募集を開始すれば大手のアパレルショップや飲食店が出店し、いっきにオモテ化・観光地化することが予測される。中目黒は山手通りを挟んで、大きく雰囲気の異なる2つのエリアに分断されることになるかもしれない。

ちなみに同店は年内にネット販売を開始する予定。また、売り上げ次第では海の近くに2店舗めを出してみたい、という野望もあるようだ。

[取材・文/笠原桐子+『ACROSS』編集室]


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