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東京コレクションレポート_beautiful people(ビューティフルピープル)
レポート
2008.11.05
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

東京コレクションレポート_beautiful people(ビューティフルピープル)

「ある女の子のクローゼットの中身、その全て」

JAPAN FASHION WEEK in TOKYO
2009 Spring/Summer Collection

beautiful people(ビューティフルピープル) 
10月9日(木)@六本木ゼルカフェ

beautiful people(ビューティフルピープル)は、2007年にスタートした新進気鋭のブランド。国内外のアパレルブランドで企画やパタンナーとして経験を積んだ男性4人のデザインチームで構成されており、レディース・ティーンズ・キッズウエアを展開。大人と5歳の子どもが共有できる服というコンセプトのキッズシリーズは、絶妙なサイズ感と細部までこだわったディテールで特に人気が高い。

5回目となる今回のコレクションテーマは「ある女の子のクローゼットの中身、その全て」。村上春樹さんの短編小説「午後の最後の芝生」で主人公が経験する、「会ったことのない女の子のクローゼットを見せられて、その女の子を想像させられる」というシーンにインスピレーションを得て、コレクションのイメージを膨らませたという。

「ワードローブには女の子の人生が詰まっていて、彼女のパーソナリティを物語っています。コレクションのラインアップからどんな女性像なのかを想像してもらい、最終的に自分たちが表現した女性像と、皆さんがイメージした女性像が一致すればいいなと思いました」(企画デザイン担当・熊切秀典さん)。

会場には青々とした芝生が敷きつめられ、どこからともなく鳥の鳴き声や車が走り去る音、子供の声などが聴こえてくる。アコースティックやロックなど、BGMが変わるたびに、庭や公園、野外フェスティバルなど、シチュエーションが変わっているように感じられるから不思議だ。

フェミニンなフラワープリントのコットンシャツワンピースに始まり、クラシカルなカラーツイードのセットアップやワークテイストのヒッコリーパンツ、スポーツウェアのようなジャージやパーカーなど・・・他にもパジャマのようなシャツやガウンがあったり、マニッシュなスリーピースがあったりとアイテムやテイストのバリエーションはかなり幅広い。

また、毎シーズン展開しているプリントTシャツには、子どもの裸をモチーフにしたイラストを採用。これはレッド・ツェッペリンの「聖なる館」のアルバムジャケットからインスパイアされたもので、子どもが持つプリミティブな神々しさを表現しているのだそうだ。

素材では天然素材にポリエステルをミックスすることで生地にふくらみを出し、これまでとは異なる暖かみのある触感を表現。また、水洗いを重ねることで、優しく使い込んだ自然な味わいが出るよう、経年変化を考慮して生地を選んだという。

「自分たちが興味があることを追求しないと、リアルな服は生まれないと思ったんです」という熊切さん。様々なシーンに対応できるアイテムをテイストミックスで提案した今回のコレクション。トレンドのアーカイブ化が進み、あらゆる年代、テイストやアイテムのミックスによって“今”らしいスタイルが作り出されるという、東京のファッションマーケットを反映したリアルクローズなコレクションとなった。

取材・文/『ACROSS』編集部


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