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東京コレクションレポート_YAB-YUM(ヤブヤム)
レポート
2008.12.06
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

東京コレクションレポート_YAB-YUM(ヤブヤム)

テーマは「ANTIQUITY OF MARS」。
紡がれた<ひとびとの記憶>

<ひとびとの記憶>を紡いだコレクション

JAPAN FASHION WEEK in TOKYO
2009 Spring/Summer Collection


 セントラル・マーチンズスクールで出会ったパトリック・ライアンと吉田真実さんが1994年にスタートしたブランド「YAB-YUM(ヤブヤム)」の09S/Sのコレクションが、新宿アイランドタワー内のアクアプラザで開催された。

 今回のテーマは「ANTIQUITY OF MARS」。セピア色に色あせた女の子の古い写真が真っ暗な会場のスクリーンに映し出されるなか、フォークミュージックに乗って、生成りの上質なリネンのダブルのジャケットにドレープがたっぷり入った白いパンツルックが登場。一見コロニアル調のような、カントリールックのような新しいナチュラル感が披露された。

 裾は布を断ち切ったままのラフな雰囲気を合わせもったワンピースをはじめ、セーラーカラーやバスク柄、マリンパンツといった昔懐かしいワークルックのモチーフには、ビロードの赤いベルトや極細のリネンベルトでウエストをマークして甘さがプラス。ダストカラーのアンティーク風のニッカボッカにはレースアップのフラットシューズで女の子らしさが加えられるなど、上質な素材とアクティブなデザイン、中世風の女性らしいシルエットがうまくミックスした同ブランドらしいバランス感となっていた。

 「不景気とか落ち込むようなニュースが多いじゃないですか。でもそんなのはもう聞きたくない、と思い、未来をイメージしたら逆にプリミティブに行き着きました」とデザイナーで武蔵野美術大学教授でもあるパトリックさんは話す。

 生成りの上質なコットンガーゼやリネン・レーヨンにぼやっとした色合いのプリントを施すなど、アンティークな風合いを天然素材で立体的に表現することに注力したという。

 もともと哲学・思想を大切にし、アンティークなモチーフを得意とする同ブランド。あらゆるものがもの凄いスピードで走り過ぎる“東京”に拠点を構えているからこそ、過去のファッションのアーカイブから<ひとびとの記憶>を紡いだ、高度なリアルクローズのコレクションだった。

 また、ファッションを着る事ではなく、インスタレーションで表現しようと2008年7月にオープンしたギャラリー「omoh gallery(オモギャラリー)」にて、12月12日からパトリックさん自身の展覧会「..healthy smiles(目玉和菓子)」が開催される。ギャラリーの1Fは、“工作人”を意味するクリエーターたちによるニューコンセプトショップ「homo-Faber(ホモフェイバー)」もオープンしている。

1F homo-faber(ホモフェーバー)
2F omoh gallery(オモギャラリー)
東京都渋谷区 神宮前 3-6-24
TEL/FAX:03-5775-2148


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