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JAPAN FASHION WEEK in TOKYO 2009_SOMARTA
レポート
2009.04.13
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

JAPAN FASHION WEEK in TOKYO 2009_SOMARTA

3月26日(木)@ミッドタウン・ホール
イメージソースは「防具」。強さと優しさをミックスしたリアルクローズ

デザイナーの廣川玉枝さんは株式会社イッセイミヤケで、「ISSEY MIYAKE MEN」及び「ISSEY MIYAKE」コレクションラインのデザイナーとして約8年間勤務。06年3月に「SOMA DESIGN」として活動開始し、同時にブランドを設立した。

今回のテーマは、「ADAMANTNINE(アダマティン)」。ダイヤモンドを表す古語で、「極めて強固な」という意味を表す言葉である。デザインソースは日本や西洋の鎧、甲冑などの防具。そもそも洋服は人体を守るものであるという考えに基づいて、イメージをふくらませたという。

「PROTECTION BODY」と題して生命体の進化をテーマに掲げた前回に続き、今回も人体に関連するものをテーマに作品を発表した。

ランウェイの正面に設置されたスクリーンには、寒々とした冬の森に雷がとどろく中、ゆっくりと船が出ていく映像が映し出される。静かなアンビエントミュージックに合わせて、モデルが登場。モデルたちはこめかみからあごを覆うようなゴールドの面包(かぶとの下につける面)を付け、ヘアスタイルは侍のまげ風お団子だ。

無縫製ニットを得意とする同ブランドだが、今シーズンは洋服をより人体に近づけるために様々な素材を駆使した。甲冑のようなパターンのジャケットやPコートには、軽さと柔らかさを出すために、圧縮加工を施したニットを使用。ヴィンテージ感にこだわったという牛皮のレザーは、エンボス加工を施し、その上から箔を押し付けることで年月が経ったような色を表現した。その他にも毛足の長いファーベスト、ジャカード織りのパンツなどアイテムによって様々な素材を使い分けている。

ワンピースは折り紙のように重ねられていたり、総レースが施されていたりと構築的なデザインが中心で、唐草模様や、印伝風の模様が入った柄タイツとのコーディネートもユニークだ。胸元や袖にちりばめたスワロフスキーは、メタリックカラーのものを使用することで年月の経った自然の石や鉱物を表現しているという。

「『強さ=優しさ』である、ということを表現するために、硬質な素材と柔らかい素材を使いました。中世のヨーロッパや、西洋のものが日本に入ってきた文明開化当時のような、和洋折衷の雰囲気も意識しています」(廣川さん)。

本来、武骨で猛々しい印象の防具を、革やニット、レースなど様々な素材で巧みに表現。強さとエレガントさがミックスしたリアルクローズへと昇華させていた。

撮影・取材・文/『ACROSS』編集部
デザイナーの廣川玉枝さん。
Japan Fashion Week
日時:09年3月21日(土)〜3月29日(日)
主催:有限責任中間法人 日本ファッション・ウィーク推進機構
後援:経済産業省、独立行政法人 中小企業基盤整備機構、独立行政法人 日本貿易振興機構、知的財産戦略本部、外務省、文部科学省、国土交通省、東京都、社団法人 日本経済団体連合会、日本商工会議所、東京商工会議所、財団法人 日本アパレル産業協会、財団法人 ファッション産業人材育成機構、日本百貨店協会、社団法人 日本皮革産業連合会


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