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THE M.B(ザ・エムビー)
レポート
2009.06.01
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

THE M.B(ザ・エムビー)

代々木上原の個性派セレクトショップがリニューアルオープン

レディスは麻里子さんが担当。
アクセサリーやバッグなどの小物も
豊富に揃う。
コンセプトは「フレンチアメリカン」。
アメリカ買い付けのアイテムを中心に、
ヨーロッパのヴィンテージや新品を
ミックスしている。
レディスの人気商品はワンピース。欧米の
ヴィンテージクローズを始め、レブリカ
ブラック
などのドメスティックブランド
も扱っている。
貴重なデッドストックのアイテムも多数。
こだわりが感じられるディスプレイも
楽しい。
春夏は、メンズはミリタリーやトラッド、
レディースはマリンなどのアイテムを提案。
幅広いテイストのミックスコーディネート
を提案している。
白を基調に、いたる所に木の什器を
使った暖かみのある店内。
代々木上原駅から徒歩約10分、井の頭通りを渡った仲通り商店街にある古着店「THE M.B (ザ・エムビー)」が08年12月末に店舗を拡大してリニューアルオープンした。

代々木上原といえば、ここ数年で商店街や住宅街の中に個人オーナー系の個性的なショップが増え、最近では自然派のカフェやレストランが相次いで出店している注目のエリアで、同店は今年で出店4年目となる。

同店を経営するのは、坂内正臣さん(34)と坂内麻里子さん(32)夫妻。共にユナイテッドアローズに約9年間勤務し、正臣さんは原宿・新宿店でメンズカジュアルの接客やスタッフセールスインストラクターを、麻里子さんは原宿本店で主にデザイナーズ担当とディスプレイを担当していたという。

同店オープンのきっかけは、「年々セレクトショップが拡大して百貨店化する中で、自分の好きなスタイルを提案できる店を作りたいと感じたから」と正臣さん。麻里子さんも大学で経営学を専攻していて、いずれは自分の店を持ちたいと考えていたことから、2人で同店のオープンを決めた。「昔から2人とも洋服が大好きで、様々なジャンルの洋服屋を探索するのが趣味で、それが服飾の道に進むきっかけになったんです。街中に同じようなスタイル、物が溢れている時代だからこそ、他にはない一点ものを扱う古着店をやりたかった」(正臣さん)。

コンセプトは「フレンチアメリカン」、つまりフランス人が着るアメリカンスタイルで、主にアメリカで買い付けるアイテムに、ヨーロピアンヴィンテージや新品をプラス。例えば、メンズのトラッドアイテムにヨーロッパアーミーやタイを合わせたドレスダウンスタイルなど、トラッド、デザイナーズ、古着、ヴィンテージまで、新旧幅広いアイテムとのミックスコーディネイトを提案している。

「ターゲットは20代後半〜の大人の男女。新しいものやトレンドアイテムと合わせやすいように、デザインやサイズ、コンディションの良さこだわりながら、“自分が着たいもの”を基準にセレクトしています」(麻里子さん)。

メンズとレディスの割合は5:5、古着と新品は6:4で、デッドストックやアンティークジュエリーなどの小物類も扱っている。春のアイテムは、メンズはラルフローレンやブルックス、ミリタリーもののジャケットやシャツ、レディスはマリンものやヴィンテージのワンピース、スカートなどが豊富で、価格帯は男女ともに1万円弱〜2万円程度。新品では、リメイクの達人で有名な山瀬公子さんの人気ブランド「レブリカブラック」、日本のメーカー「マチュー」による「オンパ」「シモンフ」、アメリカの「US RAGS」、ネイティブアメリカンファブリックの王道「ペンドルトン」を使ったMBフルオーダーのウエアやバッグなどを揃えている。

ホワイトのシンプルなガラス張りの外観に、木のぬくもりを生かした店内。昨年、同じ建物の隣にあった店舗が退店したことから、2つの店舗をつなげる形で拡大リニューアルを決定し、7.5坪だった同店は、2倍の計15坪になった。

代々木上原という立地については「ショッピングの激戦区から離れたマイペースで営業できる場所を探して、自由が丘、三軒茶屋、吉祥寺などの候補からここに決めた」という。青山や渋谷、原宿に近いこともあって、クリエイターやアパレル関係者など、おしゃれに関心の高い大人が住んでいるので、店のコンセプトが伝わりやすかったそうだ。また、昔ながらの風情が残る仲通り商店街は、駅から少し離れてはいるものの、若い人たちが手がけるカフェや雑貨店ができはじめ、その新旧が同居する雰囲気も気に入ったのだそうだ。

客層は男女比が4:6、30代〜40代が中心で上は70代までと幅広い。場所柄、近隣の住人が7割を占めるそうだが、スタイリストなどファッションやクリエイター系の顧客も多く、口コミでの来店が多いのが特徴だ。平日は夕方から仕事帰りの来客が多いことから、営業時間を22時までと遅めに設定。「今後も1店舗で密度の濃い店にしたいので、店舗数は増やさずに、1人1人のお客様を大切にこの場所で長く続けていきたい」と話す。

昨今、セレクトショップの大型化、国内外のSPAブランドのショップが増加。駅ビルやネットで手軽にトレンドアイテムが入手できるようになる一方で、“他にはない”稀少なアイテムを求めて、都心から少し離れた代々木上原や中目黒、千駄ヶ谷などに点在する個性的な個人オーナー系のショップにわざわざ足を運ぶ人も少なくない。近年は古着屋は減少傾向にあったが、同店のように明確なコンセプトを持つ古着店は着実に人気を得ており、今後も着こなしにオリジナリティを表現するアイテムとして古着の支持はますます高まっていくのではないだろうか。

取材・文/渡辺満樹子(フリーライター/エディター)
THE M.B (ザ・エムビー)

住所:東京都渋谷区上原2-43-6 biena-okubo 1F
TEL:03-3466-0138 
営業時間:13:00〜22:00 
金曜定休



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