定点観測30周年記念〜シブヤ大学定点観測学科主催
「渋谷カルチャー大調査2010」報告会開催!
2010.11.29
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定点観測30周年記念〜シブヤ大学定点観測学科主催
「渋谷カルチャー大調査2010」報告会開催!

8月29日のガイダンスには131名の
方が集まりました。
筆記試験の後は4つに分かれて面接。
6つのグループに分かれてブレスト中。
フィールドワーク中の神山町チーム。
なかには初めて訪れた、という人も。
とにかく増えた自転車族。公共交通機関を
使用しない新しい動線はここ渋谷から広が
っている。
「アクロス」では1977年より毎年1回、
実施してきた「渋谷大調査」企画。
2000年以降は、2000年、2005年、そして
今回の2010年と5年スパンで実施している。
渋谷区渋谷エリアチームのキモは現在
建設中の「hikarie」か。ある意味最も
変わりつつあるエリアでもある。

 ここ数年、<まち歩き>のテレビ番組やワークショップの・イベントなどの人気が集まっているなか、弊サイト「アクロス」編集部では去る829日、NPO法人シブヤ大学と共同で「シブヤ大学定点観測学科」を設立。総勢40名の「学生」らにより、約半年間かけて渋谷のまちをフィールドワークするワークショップを行ってきましたが、その集大成のひとつとして、125日(日)、調査研究発表会をパルコ本社にて開催することになりました。

 

 タイトルは、「シブヤカルチャー大調査2010。これは、弊社パルコのマーケティング機関である『アクロス』編集部では、若者とファッションのスナップ撮影とインタビュー・分析調査「定点観測」が今年30を迎えることを記念して企画したもので、渋谷のまちやひと、若者のファッション、フィールドワーク、マーケティングなどに関心のある社会の方々といっしょに今の渋谷の街を調べようという<ワークショップ型の調査イベント>です。

 

 

 実は、渋谷の街の調査に関しては、「アクロス」編集部では、「渋谷大調査」というタイトルで、1987年より1998年までは毎年、雑誌休刊後は1999年、2000年、およびクライアントからの受託調査として2005年に実施しています。ちょうど5年ぶりとなる2010年秋は、「アクロス」編集部のフィールドワークのメソッドを幅広い人たちに体験していただきたい、というCSR的な目論みもありますが、10(テン)年代という時代・社会の転換期において、さらなる10年後をイメージし、取材者・調査者の視点を<拡張>したかったという想いもあります。

 

 829日のガイダンスに集まったのはなんと131名。「フィールドワークとは何か?」「定点観測とは何か?」というレクチャーの後に、筆記と面接による選抜試験を実施。エリアごとに6つのグループに分かれてもらい、編集部員のモデレーションのもと、渋谷のまちやみせ、ひとなどの取材やマッピングなどを行いました。

 

 合格した「学生」は、現役の学生さんから、マスコミの人やメーカーの宣伝・マーケティングの部署の人、広告代理店の人、フリーランスのデザイナー、若手イラストレターのインキュベーション事業を行っている人、渋谷生まれ渋谷育ちの人など実にさまざま。なかには、弊社にとってはいわゆる競合にあたる大手ディベロッパーさんなどの方もいらっしゃいますが、本プロジェクトでは、そんなしがらみを超え、さまざまな方々との意見や智慧の交換をしつつ、ファッション×建築×消費ひと×まち×モノ・コト×シーンなど、フィールドワークをベースに、さまざまなレイヤーを重ねて今の渋谷を探るのも狙いです。

 

 授業は、ガイダンス後に9月11日、同月18日、10月23日、11月13日、そして考察発表会の12月5日を入れて合計6回。担当エリアを何度もフィールドワークし、服装や乗り物、しぐさなどをテーマに通行量に占める割合をカウント調査したり、声をかけてインタビューをしたり、お店の店長やオーナーを取材するほか、グループによっては尾行調査を行うなど発想もユニーク。先に挙げた「授業日」のほかも、「自主ゼミ」と称して、平日の夜や週末などに弊社の会議室に集まってブレストを行ったり、担当する現場でフィールドワークを繰り返すなど、時間を経過するとともに、実査や考察を深め、12月5日の報告会に望みます。

 

  「最近の渋谷は面白くない」「原宿は賑わっているけど、渋谷は集客力が落ちている」といったなんとなく聞こえてくる声だけでなく、定点観測の通行量調査では、質・量ともに原宿や銀座、新宿に負けていることにたいへんな危機感を感じているなか、そういった実態をみんなで情報共有する一方で、実はマスコミなどが気づいていない新しい渋谷の魅力を再発見しています。

 

 さらに、本プロジェクトでは、慶応大学環境情報学科の加藤文俊研究室(fklab.net)東京都市大学都市生活学部平本一雄研究室toshiseikatsu-gakubu.jp/pro/hiramoto.html)ならびに同工学部建築学科小林茂雄准研究室kobayashilab.net/)の先生や学生さんも参画。緩やかな産学協同プロジェクトでもあります。

 

 12月5日(日)の報告会には、加藤教授「アクロス」元編集長の三浦展氏culturestudies.jp/)、弊社阿部正明常務執行役が審査員として出席しています。なお、わずかですが、一般観覧を希望される方のお席も用意しています。事前の申し込みが必要ですので下記までお問い合わせください。


 

●本件に関する問い合わせ先

株式会社パルコ 事業戦略室「アクロス」編集部
tel03-3477-5711
info@web-across.com

takano@web-across.com


●「アクロス」編集部とは (http://www.web-across.com/
1977
年以来、東京の若者とファッションを観察・分析するパルコの研究チームが作成するメディア。コンセプトは「ストリートファッション・マーケティング」。常に生活者、なかでも若者のリアルな姿を捉えることにこだわり、「ひと」×「モノ」×「街・場所」を複眼的に観察・分析してい ます。「カルチャー・クリエイテイブ」な人たちをターゲットに東京のリアルなトレンドを発信しています。

 
[12月5日報告会スケジュール]
12:30 受付開始
13:00 授業開始
13:10 グループ1,2,3 プレゼンテーション(発表20分、質疑10分、入替え5分)
14:55 休憩
15:05 グループ4,5,6 プレゼンテーション(発表20分、質疑10分、入替え5分)
16:50 休憩
17:00 全体ディスカッション
17:50 ゲストの方々からのコメント/感想
18:10 おわりに
18:20 授業終了

打ち上げ!

***今回の調査を実施するのにあたり、下記の6つのエリアに分類しました。
発表の順番は、事前に各チームのモデレーターにより「アミダクジ」で決定します。
1:神山町
2:道玄坂・円山町
3:センター街
4:公園通り・宇田川町
5:渋谷区渋谷
6:明治通り・キャットストリート


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