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TOKYO FRONTLINE(トーキョーフロントライン)
レポート
2011.02.18
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TOKYO FRONTLINE(トーキョーフロントライン)

新しい“コンテンツ開発型”アートフェアがスタート

“次のトーキョー”を担う38組のアーティ
ストの作品をショウケースとして展示する
展示セクション「FRONTLINE」
台湾のGALERIE GRAND SIECLEも出展。
オランダの写真雑誌「Foam」
(www.foam.org)のデモブースと
作品展示
フードコート「酒と水」秋田清酒株式会社の
やまとしずく ウォーターライフバランス協会
がセレクトした水 クッキングユニット・南海
食堂のフードとスイーツが楽しめる
アートの新しい流れを生み出す国内外20
のギャラリーを集めたセクション
「GYM」 。体育館として使われていた
スペースを活用
世田谷区上馬の「SNOW Contemporary」
(www.officekubota.com/snowcontem
porary)飯沼英樹さんの近作はストリート
スナップからのインスパイア。ランウェイ
に見立てた展示で発表
TOKYO FRONTLINE事務局長の後藤繁雄さん
編集者/クリエイティブ・ディレクター
/京都造形芸術大学教授
「コンテンポラリーアートとしての写真」の
フォトアワード「PHOTO AWARD 2011」
をスタートGYM会場には審査員の一人で
あるホンマタカシさんの作品を展示
HAKUHODO ART PROJECT
(http://www.h-artproject.jp)は
アートと企業マーケティングをつなぐ社内
プロジェクト SONY「nex」とクリエイターの
コラボレーションZINEを展示
カルチュア・コンビニエンス・クラブは今秋
オープン予定の商業施設「代官山プロジェ
クト」のブックストアとして出展。厳選した
アートブックを先行販売

 新しい国際アートフェアTOKYO FRONTLINE(トーキョーフロントライン) http://tokyofrontline.jp/ 」が216日にスタートした。会場は2010年にオープンして注目を集めるアートセンター

 

3331 Arts Chiyoda(東京都千代田区外神田)。東京から世界に向けてアピールし得る魅力あるアーティストとギャラリーを揃え、国内外の新たなアートコレクター/マーケットの開拓をミッションとして掲げ、従来にない仕組みの“プラットホームとしてのアートフェア”として新たに立ち上げられたものだ。

 

 会場は、時代の若手コンテンポラリーアーティストを選抜した展示FRONTLINE、新しいマーケット形成が期待される国内外のギャラリーブースが集まるGYM企業、メディア、海外のアート団体とコラボレーションするEXCHANGEの3セクションで構成されている。

 

 会場1Fのメインギャラリーは、今最も注目すべき国内アーティストたちの作品をセレクトしたショーケースFRONTLINEの展示だ。今後、世界のアートマーケットでも評価が期待される次世代の作家にフォーカスし、大きくスペースを割いている。さらに書籍『このアートがすごい 2011と、フェア公式iPadアプリをリリースし、作家の略歴、所属ギャラリー、作品画像などの情報をチェックしながら作品の観賞と購入のガイドを提供している。

 

 同フロアで展開されているプレゼンテーション&セールスセクションEXCHANGEでは、アートギャラリーだけではなく、アートの新しい価値を開発することに野心的な企業、研究団体、教育機関がブースを出展。写真、デザイン、音楽、ファッション、出版など、幅広い周辺ジャンルとのコラボレーションが展示されていて、従来のアートフェアと大きく異なるポイントだ。JAXAIDEEBEAMS(カルチャート)TSUTAYA(代官山プロジェクト)博報堂(アートプロジェクト)といった企業がさまざまな形でアートとのコラボレーションを行っている風景は新鮮で、これまでのアートフェアの枠組みを大きく拡張する可能性を感じさせる。 

 

 2Fの体育館スペースを使用しているのがGYM。日本とアジアに拠点を置く20の現代アートギャラリーがブースを設置している。やはりここでも次代のアートマーケットの流れを生み出せるような国内外の有力ギャラリーがセレクトされ、それぞれが作品を展示・販売を行っている。

 

 ここではゲストアーティストとして2011年ヴェニス・ビエンナーレ出品作家・東恩納裕一の作品が展示されている。かつて中学校の体育館であった痕跡が残る会場に、多彩な現代アート作品が展示されている様は面白い。

 

 会期中は出展者や各分野で活躍するゲストスピーカーを招いたカンファレンスやトークイベントを開催。アートや周辺ジャンルに関する批評やディスカッションを通じてコンテクストを形成し、コンテンポラリー・アートシーンの再編、仕組みの開発を目指すという。

 

 会場1Fには期間限定でフードコートを設置。「酒と水」という屋号のもとでやまとしずく(秋田清酒株式会社)の日本酒と、料理ユニット南風食堂らが企画・制作するフードが楽しめる。もともと3331にはカフェスペースや隣接する公共公園もあり、このあたりのホスピタリティもこれまでのアートフェアにはない特色だと言えるだろう。

 

 TOKYO FRONTLINEのコンセプトは、ギャラリーを集めてブースを形成・販売する従来型のアートフェアではなく、アーティスト、コレクター、ギャラリー、そして企業をマッチングさせるネットワーク形成型/アートコンテンツ開発型という新しいあり方のアートフェアだ。そのためには富裕層のコレクターをターゲットとした欧米型のアートフェアではなく、「新しい価値」を創出することが必要となる。

 

 次代の担う日本発・世界水準のアーティストのセールス+プロデュース、新規コレクターの創出、アート×ビジネスの新たなモデル開発などを使命に、1 年目は基礎となる体制作り、2年目、3年目で国内外での知名度を上げ、世界中でも最もユニークなアートフェアに育て上げる計画で、向こう5年を第一期として位置づけ、毎年開催するという。


 さらにイベント単発で終わらない、継続的な仕組みづくりが行われているのも大きな特徴。「ペインティング」「フォトグラフィ」「映像+サウンド」の3部門でTOKYO FRONTLINE AWARDSをスタートさせた。優れた作品を顕彰するだけでなく、新たな才能の発掘と育成、さらに企業コレクションやサポート企業とのコーディネイトなど、ビジネスとアートのマッチングを積極的に行うことを目指している。

 アートビジネスやコンテンツの開発、アーティストプロデュースなど、新たなアートビジネスを指向する企業人を対象としたメンバーズクラブTOKYO FRONTLINE CLUBも立ち上げた。会員は勉強会やイベントに参加できるだけでなく、フェアでの優遇措置も受けることができる。

 

 このTOKYO FRONTLINEの運営にあたっているのは、3331 Arts Chiyodaに事務所をおくアートビートパブリッシャーズ(g3/。同社代表でTOKYO FRONTLINE事務局長/ディレクターの後藤繁雄さんによれば、これまでになかったタイプの新しいアートフェアとして、大きな反響があったという。


 「“アートが楽しく見える”“アート業界の方やコレクターだけでなく、広告やファッションなどのクリエイティブに関係のある人たちが集まっていて面白い”という点を評価していただいているようで嬉しいですね。日本のアートコンテンツは、ハイエンドなプロモーションだけでなく、もう一方で同時代の若手を育てて行くために、セレクトショップ的に東京の次のメニューはこれだ、というものを見せていく必要があるんです。TOKYO FLONTLINEは出展料を低く設定したことで定数の倍以上の応募があったので、高いクォリティの出品者を選ぶことができました」

 

 近代美術や古美術も含む国内最大のアートフェア「アートフェア東京 http://www.artfairtokyo.com/ 」、東京のトップ15といわれる現代アートギャラリーが集まってスタートした「G-TOKYO

 

http://www.gtokyo-art.com/#/op/ 」など、先行するアートフェアとは異なる形でスタートしたTOKYO FRONTLINE。アートビジネスにおける新たなプラットホームとして、これからの活動が注目される。

 [取材/文:本橋康治(フリーライター)]



 

TOKYO FRONTLINE

 

開催日時: 201117日(木)- 220日(日)
メディア・VIPプレビュー&レセプション:2月16日(水)

入場料:¥5001日 ※各イベント参加料別途
会場:3331 Arts Chiyoda
101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14
Tel 03-68032441

http://www.3331.jp

 

TOKYO FRONTLINE 事務局

101-0021
東京都千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 303/304

03-3835-1813 (tel) / 03-3835-1814 (fax)

info@tokyofrontline.jp (email)

webhttp://tokyofrontline.jp

Twitterhttp://twitter.com/TF2011



 


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