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レッグウェアブランドから生まれたセレクトショップ「OPTRICO(オプトリコ)」
レポート
2011.05.24
この記事のカテゴリー |  ファッション |   インテリア・雑貨 | 

レッグウェアブランドから生まれたセレクトショップ「OPTRICO(オプトリコ)」

毎日着るものだからいいものを
「コスパ」から「上質ベーシック」へ

「毎日着るものだからいいものを」
と商品化されたオリジナルブランドの
「BEAUTIFUL LABOR(ビューティフルレ
イバー)」のインナーウエア。シルク
100%で1万6,800円。
1つひとつがパッケージに入った
お茶のブランド。原産国はタイだ
けど、企画したのは日本の会社。
パティオを挟んだ向かい側はサロン
スペース。取材当日は展示会の準備
中だった。
革靴は台頭デザイナーズビレッジを
卒業した野村知紗さんのブランド
「VERO TWIQO」。
http://verotwiqo.com/top.html
2011年4月29日に渋谷パルコ パート1
にもオープン。地下1階のリブロに隣接
する場所です。
3月26日に、東京・青山に、レッグウェアブランド「MARCOMONDE(マルコモンド)」がプロデュースするショップ、「OPTRICO(オプトリコ)」がオープンした。運営は名古屋のカフカ株式会社。ディレクションは、グラフィックデザインを本業にする、株式会社ドロワーの池田充宏さんと、同ブランドの角末有沙さんが担当する。

「マルコモンド」は『旅』をテーマに、毎シーズン、さまざまな国をイメージしたレッグウェアを展開。これまでにベトナムやロシアなどをめぐり、2011S/Sのテーマはメキシコ、来季はウズベキスタンの予定だという。

「ブランドの立ち上げから5年。これまで『MARCOMONDE(マルコモンド)』が各国を旅してきた中で出会った技術やアイテム、そしてその世界観を表現し、広げていく場が必要だった」とプレスの松本絵理さん。

場所は表参道駅から徒歩約5分、テナントビルHOLON1階。「±0(プラスマイナス・ゼロ)」青山本店の跡地だ。青山周辺で物件を探していた時に、同店が移転になり空室になったことがきっかけ。同ビル内に共有の中庭があることが決め手となり、また、交通の便が良いにも関わらず、路地裏の静かな環境もポイントが高かったという。140平米の店内には、奥にギャラリースペースも設置した。

店構えはかつてのシンプルな装いから一転、ショップコンセプトである『架空の国』を表現。西洋とも東洋ともとらえがたい空間には、ヨーロッパのアンティークの什器が配され、レジ背面の壁にじゅうたんが貼られている。マルチカラーのタイルが施された入り口も印象的だ。緑や赤の壁、アーチを描いた壁など、同じ店内でも立つ位置によって、その表情はくるくると変わるのが面白い。

取り扱っている商品は、5月現在はマルコモンドをはじめ、「TROPOPAUSE(トロポポーズ)」「BEAUTIFUL LABOR(ビューティフルレイバー)」をはじめ、「ELEY KISHIMOTO(イーリーキシモト)」「FRANK LEDER(フランクリーダー)」「commono reproducts(コモノリ プロダクツ)」「Atelier el(アトリエ エル)」などとする国内外からセレクトしたウェア、アクセサリー、インテリア、生活雑貨とお茶など。

ターゲットは性別を限定せず、ウェアはメンズ、レディースともに販売し、サイズ展開によってユニセックスに対応するアイテムもある。シャツブランドの「TROPOPAUSE」では、ボタンを1つだけ別素材にしたり、胸ポケットにニットを使用したりと、遊び心を重視。シンプルながらこだわりを大事にしたい男性に好評なのだとか。価格帯は1万円前半〜2万円台が中心だ。

また、松本さんがオススメするのは、自身も愛用しているという「BEAUTIFUL LABOR」のインナーウェア。価格はカディコットンのキャミソールが12,600円、シルクのもので16,800円。

「毎日使うものだからこそ、良いものを。外に着て行くものばかりを飾るのではなく、大事なのはその『内側』。インテリアも含め、日常からきちんと整えることが大切だと思います。暮らしに手間をかける、余裕を持つ。そういった価値観が広がって欲しい」(松本さん)。

ブランド名の「BEAUTIFUL LABOR」は、直訳すると「美しい労働」。「多くの人の『LABOR』が、美しくあってほしい」との思いが込められ、商品、作り手、使い手の隔たりをなくしたいという意思がある。

「せっかく良い技術を持った作り手がいるのだから、ただ消耗されるだけの商品ではなく、普段使いのアイテムも良いものが作れたら」(松本さん)。

インテリア部門では、ドイツのブラシメーカー「REDECKER(レデッカー)」や、ベルギーのソープメーカー「SAVONNERIES BRUXELLOISES(サボネリーズ ブリュッセル)」などのほかに、マルコモンドが現地シーズンテーマの各国で買い付けてきたファブリックや雑貨なども。ファッションからインテリアまで、ライフスタイル全般の提案を目指している。

今後は国内外問わず、良い作家との出会いがあれば取り入れていく。ギャラリースペースでは、そんな作家の展示会や企画展も精力的に開催していく予定だ。ちなみに、ショップオープン時に同スペースで予定していたオープニングパーティーは、東日本大震災の影響で延期に。その代わりに開催したチャリティーマーケットは、初日から好評だったという。

「お店はまだ始まったばかりなので、次にどんなことが出来るは模索中です。だけど、新しいことに次々と手を出すのも違うと思う。時間をかけて、進めていきたい」(松本さん)。

 こんな時代だからこそ、量産型のファストファッションではなく、良いものを長く愛用したい。そろそろ、短いサイクルで変わりゆくトレンドを追うことに疲れた人たちが、自分の価値観や求めるライフスタイルに沿った物づくり、物選びを始めているのかもしれない。

取材・文/皆川夕美(フリーライター)


「OPTRICO(オプトリコ)」

〒107-0061 東京都港区北青山3−12−12


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