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 第368回定点観測・解説
レポート
2011.08.20
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

第368回定点観測・解説

男性ショートパンツ着用、うちショーツ

ポイントは、「上品カジュアル」と「少年のように」!

66回目の原爆の日となった第368回目の定点観測。約1週間ほど前からプレサーベイを行った結果、今ひとつトレンドの方向性が見えにくい状況になっていた女性に比べ、男性のボトムスの丈が昨年よりも短くなっており、とうとうヒザ上丈まで登場。しかも、スポーティ&カジュアルというよりは、“上品なカジュアル”というベクトルがはっきりと出ているので、今回注目することにした。

テーマは、「男性ショートパンツ着用、うちショーツ」。「ショートパンツ」の定義はヒザ前後ぐらいの丈のパンツすべて。「ショーツ」の定義はヒザ上丈とした。

では、さっそくカウント結果から見てみよう。カウント時間は各地点13:30〜14:30の1時間。

●渋谷:(n=976人)
男性ショートパンツ着用    17.4%   うち、ショーツ    8.5%

●原宿:(n=1,517人)
男性ショートパンツ          21.4%   うち、ショーツ    6.7%

●新宿:(n=1,094人)
男性ショートパンツ          25.0%   うち、ショーツ    1.5%

「ショーツ(ヒザ上丈)」という最新トレンドがもっとも着用されていたのは渋谷地点で、着用率は全男性通行量の約8.5%。次いで原宿地点約6.7%とまあまあ近似値となったが、新宿地点はたったの約1.5%にとどまっていた。

しかし、ショートパンツ全体では、新宿地点がもっとも多く約25%。これは、そのほとんどがここ数年ずっと流行っている「ヒザ下丈(クロップト)」「ヒザジャスト丈」が多かったからで、いかにも新宿が全国の都市部を代表するようなターミナルタウンであることを象徴する結果となった。ちなみに、別件で鹿児島で街頭観察調査を実施したが、男性のショートパンツは、新宿地点と似たような結果となっていた。
各地点で男性ショートパンツファッションを約1,000カット撮影したなかから、スタイル別、年齢&ファッショントライブ別に分類を行ったところ、写真のように大きく4パターンとなった。

1)LAセレブ風ショーツスタイル
渋谷地点に多かったのが、太すぎない(でも細すぎない)チノやカーゴのショーツ。長袖のシャツ、しかも袖口を無造作にロールアップする上品なカジュアルスタイル(これは今秋のトレンド間違いなし!)と、革靴を履くのがポイント。
●代表的なインタビュー:27歳フリーランスの美容師
http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000007lvsk.html

2)ストリート系ショーツスタイル
原宿地点に多かったのが、やや太めでカーゴなどのカジュアルなデザインが施されたショーツにややオーバーサイズ気味のTシャツにリュックというストリートっぽいショーツスタイルが目立った。

3)セレクトショップ系ショーツスタイル
比較的3地点で見られた無地のTシャツ(なかでも今シーズンは白Tが人気)にチェックなどの柄のショーツ、帽子や巻き物など、いわゆる大手セレクトショップや雑誌などが提案しているようなコーディネート。今夏は革靴を素足で履くスタイルも提案されている。
●代表的なインタビュー:27歳会社員(広告代理店勤務)
http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000007lxit.html

4)ストリートモード系ショーツスタイル
無地や柄は問わず、モノトーンベースでメガネやサングラス、ネックレス(含アンクレットなど)などのディテールにモードっぽさが感じられるコーディネート。
●代表的なインタビュー:22歳大学生
http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000007lvuv.html


さらに、おそらく、まだ東京だけの現象と思われるが、90年代生まれの「デジタルネイティブ世代」を中心に、かつて80年代には「少年アリス」90年代には「フェミ男」という名称で括られたような、“少年っぽい男子のショーツスタイル”が浮上。インタビューでも、「コムデギャルソンの“少年たちのように”というコンセプトが好き」(19歳専門学校生)という意見も聞かれた。今後1〜2年をかけて、全国に広がっていくと思われる。

●代表的なインタビュー:
19歳専門学校生
http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000007lvx6.html
18歳専門学校生
http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000007lxl4.html

また、今春夏の男性のストリートファッションでは、バナルシックビザールやジョンローレンスサリバン、エイシクル シップスジェットブルーといった“東京ブランド”を好んで着用する「トーキョー・モード系」男子も増えてきた。

●代表的なインタビュー:22歳会社員(ショップスタッフ)
http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000007lwou.html

近年の定点観測におけるメンズファッショントレンドを振り返ってみると、09年6月の「ニューウエーブスニーカー」同年10月の「サイド刈上げヘア」11月の「足首見せスタイル」ときて、10年1月に「レギンス男子」2月には「パーマ男子」6月は「シャツ男子」と、徐々にストリート系からキレイめ、プレッピー系へと変化していることがわかる。

そして、同年7月には、裾をロールアップして着用するプレッピースタイルが全盛になり、「男性半端丈(クロップト)パンツ、うちショートパンツ」として取り上げたが、ちょうど1年後の今夏は、猛暑と節電の影響もあってか、「半端丈(クロップト)パンツ」が一般化。足を出すことに抵抗があった比較的高い年齢層の人やユニクロ的(それほどおしゃれに関心のない人)にまで浸透したことで、おしゃれな層は、さらに丈が短いショーツへと移行していったのだろう。ちょうど女子のショートパンツのトレンドの進化と似ている。

ちなみに、すね毛の処理についてもデプスインタビューでは訪ねているので、各インタビューをご覧ください。





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