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Sullen Tokyo(サレン トウキョウ)
レポート
2013.01.25
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

Sullen Tokyo(サレン トウキョウ)

裏原系ブランドが集積する神南エリアにオープンした
メンズビンテージショップ『Sullen Tokyo(サレン トウキョウ)』

トラッド〜ストリート、ワーク系まで幅広いジャンルをセレクト。ユーズド商品はニット類で平均5,000円、アウター類で1万2〜3,000円、ジャケットは8,000円〜1万8,000円。
シャツスタイルに赤いニット帽+ケミカルウォッシュのブルゾン着崩した、ストリート感のあるコーディネイト。
GUCCIのボストバックやクラッチバックなど、ブランド古着のアイテムも扱う。
ジャケット(1万3,440円)、スウェット(5,040円)、ボタンダウンシャツ(5,040円)、キャップ(3,990円)。
2000年代前半はセレクトショップや古着屋で賑わっていた渋谷区神南エリアその後、メンズショップやブランド古着店が建ち並ぶようになり、2011年秋頃からNEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)HEADPORTER(ヘッドポーター)Supreme(シュプリームなど、「裏原系ブランド」が出店し、再び賑わってきた。そんな神南エリアに、2012年11月10日、メンズビンテージショップ「Sullen Tokyo(サレン トウキョウ)」がオープンした。オーナーは、中澤多希瑠(なかざわたける)さん、30歳。美容師から某有名古着店の店長を経て、今回の独立に至った。まずなぜ、「神南エリア」で「古着」だったのか。中澤さんにオープンの経緯を伺った。
 
「自営業の父親の影響もあり、子どもの頃から『将来は自分も独立しよう』と思っていました。最初に美容師を目指したのも、『いつかは自分の店を持ちたい』と考えていたからなんです」。
中澤さんは、美容専門学校進学のため上京、卒業後は「SHIMA」に入社した。その1年後には、客として通っていた某古着店のオーナーに声をかけられたことをきっかけにアルバイトとして入社し、ファッション業界へ転職することに。
「昔から、古着に限らずファッションには関心がありました。当時はCarol Christian POELL(キャロル・クリスチャン・ポエル)が好きで、モード系のモノトーンのコーディネートに古着で色味を足すというような、古着はアクセント的に取り入れることが多かったですね」。
 
 入社後、半年で店長職に。古着に関する知識や海外買い付け、古着屋の店舗運営のノウハウは、当時のオーナーに教わり身につけた。古着に対する意識も徐々に変わっていったという。
「日本にない、見たことのない古いモノ、なおかつすべて1点モノという古着の魅力や、その背景をお客さんに伝えることが古着屋の醍醐味だと感じるようになりました」。
 その後、独立を視野に入れ2011年に退職。たまたまデザイナーの弟と友人だったことがきっかけで、1年間、ジョン・ローレンス・サリバンのショップスタッフとして勤務。商品知識と接客の幅を広げた。
 
 出店エリアは原宿も候補に考えていたが、「古着=若者」というイメージを払拭し、20代後半以降の大人にも受け入れられる品揃えを目指した結果、神南エリアに行きついたのだそうだ。
「前職の古着店(原宿のとんちゃん通り沿い)では、10代や20代前半の若いお客様が多かったのに対して、南は客数の絶対数は少ないけれど、本当に気に入った店なら目がけて来店してくれるエリア。自分の店もそういう存在にしたいと思って」。
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古いものは40年代のヴィンテージ〜、メインは90年代のレギュラー古着。店内にはニューバランス以外にもナイキなどのスニーカーを扱う。
郵便仕分けに使っていた棚を靴棚に。STACY ADAMS(ステイシーアダムス)やFLORSHEIM(フローシャイム)などレザーシューズは平均1万円前後。
アクセサリー類はメガネやネクタイ、ネックレス〜ブレスレットまでメンズアイテムが中心。
関係者200人が集まったオープニングパーティー。
建物正面横の階段を上がると2Fが同ショップ。
オーナーの中澤多希瑠さん(30)。
 準備期間中は、休日のたびに不動産へ通い、オープン2ヵ月前の9月に現在の18坪の物件と出会ったという。もともと事務所として使用されていた一室を、業者や友人の協力のもとリフォームした。内装で意識したのは、シンプルで、新しいアイデアが生まれる「アトリエ」のような空間であること。
 基本的にはメンズで、商品構成はアパレルが全体の8割、バックや靴、サングラスの小物類が2割。ユーズドが7割で残りはセレクトとなっている。価格帯は、ユーズドのジャケット8,000円〜1万8,000円、コート1万2,800円、ニットは5,000円、ボトムスは5〜6,000円。トラッドを中心に、ストリート、ワークテイストも取り入れている。「どれか1つのテイストに傾倒するのではなく、ミックスさせるのが今っぽいので」と中澤さん。アメリカ、ヨーロッパの90年代の古着を中心に取り扱い、オススメは、古着ではなかなか出会えないセットアップスーツや、クラッチバッグ。また、革靴も売れ筋だという。
「新品の革靴はどうしても高価になってしまいます。革靴でも普段使いで思いきり履けることがユーズドの良さですよね」(中澤さん)
 
 ショップのコンセプトは「ニュープロダクト」。セレクトブランドは、NYの「NOM DE GUERRE(ノムデゲール)」をはじめ、2013年にはオランダの「DELIKATESSEN(デリカテッセン)」のアイテムを入荷。また現在はまだブレスレットだけだが、今後、オリジナルアイテムも展開予定古着を扱っているからといって、決して『古着屋』であることに固執はしていない、と中澤さんは言う。
 
「新しいことをやりたい、新しいものが生まれる場所という、自分のやりたいことをあえて言語化するなら『ニュープロダクト』だったんです。古着にこだわってしまうとそれだけになってしまう。なので、古着で見つからないものはセレクトで補うし、レディース展開も今後は模索すべき点でもあります。いろんな可能性を探りながら、古着屋でもセレクトショップでもない新しいテイストの店として、今後定着していけばいいなと…」(中澤さん)
 
 オープンにあたり、告知メディアとしてはFacebook、TwitterといったSNSを中心に活用。また、美容師時代〜前職で知り合った編集者やスタイリスト宛にDMを約100通発送した。11月9日に行ったオープニングパーティには、かつての美容師仲間や前職のスタッフ、スタイリストなど総勢200名が来店。その後も客層は、25歳前後の美容師、アパレル関係者などファッションに敏感な層が多く、来店客の9割がクチコミだそうだ。
 
 
 テン年代に入り、20代の間で組織に属するよりも、自己実現や自己表現の場として、フリーランスな働き方、生き方を選択するのが、かっこいいという風調が高まっている。その現象を後押ししているのは、SNSの普及やシェアスペース等の増加や、ハードのインフラが整ったことが大きいのは言うまでもない。しかし同店のようなスモールビジネスにおいては、実は昔ながらのリアルで形成したいろんなネットワークが最も重要だったりもしそうだ
 今後は「Sullen」ブランドによるアパレル商品やレディスのセレクト、古着なども取り扱う他、直接海外への買い付けなども行っていく予定。

Sullen Tokyo(サレン トウキョウ)

東京都渋谷区神南1-13-12 神南ハウス2F
12:00〜21:00
03-6416-1312
http://sullentokyo.com/



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