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Bibli-GA(ビブリーガ)
レポート
2013.05.24
この記事のカテゴリー |  カルチャー | 

Bibli-GA(ビブリーガ)

「マンガ好きを増やしたい!」マンガ好きの20代個人オーナーによる
オリジナリティ溢れるレンタルコミック専門店

※2013年秋に閉店しました(福岡市に移転予定)。
 
マンガは読みたいけど、自分で買うほどではない、購入しても置き場所に困る…などの理由から手軽なマンガ喫茶やネットカフェを利用する人も多いのではないだろうか。しかし、女性や30代以上の大人層にはマンガ喫茶に抵抗を感じる人も少なくないだろう。

最近では「TSUTAYA」や「GEO」といった大手レンタルショップで、コミック(マンガ)レンタルを拡大しており、それら大手レンタルショップや「DMM.com」などによるネットを通じた宅配コミックレンタルサービスに加え、電子書籍のレンタルビジネスも登場するなど、コミックレンタルビジネスの多様化が進んでいる

そんななか、個人オーナーが運営するレンタルコミック専門店「Bibli-GA(ビブリーガ)」が、目黒区駒場の淡島通り沿いに2012年10月1日オープン。大手とは異なる独自のシステムで健闘している。
店頭には1巻のみ実物があり、2巻以降はラミネートの表紙が同ケースに収納されている。
一番人気の高い『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(荒木飛呂彦)は、1986年から連載がスタートし現在も継続中。単行本は100巻を超えているという超・人気シリーズだ。
借りたいマンガのラミネートをカウンターに持参するとバックヤードから現物を持ってきてくれる仕組み。限られたスペースでより多くの在庫を収納するために、バックヤードにはコミックが平積みされている。
随時、独自のサービスを考案しており、5月は5のつく巻を借りるとポイントが2倍になるキャンペーンが実施された。
多く借りるほどお得な料金設定。30冊以上まとめ借りする人も少なくないそうだ。

◆レンタルコミック専門店「Bibli-GA(ビブリーガ)」

 「娯楽費をどんどん使える時代ではないですが、CDもコミックも見聞きしてもらえなければ廃れてしまう。特にここ数年はマンガがアニメ化されたりドラマ化されたりとマンガバブルが続いていますが、バブルが終わればマンガ市場は落ち込んでしまいます。そのためにも、マンガ好きの裾野を広げる必要があると思い、レンタルコミックはそのきっかけとして存在価値があると考えています」と、熱く語ってくれたのは、「ビブリーガ」オーナーの永田哲男さん(28歳)
 
福岡出身の永田さんは、幼少時代から超がつくマンガ好き。少年マンガはもとより、『静かなるドン』『代紋(エンブレム)』などの青年マンガを読み漁っていたそうだ。18歳になると上京し、コンビニでアルバイトをしながら憧れの秋葉原に通い、ここで萌え系マンガにも触れるようになったという。その後は20歳で一旦帰省し、再び2011年に26歳で上京。レンタルビデオ・DVDショップでバイトしていたが、2012年8月に閉店することが決定。いずれは何かしら自分の店を持ちたいと思っていたため、居抜きで活用することにしたそうだ。
 
実は、幼少の頃から「コミック10万冊を集めること」が夢で、一時は実家に約6,000冊のコミックを所蔵していたという永田さん。2度目の上京後はコミックを買うことを控えていたが、「やっぱり、死ぬほどマンガが好き」という思いもあり、レンタルコミックという業態を選んだという。
  
「レンタルビデオ/DVDショップは大手の台頭で個人店が激減している状況ではありますが、まだ大手も全店規模でのレンタルコミックはしていないので、個人でやるなら今しか無いと思ったんです」(永田さん)。
 
15坪の広くはない店内で冊数を多く並べるための工夫から、コミックの1巻だけを書棚に並べ、2巻以降は全てカウンター裏に保存するバックヤード方式を採用。2013年4月現在では約1万6,000冊を在庫。計算上では3万冊まで置けるという。
 
客がメジャータイトルに縛られずに多くのコミックを読めるようにという願いから、店頭にある1巻目は、店内で自由に読むことが可能だ。
 
ネット上には情報が溢れていますが、選択肢が多過ぎるのも事実。だから、わかりやすいメジャーなものに皆が飛びつくんだと思います。1巻が自由に読める状態なら、ネットで批判されていたものでも気軽に読め、その方にとっては良いマンガと感じるかもしれません。今は誰でも感想を発信できるから、そこから人気に火がつく可能性だってあるんです」(永田さん)。
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店舗はレンタルDVDショップを居抜きで利用。店頭にある1巻は店内で無料で試し読みすることができる。
取扱いコミックは、少年・青年・少女がそれぞれ1/3づつ。比較的新しいコミックが中心だが、なかには80~90年代のコミックもある。
店員による手作りのポップで手に取りやすい工夫も。
女性に人気が高い、おかざき真里の『サプリ』はTVドラマ化された作品。女性は好きな作者に凝る傾向が見られたため、青年・少年コミックはタイトル順、少女コミックは作者名順に陳列するようにレイアウトを変えたという。
ポイントカードを導入し、貯まったポイントに応じて毎月所定の冊数が無料になるサービスも展開。既に800ポイントを貯めた強者もいるそうだ。
「ビブリーガ」オーナーの永田哲男さん(28歳)。「好きなマンガをたくさんの人に楽しんでもらいたいので、借りやすい料金設定で、随時様々なキャンペーンを実施しています」というマンガ愛に溢れる人物だ。
淡島通り沿いにある店舗。週に何度も利用する客が多いそうだが、なかには会社帰りに毎日立ち寄る人もいるとか。
料金は1冊60円/泊、2泊なら1冊70円。延滞料は1日20円/冊。7泊8日なら、9冊までは90円/冊だが、10冊以上~19冊まで70円/冊、~29冊まで65円/冊など割引きもあり、大手と比較してもお得感を感じる価格設定だ。さらに3月からは、1冊1ポイントが貯まるポイントカードを導入。100ポイントで毎月1冊、200ポイントで2冊・・・1,000ポイントで10冊と、累計ポイントに応じた冊数がその後毎月(!)無料で借りられるサービスもスタートした。

「長期間、定期的に利用していただきたい、いろんなマンガを読んでもらいたいので、料金はなるべく安く設定しました。また、大手と差別化するために、おもしろい独自のサービスもいろいろ取り入れていきたい。とりあえずやってみよう!というスタンスです。マンガを読んで欲しくて始めた店なので、お客様が来てくれないと楽しくないんですよね。コンビニみたいにライフスタイルの一部に組み込まれて、毎日来てもらえる場所になるのが理想なんです」(永田さん)。

客単価は数冊分の120円~20~30冊まとめ借りする1,300円前後と幅広い。扱うコミックは青年・少年・少女それぞれが同比率。開店時に仕入れた約1万5,000冊は全て、レンタルコミックの中古業者から買い取ったものだという。実は、レンタルコミックにも中古業者が存在し、閉店した店舗からコミックをまるごと買い取り、冊数単位ではなく店舗単位で販売しているのだそうだ。

オープン後に独自で仕入れたものは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(荒木飛呂彦)や、『獣医ドリトル』(原作・夏緑、作画・ちくやまきよし)『キン肉マン』(ゆでたまご)など、永田さんお薦めのものに加え、『俺物語!!』(原作・河原和音、作画・アルコ)といった「マンガ大賞」や「このマンガがすごい!」大賞のノミネート作品などをセレクト。人気は『ジョジョの奇妙な冒険』『銀の匙(さじ)』(荒川弘)『サプリ』(おかざき真里)など。

オープン前は小中高生の来店が多いことを予想していたが、客層は意外にも20代~30代が中心で男女比は半々。親子連れやカップルでの来店も目立つという。大半が近隣住民だが、淡島通りを利用する自転車通勤者の来店もあるという。リピーター率は7~8割と高い

近年、コミックレンタル事業が増えているが、そのきっかけは、2005年に改正著作権法が施行されたことからだ。その後、業界内で使用規定等の運営マニュアルが整備され、貸本業者(レンタルブック店)が著作権料(レンタル使用料)を支払うことで、業者は合法的に消費者に書籍を貸せるようになり、ビジネス化の土壌が整ったというわけだ。2007年以降は、公立図書館にはないコミックのレンタル業に参入する企業が増え、さらに、コミックはDVD等に比べて単価が安く初期投資が少なくて済むため、レンタルによる利益率が高いというのもコミックレンタルショップが増えている理由だろう。

「当店で読んだコミックを、所有したくなって改めて買う人もいます。どんなに電子書籍が普及しても、あと10年は紙の検索性や手触りが優位になると思っています。今後は、若い人が知らない手塚治など大御所のマンガも揃えていきたいですね」(永田さん)。

【取材・文 緒方麻希子(フリーライター)+『アクロス』編集部】

Bibli-GA(ビブリーガ)

東京都目黒区駒場1-21-7ディア松見坂1F


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