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CAN TV

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2003.02.19
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02年11月1日より、渋谷限定の街頭メディア『CAN TV』の本放送が始まった。運営元のキャンシステム(株)は、1962年の創業以来、店舗や企業、一般家庭など全国で約40万軒の顧客数を誇る有線放送事業の老舗である。

「CVSやスーパーの販促ツールとして稼働中の情報配信サービス『キャンスーパーメディア』を活用した、新しいビジネスモデルを開拓するのが目的です」と、同社関東営業開発本部の武内宏道さん。

同サービスは、配信するデータの加工などを同社で行った後、通信衛星「N-star」から直接各店舗に設置されたパラボラアンテナへ送信するというもの。光ファイバやADSLよりも大容量のデータが早く、しかも低コストで配信できるという。「CAN TV」にも同じシステムが用いられている。

「渋谷を選んだのは、やはりさまざまな情報の発信基地だからです。弊社では最も通行量が多いとされる道玄坂〜公園通りまでの“三角地帯”を核エリアと設定し、その内側にある店舗を中心とした約30ヵ所にモニターを設置しました」(武内さん)。

「CAN TV」の専用モニターは42インチのプラズマディスプレイ。従来の屋外メディアよりも取り付けが簡単で場所も取らないため、店頭だけでなく店内への設置にも適しているのがウリでもある。現段階では設置する店舗の業種は特定せず、アミューズメント施設や飲食店、携帯ショップなど幅広い。

コンテンツは3種類。J-popの新曲紹介や、スペースシャワーTV制作のベスト10番組で構成される同社オリジナルの音楽情報番組「CAN TV」をメインに、毎日新聞社提供の「ニュース情報」、企業CFの「一般CM情報」を交互に1サイクル30分放送する。画面の右側4分の1にはOA曲や設置店舗の情報が表示され、画面の下側5分の1にはアーティストや企業の文字情報も。

「本放送前に渋谷の街頭でアンケート調査を実施したところ、視聴者の6割が20代の女性、4割が10代の男性でした。この結果を踏まえてコンテンツ制作を行っていますが、まだ試行錯誤中。ゆくゆくはセレクトショップや喫茶店の店内に設置して、来店した方に地域密着情報を提供することで他社との差別化を図りたいですね。まずは渋谷に50店舗。将来的には全国展開も考えています」(武内さん)。

ここ数年、渋谷の街を使って情報を訴求しようという街頭メディアが増えている。99年にオープンしたQFRONTの壁面の「Q'S EYE」をはじめ、02年にはCVSの店頭にフィルム状のモニターを設置し展開する「シティチャネル」や街のあちらこちらに大型LEDモニターを設置し全面リニューアルを図った「シブヤテレビジョン」。さらに、画像はないものの、渋谷センター商店街振興組合は、センター街の街灯に設置したスピーカーを用いた音声のメディアを展開するなど、気がつくと、渋谷にあるビルの壁面や空間は、画像と音声によるメディアで占領されているかのようだ。

渋谷における街頭メディアのインフラは既に整った。あとはどれだけ視聴者に訴求効果のあるコンテンツを提供できるかどうかにかかっているといえる。

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