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PROSPER TOKYO

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レポート
カルチャー
2003.03.19
この記事のカテゴリー |  カルチャー |   イベント | 

このところ、渋谷〜代官山、中目黒界隈に、小さいながらも個性的なギャラリーが続々と誕生している。グラフィックやイラスト、クラフト、アパレル・雑貨など、それぞれ専門とする分野は異なるものの、ファインアートとは対峙する新しいアートの概念を提示しているのと同時に、新しい小売り業態を示唆しているようにも感じる。

02年12月、渋谷と代官山を繋ぐ並木橋のほど近くに、ストリートカルチャーをテーマとしたギャラリー「PROSPER TOKYO(プロスパー・トウキョウ)」が誕生した。これは、01年7月にNYにオープンした同名のギャラリーの日本版で、NYで展示されたものをそのまま東京でも紹介していくという。

「NYのアンダーグラウンド・シーンでは有名なアーティストを日本にも紹介することで、本当のコンクリートカルチャー、つまりストリートカルチャーを日本にも根づかせたいですね」と言うのは、同ギャラリー東京スタッフ。

「路面店は明暗を分けるのでハイリスク。一見分かりにくいビルの4階を選んだのは、目的をもって来てもらえるためのモチベーションを大切にしたかったからです」(東京スタッフ)。

会期も約3ヵ月、と通常のギャラリーのサイクルよりも長め。まだアートとしてはあまり浸透していないNYのストリートカルチャーをじっくり紹介していきたい、という思いからだという。

オープニングとなった展覧会は「SHARP & HENRY展」。同ギャラリーのオーナーのひとりSHARP氏のプロデュースによるもので、彼の友人でもありアーティストのHENRY氏のストリート写真やフィルム、スプレーアートなどを通して、80年代初頭のヒップホップ創世記を表現したもので、80年代に幼少期を過ごした若者たちにとっては「歴史」を知るような感覚もあり大人気となった。

「最近、ストリートカルチャーから発生したアート・作品が、ファッションありきのモノとして消費されやすい傾向があるように思います。消耗するモノではなく、ずっと愛用できるものに触れる悦びや手に入れる歓びを知ってほしいですね」(東京スタッフ)。

消耗するモノ=商品ではなく、ずっと愛用できるもの=作品。音楽やファッション、写真、メディアを基軸とした90年代のサブカルチャー=ストリートカルチャーの時代を経たことで、部屋に飾って眺めるだけでなく、実際に身に付けて楽しむことのできる「アート感覚の商品」もずいぶん増えている。従来のトレンドとは異なる「自分たちの好きな世界におけるトレンド」に優位性を感じる層が確実に増えているといえるだろう。

ちなみに、同ギャラリーの第2弾は「BIRTH OF HIPHOP: by CHARLIE AHEARN」展と題し、3月20日より、代官山の「styles」と2つの会場で同時開催となる。あの名作フィルム『WILD STYLE』を手がけたCHARLIE氏をフィーチャーするもので、最近、JIM FRICK氏と共に、ヒップホップ創世史『yes yes y'all』を執筆し、NYでも話題になっているそうだ。オープニングにはCHARLIE氏も来日の予定。

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