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渋谷区コミュニティバス「ハチ公バス」

渋谷区コミュニティバス「ハチ公バス」

レポート
その他
2003.04.15
この記事のカテゴリー |  行政 | 

3月28日より、渋谷・恵比寿・代官山を循環する、渋谷区のコミュニティーバス「ハチ公バス」が運行中である。これは、区民、特に高齢者や障害者のモビリティーを確保することを目的としたもので、運行は渋谷区からの補助方式により東急バス(株)が行っている。

コースは、渋谷区役所を起点に渋谷駅東口〜青山学院西門〜恵比寿社会教育館〜恵比寿ガーデンプレイス〜代官山駅〜都立一商〜渋谷駅西口など、のべ35カ所のバス停を経由し、再び区役所へ。約11.5キロメートル(土日は11.9キロメートル)の道のりを約80分かけて運行しており、バス停の間隔は200〜300メートルと短く、駅や主な公共施設を結ぶようなルートに設計されている。また、走るのは大通りではなく、これまでバス路線がなかった裏通りが中心。午前8時から午後7時まで20分間隔で1日34便運行しており、運賃は小学生以上1回100円だ。

「渋谷は交通の便がよい街といわれていますが、渋谷で運行しているバス会社4社の路線はいずれも駅を中心に放射線状に広がっており、区役所がある神南エリアから駅をまたいで渋谷区東、恵比寿、代官山エリアへ移動するには不便でした。そういった問題を解決し、これまでアクセスしにくかった場所を細かく巡回して、渋谷駅より南側のエリアの利便性を向上させることが今回の導入の主な目的です。コミュニティーバスは街の中と外をつなぐ装置ですから、区民の方々はもちろん、来街者のみなさんにも広く利用していただきたいですね」と渋谷区企画部企画課の櫻井さんは話す。

車両には、細い道も通れる小型バスを採用。座席数は12で定員は19名。床面が低く平らなノンステップバスで、車内には車椅子のまま乗車できるスペースが設けられている。車体のイラスト・デザインは漫画家のマンガ太郎氏が担当。「ハチ公バス」という名前は公募によりネーミングされたのだそうだ。

日曜の午後、実際にコースを1周乗車してみた。小さな子供連れの家族や、神南で買い物をした後に恵比寿・代官山へと移動する若いカップルという、いかにも休日という客層。区役所を出発する時点で早くも満席で、渋谷駅東口あたりからは立ち乗り客も出て定員をオーバーするほどの大盛況ぶりだった。迂回路を通るため電車よりも所要時間がかかるが、電車を利用する場合必ず通らなくてはならない渋谷駅前の雑踏を通らなくて済むのは大きなメリット。裏道を通るため渋滞の影響が少なく、既存のバスに比べてダイヤの乱れが少ないのも魅力だ。

このところ、渋谷駅から神南エリアに向かう公園通りの通行量が増えている。しかし、よく観察すると、坂を上る数に比べ、坂を下る人がかなり少ないことに気づく。それもそのはず1日の乗降客数が約220万人といわれる渋谷駅。いったん逃れた駅前の雑踏はなんとかして避けたい、と思うのが心情かもしれない。

ハチ公バスは、恵比寿〜広尾のエリアに住む人々にとっての日常の足となっているのはもちろんのこと、神南エリアから駅前を避け、直接恵比寿、代官山へ移動したいという人々のニーズにも合致したといえそうだ。

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