Re・unitts(リ・ユニッツ)

Re・unitts(リ・ユニッツ)

レポート
2003.08.05
カルチャー|CULTURE

ライブペインティング中のマーク・ゴンザレス。
5月29日、キャットストリート脇に、セレクトショップ『Re・unitts』(リ・ユニッツ)がオープンした。

運営するのは、「KILIWATCH」やニューヨークのヒップホップブランド「Echo unlimited」などのライセンスブランドを展開する、アパレル製造、卸の(株)アウトバーン。同社は今年の春/夏シーズンから、若者にカリスマ的な人気を誇るアーティスト、マーク・ゴンザレスがデザインを手掛けるTシャツブランド「マーク・ゴンザレスTシャツコレクション」をスタート。同店はその旗艦店となる。

「02年からアーティストMAYA MAXX(マヤ・マックス)の グラフィックTシャツを展開しており、若者のアートに対する高い関心とニーズを感じていました。そんな時、マーク・ゴンザレスと知り合ったんです。彼の人柄と作品に大きな魅力を感じ、今回、ブランドの立ち上げと出店に踏み切りました。出店場所については、代官山や中目黒など、最近注目されているエリアを検討したんですが、やはりサブカルチャーに関心のある若者が多く集まるキャットストリートにしました」と社長の黒瀬博さん。

店舗面積は約20坪。ショップの外壁と内壁には、まるで子供のいたずら描きのようなユーモアたっぷりのペインティングが施されている。これらは、マーク・ゴンザレスとロンドンで活躍するアーティストのベン・サファーが、オープン当日に行われたライブペインティングで描いたもの。ショップのロゴデザインは、ストリート系ブランドSupremeのデザインなどを手掛けるグラフィックデザイナーのライアン・マクギネスが担当した。

商品は「マークゴンザレスTシャツコレクション」を中心に、マイク・ミルズやテリー・リチャードソン、マーガレット・キルガレンといった、現在のストリートカルチャーを代表するアーティスト達のTシャツを中心に構成されている。アイテムの型数はTシャツが40種類、ノースリーブ15種類、キャップ4種類。また、アパレルの他に、ビデオやCD、作品集、スケートボードのデッキ、さらに現在では入手困難となっているマーク・ゴンザレスのデッドストックTシャツも販売している。

「コンセプトはアート・コンプレックス。その時々の旬なアーティスト達とコラボレーションして、常に変化のある店にしていきたいと考えています」(黒瀬さん)。

国内外ブランドの旗艦店が続々とオープンし、ファッション・エリアとしてすっかりメジャー化したキャットストリート。その一方で、ここのところ、キャットストリートから少し外れた裏路地エリアに、企業がテストケースとして小規模なショップを出店するケースが相次いでいる。特に明治通りとキャットストリートに挟まれたエリアはその傾向が顕著だ。目立たない場所にあえて出店する「隠れ家志向」も依然続いており、「ウラ・キャットストリート」エリアは今後ますます発展していくと思われる。

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