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FROG HARDWARE and CONSTRUCTION/LEROY

FROG HARDWARE and CONSTRUCTION/LEROY

レポート
ライフスタイル
2003.08.16
この記事のカテゴリー |  インテリア・雑貨 | 

アメリカのメーカーの木工用ボンド。
店内にはデザイン性の高い工具が並ぶ。
お客さんの希望により、ドアノブやフックなどの
取り付けサービスも行っている。
額縁の見本。オーダーメイドでの額縁の製作も
受け付けている。
LEROY店内。こちらも内装は土屋さんが担当。
6月23日、ファイヤー通りに「FROG HARDWARE and CONSTRUCTION」(フロッグ ハードウェア アンド コンストラクション)がオープンした。

「HARDWARE=金物」の名前の通り、店内にはアメリカのメーカーの工具がズラリと並んでいる。商品はいずれも機能性とデザイン性を兼ね備えたものばかりで、従来の金物店とは一線を画す、おしゃれな雰囲気だ。

オーナーは内装業を営む土屋豊さん(27)。土屋さんは大学卒業後渡米し、ニューヨークの額縁店に額縁職人として3年半勤務。そこで学んだ木工技術を活かし、帰国後はフリーの内装工として活動をスタート。現在はアパレルの店舗内装や額縁の製作、オーダーメイド家具の製作など幅広い活動を行っている。

「アメリカでは街のいたる所に小さなハードウェア・ストア(金物店)があるんです。僕自身、アメリカの大工道具や工具が大好きなので、日本にもこんな店があったらいいなと思っていたんですよ。内装業の窓口として店舗が欲しいと思っていた時に、知り合いからこの物件を紹介され、出店することになったんです」(土屋さん)。

店舗面積は約6坪。内装はもちろん土屋さんが担当した。本場ニューヨークのハードウェア・ストアをイメージし、壁や床に剥がれたままのコンクリートを起用している。商品はすべてニューヨークから直接買い付けてきたもので、土屋さんが実際に使っているものを中心にセレクトしている。今後はアメリカの作業着も販売する予定だそうだ。

また、同店の隣に、パートナーの藤本えりさん(28)が経営するセレクトショップ「LEROY(リロイ)」も同時にオープン。実は、この2店舗は長屋のように繋がった珍しい作りになっている。99年に渡米した藤本さんは、ニューヨークで土屋さんと知り合い、今回、共同で店をオープンしたというわけだ。

「LEROY」は、Tina-naやgiLL、ASLLA PUHURAなどの国内レディースブランドに加え、藤本さんと友人がデザインを手掛けるオリジナルのレディースブランドLEROYも展開。また、ニューヨークで買い付けてきた古着やアクセサリーなども販売している。現在、古着と新品の割合は6:4。

「店もブランドも、流行は気にしていないですね。コンセプトも特に掲げていません。世の中が自己主張で溢れている時代だから、うちはいい意味でゆるい、余裕のある店にしていきたいんです」(藤本さん)。

若いオーナーの自由な発想から生まれた輸入金物店+セレクトショップという新しい業態。「いつも行き当たりばったりです(笑)」という土屋さんの言葉に象徴されるように、マーケティングとは無縁なようで、結果的に新しいコンセプトのショップになっている点が興味深い。巨大資本による大型物件の開発が続く一方で、このような個人資本の小さな店舗が魅力的に映るのも事実である。ポイントとなるのはオーナーの等身大のスタンス。渋谷というマーケットには、そんな新規ビジネスを受け入れる「緩さ」が在るようだ。

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