ACROSS Street Fashion Marketing

コンテンツメニュー
H FREE

H FREE

レポート
ファッション
2003.09.22
この記事のカテゴリー |  ファッション |   メディア | 

ライトカスタマイズされたsolo。
店内には新旧のモデルが常時
3〜4台展示されている
ホンダのバイクのパーツやガード
レールが用いられた什器類。マニ
アらしい、こだわりが感じられる
オリジナルステッカーの中には
70〜80年代のデッドストックも
渋谷や代官山、原宿エリアにおいて若者たちの“足”として定着しつつあるバイク。なかでもよく目にするのが、本田技研工業(株)(以下ホンダ)のズーマーや、ヤマハ発動機(株)(以下ヤマハ)のマジェスティなど小・中型のスクーターだ。

両社はそれぞれNプロジェクト(ホンダ)、ユニークプロジェクト(ヤマハ)といった若者向けの商品開発チームを発足しており、Nプロジェクトはエイプ、ズーマー、バイトといった小型スクーターを開発。ユニークプロジェクトも1号機に当たるシティバイク(仮称)の試作品をHPなどで公開し、商品化に向けてのリサーチを行っている。

そんななか、ホンダは03年4月、新たにアンテナショップとして『H FREE(エイチ・フリー)』をキャットストリートにオープンした。

「私自身、父の代からのホンダ好きだったことがそもそものきっかけです」と言うのは、同店のディレクターでホンダ・マニアの関崎俊之さん(40歳)。

「20年以上のアパレル業界での経験を生かし、バイクショップらしくないバイクショップをやってみてはどうかと提案していました。創業者である本田宗一郎氏の時代から培われた“何か面白いことをやってやろう!”というホンダ・イズムがあったからこそ受け入れられたんだと思います。若者を対象とした商品を開発していくなら、彼らが多く集まる渋谷〜原宿に拠点を構えて常にリサーチしたほうがいい。開発者たちのたまり場にもしていきたいですね」(関崎さん)。

商品は、ホンダのロゴやウイングマークをモチーフにした「NEW LINE」と、70〜80年代の復刻版も含め同社の歴史を感じさせる「HISTORY LINE」からなるオリジナルのウェアが中心。他には帽子やマフラー、バッグといった小物類も取扱っている。また、同社の二輪専門店「ホンダドリーム世田谷」の窓口にもなっており、マシン本体の販売も可能だ。オリジナルステッカーや同社が推奨するカスタマイズ用パーツなども取り扱っている。

「オープン当初はマニアにしか買ってもらえないのではないかという危惧もあり、あまりホンダという企業名をオモテに出さないデザインの商品を中心に展開していました。でも、フタを開けてみると、ロゴ入りのTシャツなどホンダらしい商品のほうが大人気(笑)。もともとロットが少ないのであっという間に売り切れてしまいました」(関崎さん)。

実は、当初同店は裏ハラエリアに出店する予定だったのだそうだ。しかし、その後表参道を挟み反対側のキャットストリートエリアにも物件が見つかり、双方の立地特性を比較した結果、現在の場所に決定したのだという。

「来街すること自体が目的化している裏ハラエリアとは違い、キャットストリートは若いカップルや女性の複数連れ、若いファミリーなど、いろんな種類の人が行き交うミックス・エリア。こういう外観ですので、入店してはじめてバイク関連のショップだと気づく方も少なくありません。なかには普通免許で原付に乗れることを知らないなど、バイクに関する知識がない女の子もいますね(笑)。でも、そういう今どきの若者たちのふつうの感覚を肌で感じることが、アンテナショップのもっとも大切なポイントだと思います」(関崎さん)。

これまで、バイクやクルマメーカーのアンテナショップというと、ヤマハの「EX'REALM(エクスレルム)」やビー・エム・ダブリュー(株)の「Studio MINI DAIKANYAMA(期間限定)」などがあるが、いずれもカフェやクラブ、ギャラリーなどを併設するなど、機能自体が複合化した施設が多かった。そんななか同店は、ホンダ純正の洋服や小物、雑貨、そしてマシンのカスタマイズ用パーツなど、具体的な商品を通してシンプルにバイクのあるライフスタイルを提案している。店内に飾られた60〜80年代のホンダの雑誌広告などは、そんな「生活の楽しさ」を伝えるために一役かっているともいえそうだ。

店内の商品の一部はHP上での通販を開始。今後は卸での展開も予定している。

全文を読む
同じカテゴリの記事
同じキーワードの記事