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RICE RESTAURANT TOKYO

RICE RESTAURANT TOKYO

レポート
フード
2003.09.27
この記事のカテゴリー |  飲食・フーディング | 

上の棚の白い箱が雑穀ブレンド。
特注の土鍋は熱対流が考慮された
丸くぽっこりとした形。
土鍋で炊くお米も2種から選べる。
「店名に負けないよう、メニュー全体を通して米を取り入れた料理の開発に挑みました。前例がない形態だけに、まさにゼロからのスタートでしたね」というのは、(株)テーブルズの寺岡直紀さん。
文字通り米を主体にしたレストラン「RICE RESTAURANT TOKYO」は、明治通り沿い、渋谷と恵比寿の中間にある。米好きだったオーナーの山口哲弘さんを中心に(株)テーブルズを設立したのが02年4月。物件探しやメニュー開発など約1年の準備期間を経て、03年5月12日のオープンに至った。

「ターゲットは20〜30代の女性。文字通り「お米」がテーマです。お米がメインのメニューといえば丼=Rice bowl(ライスボウル)。丼ものを主体にした飲食店となると、どうしても吉野屋さんなどのファストフードになりがちですが、それをあえてスローフードとして提供することで、女性がおひとりでも気軽に入れるお店にしたかったんです」(寺岡さん)。

同店では、7〜80種類の中から厳選した6種類の米を毎日自家精米。たとえばスープライスの場合はスープに浸かっても粒がふやけにくい「キヌヒカリ(茨城産)」を、揚げじゃこミックス・ライスボウルには粘りが少なくたんぱくな「神代米(秋田産)」をなど、食材や調理方法に合わせてブレンドしたり、使い分けたりしている。水は、お米を炊くのに最も適した硬度46度のミネラル豊富な出羽三山(山形)の天然水を使用するといったこだわりようだ。

さらに、お米そのものの美味しさを味わえると評判なのが、注文を受けてから特注の土鍋で炊く「土鍋炊きご飯」。改めて味わうご飯の美味しさに、驚かれるお客さまも少なくないそう。

メニューは14種類の丼ものをメインに、スープライスや雑穀を取り入れたものから、おかず的なワンディッシュ、米をアレンジしたブラマンジェなどのデザートと多岐に渡る。また、おにぎり1個分のミニポーションのライスボウルも用意されている。もちろんアルコール類も豊富で、週末にはカップルの姿も目立つそうだ。

内装は、ニューヨークのMoMA(近代美術館)のデザインにも関り、L.A.のアップルコンピュータ・ストアやワインショップ・エノテカを手掛けるなど、世界的に活躍する植木莞爾氏によるもの。直線的なデザインの中にも木の温もりが生かされた、都会的な空間となっている。

もうひとつのビジネスとして注目されるのは、実際の料理にも使用されているオリジナルの雑穀ブレンドが店頭で購入できること。ビタミン・ミネラルの補給ができる「ナチュラルサプリメント・ブレンド」、美肌効果を重視した「ビューティー・ブレンド」など、アロマテラピーのように効能別に5種類に配合。ともすればナチュラルなイメージに偏りがちな完全無農薬の食材も、白いシャープなパッケージにしたことで、NY風のスタイリッシュな商品に仕上がっている。

「このナチュラル雑穀ブレンドは10月からネットでも販売します。ハードである店舗と穀物ブレンドというソフトで、将来的には商業施設などへの出店も考えています」(寺岡さん)。

細分化が進んだ飲食業界において、ひとつの食材をテーマにした飲食業態は最近のトレンドでもある。渋谷ではこの1年間に、(株)際コーポレーションが運営する「葱や平吉」、(株)ミュープランニングの「もやし」、大阪から上陸した「豆腐料理空ノ庭」、豚専門店の「ぶた屋」などが次々とオープン。いずれも馴染みの食材をテーマにすることで、これまでの外食ジャンルに捕われることなく、自由な発想によるメニューやビジネスパッケージが生まれており、流通分野も含め、飲食業界の再編成化を促しているといえそうだ。

ちなみに同店は、新米が入荷する9月はその研究のためランチタイムを休業。10月からは新たにランチのテイクアウトを交えスタートする予定だそうだ。

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