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オルネ・ド・フォイユ

オルネ・ド・フォイユ

レポート
ライフスタイル
2004.04.06
この記事のカテゴリー |  インテリア・雑貨 |   飲食・フーディング | 

入口付近には、アンティーク・
カフェオレボウルが並ぶ
今後、アンティーク商品を全体の
3分の1まで増やす予定だそう
こちらはパリのブランド、croissantの
子供靴。伝統的な生地を使用した、
上品なかわいらしさが魅力
ひとつひとつ手作りされるフランスの
磁器ブランド、アスティエ・ドゥ・
ヴィラットも豊富に揃う
ブティと呼ばれるプロヴァンスの伝統
的な刺し子はとても手の込んだ一品だ
 2月20日、青山学院大学西門そばに、ヨーロッパ雑貨を扱うショップ「オルネ・ド・フォイユ」がオープンした。これはアンティークを中心としたヨーロッパ雑貨を扱うオンラインショップ「レ・サンクカルネ」の“大人プロジェクト”としてオープンしたものである。

「サイトでは紹介しきれない商品を見て頂きたいというのと、実際にお客さんとコミュニケーションをとりたかったという思いから今回のリアル店舗を出店しました。毎日の生活の中に、気分を入れ替えるひとときを持ってもらいたくて、ふだんの生活で使えるものを集めています」というのは同店オーナー、谷卓(たにあきら)さん。

WEBがフレンチポップで比較的かわいい商品構成となっているのに対し、同店のコンセプトは“大人=こだわりの雑貨を紹介する”こと。素材感や手仕事感があり、昔からのスタイルを守る定番に近いものを、というこだわりからセレクトされた上質な生活用品は、全体的な価格はやや高めではあるものの、作り手の温度が感じられる品ばかり。そのほとんどは独自に輸入したもので、アンティーク類は全体の約4分の1となっている。

店内は約40坪。商品ごとに子供部屋、キッチン、リビング、そして7坪のテラスなどに分かれており、まるでパリ郊外の一軒家を訪れたかのような印象を受ける。それもそのはず、フランスの雰囲気にこだわり、家具やタイル、照明や電気のスイッチに至るまで、内装のほとんどのものを現地から調達したのだそうだ。

「当店ではアンティーク商品をあえてリペアしないそのままでお売りするようにしてます。そのものが持つ味を生かすことで、生活にも温もりがでると思うんです」という谷さん。
もともとアンティークや雑貨が好きだったという谷さんが渡仏したのは94年のこと。親戚が経営する雑貨店を手伝うなどしたのち、99年5月に日本向けに現サイトの前身となるオンラインショップ「pub50/60」をスタートした。一方、00年に世界でも最大規模の蚤の市といわれるクリニャンクールに日本のアンティーク雑貨や着物を扱うショップを常設で出店。

「フランスには日本のように目まぐるしく変わる流行がありませんし、びっくりするぐらいお金を使わないカルチャー。だからこそ古いものや拾ったもの、手持ちのもので知恵を絞って部屋を飾ることには長けています。ただ、商売をするには厳しい土地かもしれません」(谷さん)。

その後、02年夏に事務所を日本に移転したのをきっかけに、フランスのショップを閉店し、サイトも現在の「レ・サンクカルネ」へと移行した。また、日本でもファンの多いフランスのポスタリスト、サヴィニャックの販売権を取得。オリジナルのポスター制作・販売を行ったり、京都のカリスマ書店、恵文社との共同企画でエルベ・モルバン原画展を開催するなど、雑貨好きの間ではちょっと知られた存在となったのである。

駅からも遠く人通りもそれほど多くない立地にも関わらず、取材中も続々とお客さんが来店。既にWEBサイトにおけるブランディングが確立している同店だからこその集客力といえるだろう。

WEBサイト上のブランディングを丁寧に行えば、ともすればリアルショップ以上のコミュニケーション力を発揮する。そこに、ひとつのコミュニティーが生まれ、それがリアルショップになった時には、立地に関係なく遠方からでもダイレクトに人が集まる、というわけだ。

ちなみに今後は、ヴィンテージカフェオレボウルの復刻や、アンティーク家具の販売、また同店での展覧会などを予定しているという。

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