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TaU KITCHEN(タウキッチン)

TaU KITCHEN(タウキッチン)

レポート
フード
2004.05.19
この記事のカテゴリー |  カルチャー |   飲食・フーディング | 

地下1階のライブスペース。
通常の音響機材に加え、プロジェクターと
DJブースも常設されている。
1F・ラウンジスペースには2台の
プロジェクターを設置。地下で行われている
ライブの映像が楽しめる。
防音ドアで隔離されているため、ラウンジ
スペースはいたって静か。
ドリンクメニューが豊富なのもライブハウス
としては珍しい。
ガラス張りのスタイリッシュな外観。
5月1日、渋谷区桜丘町にライブハウス「TaU KITCH EN(タウキッチン)」がオープンした。運営するのは、ライブハウスの運営を中心に、スタジオやインディーズレコードレーベルの運営、照明機材のレンタル、コンサートキャスティングなどを手がける(株)アールアンドディー。同社はこれまで高田馬場PHASE(フェイズ)や渋谷DeSeO(デセオ)、CLUB乙(きのと)などのライブハウスを運営しており、同店は4店舗め。しかも、ライブハウスとラウンジバーを融合した新業態である。

「従来のライブハウスは、ライブスペースの他に逃げ場がなく、お客さんは常に大きな音にさらされていなければならない状態でした。以前から『ゆっくりとくつろぎながらライブを楽しめるスペースが欲しい』という要望が多く、今回、そのニーズに応えるべくライブハウスとラウンジバーを融合した新しい業態の店を作ることにしたんです」とマネージャー田代正人さん。

場所はインフォスタワーのほど近く。周辺にショップがほとんどない静かな場所だが、ライブハウス=若者の遊び場というイメージを払拭して新しい客層を取り込もうと、駅周辺の喧騒を避け、あえて固定したイメージがないこのエリアへ出店したのだそうだ。

店舗には、以前倉庫として使われていた雑居ビルの1階と地下1階を利用。1階がバー併設のラウンジスペースで、地下1階がライブスペースという2フロアの構成になっている。店舗面積はどちらも約30坪で、キャパシティーはライブスペースが約100名、ラウンジバースペースが約30名。

地下1階のライブスペースは、通常のライブハウスに比べ、ステージを広くとっているのが特徴。これは、ステージと観客の距離を近づけ、お互いの顔が見えるようにという配慮なのだそうだ。1階のバースペースは白とシルバーを基調としたシンプルな内装。汚れが目立つという理由で、これまでライブハウスでは敬遠されていた白をメインカラーに使い、清潔感溢れるスタイリッシュな空間になっている。照明は全てレールライトでどことなくギャラリーっぽい雰囲気だ。また、天井に設置されたプロジェクターにより、地下のライブスペースで行われているライブの映像が壁に投影され、ラウンジスペースでゆっくりとお酒を飲みながら、ライブの映像をリアルタイムで楽しむことができる。もちろん、ライブスペースとラウンジスペースは自由に行き来が可能。

料金システムは従来のライブハウスと同じで、2,000円+ドリンク代500円(イベントにより変更あり)。現在、ライブは夜の部(18:00〜22:00)のみの営業だが、6月からはオールナイトの営業もするという。出演アーティストはメジャー・マイナーを問わず、ジャンルもパンクやガレージからギターポップまでとかなり幅広いが、今後はアコースティックライブも増やし、ラウンジっぽい雰囲気を打ち出していく予定だそうだ。

「独立したラウンジスペースを設けることによって、30代以上の大人の方々にも楽しんで頂けるライブハウスをめざしました。今後は日中は1階のラウンジバースペースを本格的な飲食業態として営業するほか、ギャラリーやサイン会場など、ジャンルを問わず貸しスペースとしての事業も積極的に進めていく予定です。実は最近、こちらが予想していなかったようなオファーを数多く受けるんです。ここでは、ハコのイメージを固定せず、どんどん実験的な試みをやっていきたいですね」(田代さん)。

異なる業態を1つにした複合型ショップは、00年以降急増。特にここ数年は、ダーツバー+飲食の「バネバグース」やクラブ+ライブスペース+飲食の「spuma」、音楽+映像+飲食の「J-POP CAFE」のようなエンターテインメントと飲食を融合した業態が相次いでオープンしている。さらに03年にはディスコ+飲食の「AVALON」や映画館+カフェの「シネマ・ピエス」「シネ・ラ・セット」も登場し、複合型飲食店も細分化・多様化を極めている。そんななか登場した同店は、「ライブハウス+飲食」という業態の枠を越えた、エンタテインメント・スペース事業への挑戦といえそうだ。

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