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クルリトーキョー

クルリトーキョー

レポート
ファッション
2004.06.04
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

左奥には6畳の和室が併設されており、
ほぼ毎日着付け教室を開催している
どんなものからでも着物、帯、バッグ、草履
などを仕立てるというお誂えサービスもあり
独自にセレクトしたヴィンテージ着物は
回転が早い人気商品だそう
「着物はいわば勝負服。知性が問われる
ボディコンのドレスを毎日着ているよう
なもの。人に見られるという高揚感も
魅力の一部ですね」という如月さん
「先のアンティーク着物ブームは、メディアによって、日本人なら誰もが潜在的に持つ着物への憧れが、割りに安くで実現できると知れ渡った結果だと思っています」というのは(株)くるり代表取締役の三浦出さん。

2002年、『KIMONO道』(現:KIMONO姫/祥伝社)の出版をきっかけに加速したアンティーク着物ブームは記憶に新しい。そのブームもひと段落したと思われる04年3月20日、人気を牽引していた原宿のヴィンテージ着物ショップ「くるり」、「アガル」を運営する同社が、3店舗めとなる「クルリトーキョー」を渋谷に出店した。場所は公園通り、パルコパート1の向かいである。

ヴィンテージ着物を扱う原宿に対し、同店で扱う商品のほとんどは国産正絹の新作着物だが、価格は仕立て代込みで3万8,000円〜5万8,000円とたいへんリーズナブル。比較的シンプルな大正ロマン・デザインの復刻が中心だ。販売だけでなく、着付け教室やお誂えのラボとしての機能をも備えたショールーム的なショップとなっている。

テーマは 未来のニッポンの呉服屋。独自の“現代版お誂(あつら)えサービス”である「着物オンデマンド」を主体とした新業態だという。

この新たにスタートした“着物オンデマンド”というサービスは、大きく分けて2種類。「着物復刻サービス」と「ハイテク捺染(なせん)サービス」だ。「着物復刻サービス」は、手持ちの着物を復刻することができるというもので、染め工賃(仕立て代、型代別)1色9,000円、2色1万4,800円〜でオーダーが可能。また、刺繍の復刻にも対応しており、どちらも熟練の職人さんが手掛けてくれる。

「ひと段落したとはいえ、アンティーク着物はまだまだ人気です。しかし、多くの業者が乗り出したことで、その埋蔵量が減ってきているのが現状。そんな中、京都の職人さんとの出会から、洋服と同じぐらいの低価格で着物を誂えることはできないか、と考えたのが着物オンデマンドの始まりでした。コンセプトはオンリーワンのものをリーズナブルに提供すること。仲介業者を省き職人さんと直接やりとりすることで、最小限の価格で提供することを可能にしました。古い体制が残る呉服業界にしがらみのない我々だからこそ、できることかもしれません」というのは、同社代表取締役の三浦出さん。

「ハイテク捺染(なせん)サービス」は、なんとフォトショップやイラストレーターのデジタルデータから反物に捺染するというもの。自分が作った柄や模様で、自分だけのオリジナル着物が作れてしまうサービスである。完全データ入稿で2万4,000円、データ作成が必要な場合は難易度によって別途1〜6万円の作成料がかかる。

「アンティーク着物は手軽ですが、汚れがあったりサイズが合わなかったり、自分の体に合う完璧なものを手に入れるのは難しいんです。それを伝統や常識に囚われずに現代風に着こなすのも面白いのですが、本格的に着物にハマるにつれ、着物本来の美しさを求めるようになりました。やはり着物は自分の体に誂えたものを、美しく着て頂きたいですね」というのは、毎日着物で生活しているというスタイリスト兼着付け講師の如月まみさん。

着物への憧れは女性なら誰もが潜在的に持っている。しかし、洋服と違って、色や柄の好みが合わなかったり、価格が高かったり、情報が少なく敷居が高いイメージがあったり、、、といくつものハードルを前に、なんとなく諦めているというのが現状だ。

そんななか、自分の好みに合った色柄のものを、手頃な価格でオーダーメイドができ、なおかつ着付けの心配もクリアしてくれるという同店の登場は、着物初心者にひとつの解決策を提案したといえるだろう。

ちなみに同店は今後、百貨店やファッションビルへの出店も検討しているそうだ。

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