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pimpz(ピンプス)

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レポート
ファッション
2005.03.11
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可動式の什器を使用し、定期的にディスプレイ
を変えている。
パンツもハンガーに掛けてディスプレイ。
写真のアーミーパンツほか、リーバイスBIG E
などのヴィンテージジーンズも豊富。
スニーカーも販売。ユーズドだけでなく、
NIKEなどの新作モデルも扱っている。
レジ横に冷蔵庫を設置。5,000円以上
購入者にはもれなくジュースをプレゼント!
安価で膨大な商品量で勝負する量販店タイプや、ヨーロッパ古着を専門に扱う古着屋、80年代の奇抜な古着専門のセレクト系古着屋など、様々なジャンルの古着屋が乱立する原宿〜渋谷〜代官山エリア。そんな古着屋激戦区のひとつ渋谷に、ユーズドウェアショップpimpz(ピンプス)がオープンした。自然光が入る明るい店内には、商品が整然と並び、古着屋というよりはまるでセレクトショップのような雰囲気だ。

「最近は安いだけとか、奇抜なだけの古着屋が増えていますが、僕は個性的なものもあればベーシックなものもある、幅の広さが古着の魅力だと思うんです」と語るのはオーナーの山本慎一さん(28)。山本さんは、渋谷の古着屋「E-Z」に、バイヤー兼プレスとして勤務。その後、「100%自分のやりたいことができる店を持ちたい」という思いから、独立。今回、同店をオープンした。

店舗面積は約15坪。内装は、茨城県益子町を中心に活動する新進気鋭の内装デザインチーム「空間設計MORE」が担当。薄暗くて商品が山積みされているという、従来の古着屋のイメージを払拭するため、白と木を中心にした、シンプルな内装になっている。什器は可動式のものを使用。常に新鮮な印象を保つため、定期的に配置を変えているのだそうだ。また、Tシャツなどのトップスはもちろん、ジーンズもハンガーに吊るすなど、ディスプレイにも見やすい工夫がなされている。

商品は、メンズのアメカジ古着を中心に約1,200点。1点1点をきちんと見てもらえるよう、商品数を意図的に少なくしているのが特徴だ。セレクトのポイントは、ありそうでなかなかないベーシックアイテム。カーハートのワークジャケットやリーバイスのヴィンテージジーンズなどの定番商品を中心に、コンディションがよいものをセレクトしている。

「奇をてらったデザインのものや一点もの、安いものだけの店にしたくなかったので、幅広い年代のバラエティー豊かな商品を揃えました。ターゲットはハイティーンから30代前半の男性。神南は、セレクトショップでハイブランドの洋服も買うし、古着も買う、広い意味での洋服好きが多いエリア。店をやる側からすれば、興味深いお客さんが多い場所なんです」(山本さん)。

財務省発表の貿易統計によると、03年度の中古衣料の輸入量は5,384トンに達し、過去最高を記録。特に、ここ数年は高価なビンテージ物ではなく、低単価の古着を大量に輸入するケースが増えているという。昨年あたりからは渋谷〜原宿エリアでも、安い価格設定と豊富な品揃えで勝負する量販店タイプの大手古着店が続々とオープンし人気を集めている。これまでにないほどの盛り上がりを見せる国内の古着市場だが、山本さんはこう語る。

「大量に仕入れて大量に販売するという大手の古着屋のやり方は、マーケットを動かしていると同時に、破壊しているということにもなります。僕がやりたいのはその真逆。長く愛せるいい古着を吟味して仕入れ、適正な価格で販売するという、当たり前のことなんです」(山本さん)。


取材・文:『ACROSS』編集部

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