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船橋屋こよみ

船橋屋こよみ

レポート
フード
2005.07.07
この記事のカテゴリー |  飲食・フーディング | 

和のスイーツとデリカテッセンの融合
〜ブームを経て進化した「和カフェ」の誕生

入ってすぐ左側にはデリカウンターが。
スイーツに加え、フェアトレードによる
コーヒー類のテイクアウトも可能。
2Fは昭和初期にタイムスリップしたか
のようなカフェスペース。ランチや
ディナー、お酒も楽しめる。
持ち帰り用のスイーツがずらりと並ぶ
ショーケース。中央が“こよみ季節の
スイーツ”「白ごま豆花とずんだ豆の
モンブラン」(520円)
こだわりごはんとお総菜のランチは、
4種のスイーツが魅力(1,050円)。
創業200年のくず餅の老舗「船橋屋」が、05年2月22日渋谷・広尾に初の飲食店、「船橋屋こよみ」をオープンした。1階はくず餅をはじめ、和のスイーツのお持ち帰りコーナー、2階は「和バール」というスタイルで、フェアトレードによるコーヒーや紅茶、アルコール類はもちろんのこと、昼夜ともにきちんとした食事もできる「和カフェ」である。

「200年同じことをしていても前に進めない、と次期8代目が発案した新規事業なんです」と言うのは店長の鳥山さん。和のスイーツとデリカテッセンを融合させたというアイデアは次期8代目によるものだが、レストラン「AFRICA」やインドネシア料理「銀座LIME」等、飲食総合プロデュースカンパニーの(株)オペレーションファクトリーが総合プロデュースを担当した。

ロゴのモチーフには、アーティスト、細谷由依子氏の線画を起用し、スイーツを含めたフード全般は、料理研究家の川淵智子氏がプロデュース。2階の和バールは、亀戸天神前本店で長年保管していたアンティークの椅子やテーブルを配置したレトロモダンな空間となっている。店名の「こよみ」は、太陽を巡る時の流れ、大地の恵み、天空の平穏をあらわしているのだそうだ。

「おいしいものは人間を幸せにする」という根元的な食の喜びを、懐かしくてほっとできる空間で美味しく味わってもらいたい、というのがコンセプトです」(鳥山さん)。

1〜2ヶ月ごとに新しく登場する「こよみ季節のスイーツ」もこだわりのひとつ。季節の旬な食材を伝統の味と融合した新しい感覚の和スイーツを次々に提案している。ここから生まれた新商品が、老舗「船橋屋」の店頭に並ぶこともあるそうだ。

「くず餅を1つ作るのに15ヶ月かかるんです。厳選した小麦澱粉を地下天然水で使って乳酸発酵させ、じっくり熟成させるんですが、15ヶ月かけて作ったくず餅も、風味をそこなう保存料を使用しないため、消費期限はわずか2日間なんですよ」(鳥山さん)。

6月30日には、渋谷・マークシティに「神楽坂saryo」の2号店がオープン。羊羹の老舗虎屋の「TORAYA CAFE」(六本木)や、京都の日本茶専門店が手がけた「京はしや」(青山)、漢方の老舗・日本堂によるその名も「漢方カフェ」(品川、青山、渋谷)など、「和カフェ」業界への新規参入や細分化が進むなか、元祖・和カフェともいえる「yusoshi」が公園通り・パルコ前交差点に移転。「kurage 和カフェ yusoshi」としてオープンした。同店では「和カフェ+アートの融合」として、若手アーティストの支援なども行うなど、数年続いたブームは確実に新たな段階へと進化しているといえそうだ。


取材・文/本田亜友子(フリーライター)+編集室


■船橋屋こよみ
 東京都渋谷区広尾5-17-1
 TEL:03-5449-2784
 営業時間 月〜土 11:00〜22:00
      日・祝 11:00〜18:00
 http://www.funabashiya.co.jp/

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