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report:「アートフェア東京」

report:「アートフェア東京」

レポート
カルチャー
2005.08.10
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古美術からモダンアート、コンテンポラリーアートまで。
国内外の一流ギャラリーを東京の真ん中に集めた
「文化都市TOKYO」のアートフェア

3日間の開催に1日のプレスデー、
計4日間の来場者数はなんと
2万8,214人。総取引高は、
1億7,020万円となった。
モダンアートは46ギャラリー出展。
取引高は1億560万円だった。
会場には各ギャラリーとお客様を結ぶ
アート・コンシェルジュのデスクも。
この夏初開催となる「アートフェア東京」が、05年8月6日、7日、8日の3日間、東京国際フォーラムにて開催された。国内外から81ギャラリーが集結する国内最大のアートの見本市。古美術、日本画からモダン、コンテンポラリーまでがジャンルを超えて一堂に会する、大規模なアート・イベントだ。

前身は、1992年から2003年まで開催していたNICAF(国際コンテンポラリーアートフェスティバル)。1960年代にドイツのケルンで始まり、マドリード、パリ、シカゴなどで毎年行われているアートフェアの、アジア初の拠点として、パシフィコ横浜を皮切りに、東京ビッグサイトなど大会場で、第8回まで行われた。字面だけ見ると、まさにバブル期にふさわしいイベントではないですか。アートが投資対象となっていた頃のこと、販売目的の見本市はまさに求められていたことは容易に想像できる。そして不況の2004年には必要とされなくなったことも・・・

1年のブランクを経て、名前を変えスタートしたこのイベントは、しかし、「今さら見本市?」と穿った目で見る以上に、出展ギャラリー、アーティストは魅力的だった。銀座の老舗画廊、古美術商があるかと思えば、代表的な現代美術ギャラリーはほぼ出品しており、「これは一度にたくさんのものが見られてお得なのでは?」との予想以上に、充実した展覧会、いや見本市だった。

会場は大きく分けて左手に古美術・日本画・近代絵画、右手に現代美術という構成。左は着物をお召しのマダムや初老の紳士が集い、右は美大生や不思議ちゃんが棲息、という不思議な空間。どちらもかなりの人出で賑わっている。そう、賑わっているのだ。ふつう、美術館では、静かに一方的に観賞するわけだけれど、ここは見本市なので、商談の場。ギャラリーオーナーが、アーティストが、客と積極的に話しをしている。買う気で来る人の方が少ないと思うが、見るだけの若い人も、なかなかにいい機会なのでは。会場内2カ所に、「アート・コンシェルジュ」のブースがあり、どのアーティストがどこに展示されているかなど案内する、というのも、“見るだけの人”に親切だ。

展示は、いわゆる“売り絵”系のものだけでなく、展覧会で目にするコンテンポラリーの作品が“販売用”として値段をつけて展示されている。奈良美智のドローイング30万円、タカノ綾240万円、中ザワヒデキ70万円・・・思わずメモをとりたくなる楽しさだ。国際的に評価が高い現代美術も、若手アーティストの小品も、屏風絵の大作、古代中国の壺、日本の近代美術の大家の作品も、一度に見られるのも新鮮だ。

今回プレオープン含め4日間の会期で、入場者28,000人、取引高が1億7千万円という。この数字をどう見るかは難しいが、美術展といえば、集中的に殺到する印象派の展覧会か、キャラクターとアートのコラボレーション展、または若い子の手作りアートフリマ、みたいなこの頃を思うとこの見本市、美術の健全なひとつの見せ方なのでは、と思えた。

取材・文/紺野 梶(フリーライター)


■主催:アートフェア実行委員会
■日時:2005年8月6日(土)、7日(日)、8日(月)
■場所:東京国際フォーラム・展示ホール
■協賛:アシアナ航空、伊藤忠商事(株)、ヴェオリア・ウォーター・ジャパン(株)、(株)エム・ファクトリー、MY INVESTMENTS LTD.、コーンズ・アンド・カンパニー・リニテッド、ジョルジオ・アルーマーニ ジャパン(株)、セコム(株)、ピクテ ファイナンシャル マネジメント コンサルタント(株)、モンブラン

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