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pashat-pashat antiques(パシャパシャ・アンティークス)

pashat-pashat antiques(パシャパシャ・アンティークス)

レポート
ファッション
2005.10.21
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

古着を愛する若手女性オーナーが手掛ける
“マイ・クローゼット感覚”のレディース古着店

通称リーバイス“セカンド”と呼ばれる
ヴィンテージデニムジャケット(左)。
女の子でもジャストに着られる希少な
BOYSサイズをふまえた品揃えは「日本一、
いや世界一!」(吉田さん)というこだわり
今年の秋冬は「クラッシック」なイメージ。
懐かしい小花柄や、カントリーテイスト、
色みをおさえたダークトーンが気になる
明るく気さくな人柄のオーナー吉田さん。
取材当日は髪を半分刈り上げた
アシンメトリーヘアで登場!
角部屋ならではの二面採光で明るい店内。
今年注目されているブラウスも豊富に揃う
同じビルに「オカイユ」、隣の建物には
「ディバイス」が入居するなど、
実は通好みのショップが並ぶ裏路地
キャットストリートから枝分かれした裏通りに、レディ−ス古着店「pashat-pashat antiques(パシャパシャアンティークス)」がある。オープンしたのは05年01月03日。モデルやスタイリストも好んで通う、隠れ家的なショップだ。

「最近は特に古着屋が次々とオープンしていますが、安いだけの店や、逆に希少性で価格を高くする店、また、トレンドに流された薄っぺらなセレクトだったり…自分だったらこうするのに!と思っていました」と話してくれたのは、オーナーの吉田友香さん(27)。

高校生の頃から“古着屋のお姉さん”に憧れていた吉田さんは、大学時代に古着屋でアルバイトをはじめ、そのまま運営元の会社に就職。しかし、「mille(ミル)」、「フェアリーテール」など新しいショップの立ち上げに携わり、海外に買い付けに行きつつ店長もこなす、というハードな毎日に体調を崩し、5年間在籍した同社を退社。その後、友人のブランドの企画・プレスを手伝いつつ古着屋を巡るうちに、自然と出店に向け物件を探すようになったという。

同店はキャットストリートの“さらに裏手”の“マンション2階”の一室にある。「浸透するのに時間はかかっても、根強い店」は、結果的に「私だけの特別なお店」という印象を与えるものとなった。約7坪の店内は、所々に配されたアメリカンアンティーク家具と雑に塗られた白ペンキで“外国人のクローゼット”といった雰囲気だ。

「セレクトの基準は、リアルに“私がいま着たいもの”。選んだ理由があるものだけを置き、私のセレクトに共感してくれる人に着てもらえればいいと思っています。100人来て10人が買う店でなく、来てくれた10人が買ってくれるような、筋の通った店にしたいんです」(吉田さん)。

2ヶ月に一度アメリカで買い付けるアイテムは、スタンダード感・安心感はあるが、決して保守的ではなく、古着の個性が楽しめるものが揃う。また、会話を楽しみに来る人もいれば、コーディネート相談の電話を受けたり、メールをやりとりする顧客がいるというのも特徴。顧客にとっては、まさに“信頼のおけるマイ・クローゼット感覚の店”というわけだ。結果、狙い通り購買率もかなり高めだとか。

また、古着店には珍しくHPも充実している。商品の説明、交流の場としてショップとリンクさせ、カタログ的な機能を果たしているのだという。

セレクトで特に注意しているのはサイジング。なるほど、古着のネックとなりがちなサイズも、日本の女の子にもジャストサイズなものばかり。更に、価格も安心=適正価格をモットーに、良質な状態・サイズのワンピース¥4,900〜、ブーツ¥6,900〜で提供している。

客層は20代〜50代(!)までと幅広い。なかでも、一番ボリュームがあるのが25歳前後で、「これからちょっと古着を取りいれたい」「また古着を着たい」という層だとか。同店のセレクトは、既製品やブランドものに物足りなさを感じ始めた、目の肥えた大人の女性のニーズにもぴったりとはまっているようだ。

昨今、古着はマス化と同時に低年齢化が進み、安くてわかりやすいものが市場を賑わせているのが現状だが、
「いまの既製品は、ウワベだけの加工に走っている感じがして。昔のものは、手間やぬくもりが感じられる、丁寧でしっかりした作りをしています。人と同じにならずに本物を身につけられるというのが元来古着を好きな理由ですね」(吉田さん)。

自分で買い付けをして“筋が通った”クオリティを保つには、現在の店舗規模が精一杯だという。次にやってみたいのはカフェ。お店を軸にして、人がつながる場所を提供していきたいのだそうだ。

取材・文/重保咲(フリーライター)+WEBアクロス編集室

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