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ELDNACS(エルドナックス)

ELDNACS(エルドナックス)

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ライフスタイル
2006.01.19
この記事のカテゴリー |  インテリア・雑貨 | 

店は「コミュニケーションの場」。
Candle JUNE初の直営店が代々木上原に登場

店内にはカウンターを設置。可能な限り
JUNEさんが店に立っている。
クリスタル:奥から8万4,000円、6万3,000円
象牙のペンダントヘッド:左から3万円、
12万円、8,000円
キャンドルは1,890円〜。「今後は通販を
縮小し、本当に欲しい人のもとに確実に届け
られるシステムに移行したい」(JUNEさん)。
内装はスタッフと友人による手作り。
自然素材を多用し、アーティスティックで
暖かみのある雰囲気になっている。
05年11月11日、代々木上原にCandle JUNE(キャンドルジュン)初の直営店ELDNACS(エルドナックス)がオープンした。運営するのは(有)エルドナックス。

「店というよりも、人とコミュニケーションを取るための“場所”を作りたかったんです」と語るのは、キャンドルアーティストのCandle JUNEさん。

JUNEさんは94年からキャンドルの制作をスタート。ひとつひとつ手作業で作られるキャンドルは、ふたつと同じものがない独特の色使いが特徴である。現在は全国各地のショップに商品を卸している他、ファッションショーや野外イベント、ライブステージのデコレーションなど、キャンドルを中心とした空間演出も手掛けている。さらに01年からは毎年、反戦のメッセージを込め、自ら制作したキャンドルを世界各地の戦争被災地で灯すツアーイベント「Candle Odyssey(キャンドルオデッセイ)」も開催している。

「以前から漠然と店をやりたいと思っていたんですが、具体的に必要性を感じるようになったのは去年あたりからですね。『Candle Odyssey』の活動を通して学んだことを伝えるためのツールとして、店が必要だったんです。店があれば人が集まり、自然に新しいコミュニティが形成される。そこで出合った人達に直接メッセージを伝えていこうと思ったんです。キャンドルの制作に追われ、人と出会う時間が確保できなくなったのを残念に感じていたこともあって、出店を決めました」(JUNEさん)。

店舗面積は約15坪。木を基調とした自然素材を多用し、骨董品のような家具が並ぶ店内は、アーティスティックでありながらも暖かみのある雰囲気になっている。商品はキャンドルを中心に、アクセサリーや水晶、Tシャツやバッグ、CDなど。海外のノミの市で買いつけたものや、友人のアーティストの作品などで構成されている。また、店内にはカウンターと椅子を設けており、お客さんと対話するためのスペースを確保。可能な限りJUNEさん自身が店に立っているという。小売り・販売という機能だけにとどまらず、ビジョンや世界観を表現する場所として店を運営していく方針だ。

「いろんな人たちに来てもらいたいので、コンセプトやターゲットは限定していません。将来は飲食店やイベントスペース、ヘアサロン、マッサージなどを併設し、衣食住をトータルで提案できる店を作りたいと思っています。多店舗展開はせず、小規模でも充実した店にしていきたいですね」(JUNEさん)。

同店が出店したのは、代々木上原駅前商店街の真ん中。渋谷や原宿のような繁華街ではなく、代々木上原を選んだ理由は、商店街特有の「地域的なつながりが好きだったから」だという。

「長い間住んでいることもあって、以前から店を出すなら代々木上原と決めていました。商店街では人と人との距離が近いんです。世界中を旅してここに戻ってくると、帰ってきたという安心感がある。近所の人達と気軽に挨拶ができたりする、街全体が家のような感覚が好きですね」(JUNEさん)。

2002年、井の頭通りの拡幅工事が大山交差点まで完了。それに伴い、富ヶ谷の交差点から代々木上原へ向かう井の頭通り沿いには、飲食店やインテリアショップなどが爆発的に増え、あっという間に「オモテ」のエリアへと変貌を遂げた。さらに04年あたりからは井の頭通りを中心とした周辺のエリアにも店舗が少しづつオープン。上原〜富ヶ谷〜代々木八幡にかけては商店街や住宅街に小規模で個性的な個人オーナー系のショップがぽつぽつと点在する独自の商圏を形成している。

弊サイトでもたびたび取り上げているように、このところのショップのトレンドはゴージャスな内装や奇をてらった演出過多の「エンターテインメント型」から「正統派・本物志向・実用型」に確実に移行。アットホームな下町っぽさを残すこのエリアはそんな流れとも合致しており、代々木上原周辺への出店ブームは今後しばらく続くと思われる。

[取材・文/古屋荘太+『WEBアクロス』編集室]

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