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cafe gooch(カフェ グーチ)

cafe gooch(カフェ グーチ)

レポート
フード
2006.10.10
この記事のカテゴリー |  飲食・フーディング | 

都会の喧噪から逃れられる、リゾートのような
マイルーム・カフェレストラン

白壁の流線が綺麗な小上がり席は、靴を
脱ぎ落ち着いた雰囲気のなか食事ができ
る人気の席。
籐の家具が配してある窓沿いの席は、日が
差し込みとても爽やか。
天井まで届く大きな窓。ここからオルガン
坂を一望できる。
アルコールも種類豊富で、150種類以上の
カクテルが味わえる。
渋谷区宇田川町のパルコパート1とパルコパート2の間、通称オルガン坂沿いにあるビルの3階に、連日仕事帰りのOLや会社員で賑わう、隠れ家的ダイニング&カフェ「カフェグーチ」が05年2月26日にオープンした。 渋谷の喧噪から逃れられる、落ち着いた大人の雰囲気のカフェレストランだ。

「立命館大学政策科学部を卒業後、(株)セガでフェラーリやディズニー等の海外ライセンスの取得(ライセンスイン)、ソニックやバーチャファイターとの自社コンテンツの許諾(ライセンスアウト)などの業務をしていましたが、30歳までには独立したいという思いがあったので、29歳で実行に移しました。今まで培った知識を生かしながら新しいことに取り組もうと思い、様々な業務を検討しましたが、競争相手が多いが比較的素人でも新規参入しやすい飲食業を始めることにしました」と語ってくれたのはオーナーの高城慶明さん(31歳)。

同店があるオルガン坂は、若者のメッカとして有名なセンター街が近いわりには、パルコや東急ハンズなど大型商業施設が建ち並び、幅広い年齢層が訪れる落ち着いた雰囲気の通りである。同店のターゲットは20代〜30代後半の渋谷で働く女性。実際の男女比も2:8と圧倒的に女性客が多い。昼には近隣で働くショップスタッフやOLなどがランチに訪れ、夜は友人同士で食事とお酒を楽しむ、仕事帰りのOLで賑わう。最近はカップルや男性客も訪れるようになっているそうだ。

店内は、地中海風の白を基調にしたヨーロッパとアジアンが程よくミックスした無国籍な雰囲気。オープン当初は、ヨーロッパのリゾートをコンセプトにしていたが、様々なお客さまに来て頂けるよう、お客さま目線で変えていった結果、現在のオリエンタルな無国籍風の内装になったという。約30坪で約46席の店内は、街並みを見下ろす窓辺のソファー席、一段高くなっている小上がり席、テーブル席、カウンター席など、様々なシュチュエーションが楽しめるようになっている。内装は高城さん自身がデザイン。店の運営資金を確保するため、初期費用を押さえる事に注力した。壁の塗装は低コストのデザインを施工業者に提案。その他、家具などもネットオークションで購入したのだそうだ。ちなみに、小上がり席の下は床下収納になっているなど、空間の完成度も兼ねた実用的な作りも忘れていない。

「経営が軌道に乗り始めた半年辺りから、2号店出店も考えていました。しかし、次の段階に進むより、現在の店の基盤を整えることを優先し、メニュー改訂とスタッフの育成を兼ねてランチ営業を始めました。より一層この店を良い店に変えていきたいです」(高城さん)。

ランチは11時〜16時まで。長めのランチタイムは、販売員のように遅い時間にしか休憩を取れないお客さまへの配慮。ランチメニューは日替わりのメイン料理1品と小皿料理3品、ライスとスープが付いて890円だ。当初は競合店が多い中でいかに集客するかを考え、短い休憩時間に合わせてスピード重視のメニューにしていたが、味重視のメニューに変更するなど、改善。その他、昼のカフェ需要を見込んで、禁煙だった店内も一部を喫煙可能にし、ドリンクメニューを充実させた。夜は、黒豚トロのネギ塩丼(1,100円)やトムヤムクンピザ(990円)などの創作料理を中心にお酒に合うメニューを提供。豊富なアルコール類と共に、しっかりと食事ができるのも特徴だ。

99年頃からのカフェブームは、その後、『ノルブリンカ』にみられるカフェのような内装やサービスで、昼はカフェメニューだが夜は居酒屋メニューという「ネオ居酒屋」という新しい業態を排出。さらにどの時間帯でも食事に重きをおいた『FRAMES』のようなオシャレな内装のファミリーレストラン「ネオファミレス」と細分化が進んでいったのは記憶に新しい。それらのちょうど中間に位置するような業態の同店は、オルガン坂が見下ろせて、こじんまりとした空間が居心地がいい、「マイルーム的なカフェ」といえそうだ。

[取材・文/苫米地香織(フリーライター)+『WEBアクロス』編集室]

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