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「シアタープロダクツの現場」展

「シアタープロダクツの現場」展

レポート
ファッション
2007.01.18
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シアタープロダクツによる前代未聞の
型破りなプロジェクトが開催。

これまで発表した全コレクションが
展示され、世界観に触れる事ができる。
仕事場がそのまま移動したステージ。
実際に洋服を作っている現場を見る
ことができる。
エントランスすぐの「スカートの森」。
「大量生産の良さを肌で感じて頂きた
いです」(武内さん)。
パルコパート1前には引っ越しの
段ボールがうずたかく積まれた
オブジェが展示されている。
初コレクションとなったニードルパンチ
の5年目の姿として、ビニール素材のバッグ
が登場。自分の手で切り取る仕組みだ。
(1万8,900円)
デビューコレクションから今年で5周年を迎える東京コレクションブランド「シアタープロダクツ」の展覧会が、1月12日から29日までの18日間、パルコパート3の7階にあるパルコミュージアムで行われている。これは、『デザイン、生産、プレス、営業、など、ファッションを取り巻く課程全ての出来事が「劇場的」である』をコンセプトに活動してきた同ブランドの集大成でもある。

エレベーターを降りると大量の花柄の布の塊が目の前に広がり圧倒される。よく見ると、それらの1つひとつはバルーン状になったロングスカートが天井から吊り下げられたもので、その数はなんと全部で150枚。そんな「スカートの森」が、ただ者ではないアパレルメーカー、シアタープロダクツの劇場へと誘う。

この展覧会を企画したのは、美術展覧会のキュレーション、コーディネーション、アートによる街づくりなど、現代美術に関わる様々なプロジェクトを手掛ける(株)ナンジョウ アンド アソシエイツの北澤ひろみさん。シアタープロダクツとの出会いは、別の展覧会を企画していた際に、友人から、国内でもアーティスティックなものづくりが注目されているブランドだと紹介されたのがはじまりだとか。以来、北澤さんは展示会やコレクションを見るうちに、シアタープロダクツが発信しする「劇場的」な世界観を新しい形で表現したいと思い、05年ごろからデザイナーの武内昭さん(30歳)、中西妙佳さん(29歳)とプレスの金森香さん(32歳)に展覧会の話を持ちかけ、同年夏ごろから始動したのだそうだ。

「デビューコレクションから、お客さまに提案する事そのものをテーマにしてきました。5年目を迎える今年をひとつの節目として、服や小物、音楽を越えたシアタープロダクツらしさを表現しようということになり、今回“シアタープロダクツの現場”をテーマにした展覧会を開催することにしました」(中西さん・武内さん)。

会場は、シアタープロダクツの仕事場がそのまま移動したステージに、毎日デザイナーをはじめ全社員が出社し、実際に働いている様子がライブで見られるというもの。もちろん、電話が掛かってきたり、ファックスもメールも「仕事場」に届く。隣接されている応接室では、実際に打ち合わせが公開で行われ、その日の予定は随時ホワイトボードに書き込まれていく。週末のミーティングはパフォーマンスや音楽のライブへと発展していく事も。

そもそも「仕事場」を展示する事になったのは、北澤さんが展覧会をする上でリアリティーのある展示にこだわったことが発端だった。来場者(見る人)と、展示する者(見られる人)の境界線をなくした表現にすることで、同ブランドの世界観をよりリアルに感じられるようにしたいと提案したところ、3人から「仕事場」を会場に持ってくる案が持ち上がったのだという。

「はじめにアイデアを聞いたときは面白そうだと思いましたが、具体的にどうやったらいいかイメージが出来ませんでした」と語る北澤さん。

そこで以前よりシアタープロダクツと繋がりのあったgrafの豊嶋秀樹氏に、設営は舞台美術を専門とする(有)シーコムに依頼。そのアートディレクターとしてのセンスや本格的な舞台技術が存分に生かされた「仕事場」は、釘や針金などがそのままのラフな作りになっている。

「ふつうは、展覧会や舞台はオモテだけをきれいに見せるものですが、この展覧会は、舞台技術で隠せる裏をわざと見せてしまうことで、日常も劇場的であることを意識させました」(北澤さん)

会場を決めるにあたり、渋谷という立地、そしてパルコミュージアムという会場にこだわった北澤さん。

「以前、パルコミュージアムで若手写真家の写真展を行った際、若者たちの反応がとても良かったということもありますが、国内で現代アートを見せる美術館が実は少なく、また、愛好家ではない人にも気軽に見てもらえる商業施設というハコに魅力を感じました。しかも、渋谷という都会にあって、ファッションと劇場や映画館、ライブハウスも同居する商業施設は貴重な存在」と北澤さん。

会場では打ち合わせの公開だけでなく、来場者を対象に、「手縫いでTシャツを作ろう」というワークショップや同ブランドのクラシックレーベルによるピアノの演奏会なども催される。また、恒例の深夜に行われる「真夜中のセール in PARCO !」も開催を予定。会期中には初の書籍「THE BOOK OF THEATRE PRODUCTS シアタープロダクツのメソッド」も発売されるなど、企画ももりだくさん。さらに、専門学校向けにクラス単位の見学やワークショップも計画しているそうだ。

同展覧会は、2月には大阪、春頃には福岡で巡回展が行われる予定だ。

[取材・文/栗山宏美(ファッションライター)+『WEBアクロス』編集室]

■シアタープロダクツの打合せ スケジュール
・1月13日(土)4:00pm〜 
来訪者:graf(クリエイティブユニット)
内容:「会社のデザイン」

・ 1月20日(土)4:00pm〜 
来訪者:来場者のみなさま
内容:「手縫いでTシャツを作ろう」
※別途材料費2,500円 / 定員になり次第、締切らせていただきます。(満員締切)

・ 1月21日(日)4:00pm〜 来訪者:KATHY(パフォーマンスユニット)
内容:「ニューアイテムのデザインチェック」

・ 1月27日(土)4:00pm〜 
来訪者:菅付雅信(編集者)/ 植原亮輔(アートディレクター)/ 北澤ひろみ(キュレーター)
内容:「シアタープロダクツを舞台にあげる」

・ 1月28日(日)4:00pm〜 
来訪者:シアタームジカ(ピアノ:阿部海太郎 保坂修平)
内容:2台ピアノの「ピアノ・バツ」の為のリハ
その他随時 来訪者:取引き業者、スタイリスト、プレス、他のみなさま

※打合せは全て公開で行われ、展覧会入場料でご覧いただけます。
※混雑の場合、入場を制限させて頂く場合があります。
※内容は変更になる場合があります。


■真夜中のセール in PARCO !
場所:シアタープロダクツ渋谷パルコ店 PARCO part1 4階
日時:1月26日(金)22:00〜26:00

■書籍「THE BOOK OF THEATRE PRODUCTS シアタープロダクツのメソッド」
展覧会開催に合わせ、初の書籍がリトルモアより発刊されます。これまでの活動を写真で綴る歴史や新たに撮り下ろしたファッション写真に加え、松井みどり氏との対談も収録。会場で先行発売中。
発刊:リトルモア 予価:3,000円


■巡回展
大阪 会場:graf madia gm 会期:2月10日〜3月11日
   問合せ:TEL 06-6459-2121(graf madia gm)
福岡 会場:三菱地所アルティアム 会期:今年春以降
   問合せ:TEL 092-733-2050(三菱地所アルティアム)
※展示内容、イベント、販売商品は変更になる場合があります。



■『シアタープロダクツの現場』
会場:パルコミュージアム 渋谷パルコ パート3・7階
期間:1月12日(金)〜1月29日(月)10:00〜21:00
(入場は閉館30分前まで/最終日は6:00pm閉館予定)
料金:一般500円・学生400円・小学生以下無料
問合せ:03-3477-5873(パルコミュージアム)

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