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2017 Seoul Street Report〜まち編〜
レポート
2017.05.24
この記事のカテゴリー |  ファッション |    | 

2017 Seoul Street Report〜まち編〜

ソウル特別区の5つの人気エリアをリサーチ

フィールドワークを通してエリア特性や来街者、ショップを徹底調査。ソウルのまちの今をレポート!

去る4月17日〜21日、韓国ファッション協会から招待頂き、韓国の新進気鋭のブランドのショーと合同展示会「17F/W Indie Brand Fair」の取材のためにソウルを訪れた。
17F/W Indie Brand Fairのレポートはこちらからどうぞ

ショーと展示会の前後という限られた時間を使って、ソウル特別市のフィールドリサーチも実施した。

ふだん、初めての場所で定点観測を実施する際はまず、その街をくまなく歩きまわってリサーチをする。中心となる駅や繁華街はもちろん、ウラの小さいショップが並ぶエリアなども回り、店やスペース、人びとを観察しながら“どこのエリアにどんなファッションの人たちが集っているか”を考察している。

今回、定点観測の応用編としてソウルのフィールドリサーチをするにあたり、事前に雑誌やガイドブック、ウェブメディア、クチコミなどで情報の収集方法を行い、それをもとにフィールドリサーチを実施。その結果、以下の5つのエリアに絞った。
 
①弘大(ホンデ)
②東大門(トンデムン)・明洞(ミョンドン)
③カロスキル
④狎鴎亭(アックジョン)・清潭洞(チョンダムドン)
⑤聖水洞(ソンスドン)

事前リサーチの際に104のショップや施設をリストアップし、Google Mapにプロット。リストに加えて、フィールドワークで見つけたショップの中から、最終的に37店舗の視察を行った。誌面の都合もあり、全てのショップのレポートを掲載するのは難しいため、各エリアの特徴が現れていたり、求心力があったショップを紹介したい。

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①弘大(ホンデ)
〜大学生の若者たちで活気あふれるカルチャーエリア〜
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ソウル西部の弘大(ホンデ)は、韓国を代表する美術大学「弘益大学校」周辺に広がる繁華街。
メインストリートの弘大通りには、1階が低価格のアパレルや雑貨、アクセサリーや占いなどの店で、2階が飲食店という作りの小規模な建物が軒を連ねる。リーズナブルでトレンド感いっぱいのカジュアルな店が多いのが特徴だ。

筆者らが訪れたのは4月18日(水)の20時頃〜23時30分の約4.5時間。多くのアパレルショップが22時頃まで営業している上、朝まで営業している飲食店も少なくないため、平日にも関わらず遅くまで多くの人々で賑わっていた。

来街者は10〜20代の若者が中心。カップルや男性、女性の2〜3人連れが多く、欧米人を含む韓国内外からの観光客も多かった。男性はパーカーにジーンズ、スニーカー、女性もスキニーパンツにスニーカーとう学生風のカジュアルなファッションが目立った。ガイドブックにも記されているように、東京でいうと渋谷や原宿、下北沢と近い雰囲気だった。


☆A LAND(エーランド)弘大店
2003年創業の韓国で17店舗を展開するセレクトショップ「A LAND(エーランド)」のソウル最大の店舗。5階建ての広い店内には韓国のブランドの商品を中心に、靴やバッグ、アクセサリーやコスメ、文具やコスメなどが並ぶ。
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38comeoncommon(スリーエイトカモンコモン)Charm's(チャームズ)MIMICAWE(ミミカウィー)といった韓国の新進気鋭のデザイナーズブランドのアイテムも豊富だ。

ブランドごとに商品が陳列されており、価格はTシャツ3〜40,000ウォン(3〜4,000円程度)、ワンピース7〜80,000ウォン(7〜8,000円程度)と比較的リーズナブルだ。オリジナルブランドの3.3Field Trip(3.3フィールドトリップ)はさらにリーズナブルで、ファストファッションのような感覚で支持されているような印象を受けた。

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デザインは、ベーシックなものからポップなものまで幅広く、客層も20代を中心に10代〜30代まで幅広い。2012年にオープンした同店だが、街中であまり見られないようなファッショナブルな男女が来店しており(写真参照)まだまだ求心力があることが感じられた。
 
☆Chuu(チュー)
MOSSBEAN」「Icecream12」「Something sweets」「Beige cosmetics」「GHTG」など、レディス/メンズのアパレルECとコスメのECブランドを手がけるPPB STUDIOS incが、韓国と日本、台湾で展開するECブランドChuu(チュー)。20代〜30代の女性をターゲットにしたトレンド感のあるデザインと、Tシャツ7,800ウォン(780円)〜、ワンピース3〜40,000ウォン(3〜4,000円)、パンプス39,800ウォン(3,980円)というプチプライスが特徴で、日本でも『popteen』『seventeen』などの雑誌に商品が掲載されている人気ECブランドだ。
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ソウル市内に3店舗展開しておりホンデの旗艦店の他、ロッテヤングプラザ明洞、ロッテヤングプラザ大邱に出店している。ホンデ本店は、外観もインテリアもピンクで統一された店内に、ロッカーやベッドルーム風のディスプレイが施されたフォトジェニックな空間になっている。商品はすべてオリジナルで、ガーリーなファッションアイテムに混じって、韓国の人気イラストレーターの「エスターキム(Esther Kim)」とのコラボ商品のリュックやぬいぐるみ、スマホアクセサリーなども多数取り扱われていた。
客層はなんと、20代の“日本人”が多く、なかでも、「-5kgジーンズ」の売り場は大混雑。ストレッチ性が強く履くだけで痩せて見えるというキャッチフレーズのスキニーデニムで、ChuuのECサイトによると、これまで20万枚を売上げたという看板商品である。店内は1本3,6000ウォン(3,600円程度)のデニムを何本もまとめ買いをする女性たちでごった返していた。
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また、弘大(ホンデ)はナイトスポット激戦区でもあり、クラブやライブハウス、バーなどが集中する通称「クラブ通り」周辺は、平日の夜にも関わらずたくさんの若者たちで賑わっていた。

さらに弘大入口駅前の広場ではストリートミュージシャンが路上ライブを行っていたり、飲食やタトゥシールの露店が出ていたりと、とにかく街がにぎやか!今回視察したエリアの中で最も若者の活気が感じられた。 
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①  東大門(トンデムン)・明洞(ミョンドン)
〜古くからの卸売り問屋街がリニューアル/ソウル最大の繁華街〜
 
古くからの衣料品の問屋街である東大門(トンデムン)は、卸業者がテナント出店する巨大ビルが林立するエリア。ソウルコレクションの会場にもなっている東大門デザインプラザが2014年にオープンして以降、周辺のビルが相次いでリニューアル。小売りのファッションビルや都市型アウトレットビルなども増え、バイヤーはもとより観光客にも人気のショッピングエリアとなっているようだ。
 
我々が訪れたのは、4月18日(水)の深夜0時頃〜1時半頃。バイヤーらは自身の店舗が閉店した後の夜間に買い付けを行うため、東大門のほとんどの卸売り専門が夜から朝にかけて営業している。高級路線で卸売り・小売りをともに行う「DOOTA MALL(ドゥータモール)」や、昔ながらの問屋ビルの趣を残す「Good mouning city(グッドモーニングシティ)」など3つの施設を視察した。2016年3月にオープンした都市型アウトレットビル「現代シティアウトレット」はすでに営業終了していたため残念ながら視察できなかったが、同時期にオープンした東大門で最新の卸売り専門ビル「apM PLACE(エーピーエムプレイス)」を視察した。
 
☆ apM PLACE(エーピーエムプレイス)
2016年3月にリニューアルしたばかりの「apM PLACE(エーピーエムプレイス)」は、レディス卸売り専門ビル。東大門歴史文化公園駅直結の14階建てのビルのB1階から7階に、974の卸売り業者が出店する。  
特筆すべきなは、他の卸売り問屋と一線を画す“店のつくり”だ。ディスプレイは二の次!とばかりに、所狭しと商品を店頭に並べる昔ながらの問屋ビルとは大きく異なり、同店は店舗ごとに違う色に塗られた壁や雰囲気のある間接照明など、まるでパルコやルミネといったファッションビルのような様相。

おしゃれな什器には、トレンド感いっぱいのレディスウェアや雑貨が整然と並び、なかには、あのバレン◯◯ガの「バザー◯」や、オフホワ◯トの「バインダー・クリ◯・バッグ」そっくりのバッグも並んでいた。スタッフも若くてファッショナブル。
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訪問した時間帯はすでにバイヤーの買い付けは一段落したタイミングで、各店のフロアには買い付けられた大量の荷物が出荷を待っていた。 
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そんな東大門エリアの来街者はというと、やはりバイヤーが中心。大きなスーツケースを手に、足早に店を回りながら行き交っていた。また、店舗によっては小売りを行っているところもあるため、ショッピング目的の観光客も多く、たくさんのショッパーを提げ、終電を過ぎてもショッピングを楽しんでいる人が目立った。

「THAAD」の影響で中国人バイヤーや観光客が少なかったものの、深夜まで賑わう東大門は、「韓国インディーブランドフェア」同様、エネルギッシュな空気が流れていた。

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さて、東大門の隣に位置する明洞(ミョンドン)はソウル最大の繁華街。大手企業の旗艦店や観光客をターゲットにした韓国コスメ店などが集まる通りがあるなど、新宿のような街といえるだろう。ここでは日本でも人気のECブランドで、去る5月12日に原宿竹下通りにリアルショップもオープンした「STYLE NANDA」のホテルをイメージした業態「STYLE NANDA PINKHOTEL」(スタイルナンダピンクホテル)を視察した。

☆STYLE NANDA PINKHOTEL(スタイルナンダピンクホテル)
2016年10月にオープンした同店は、狭いながらも、ピンク色のホテルをコンセプトにしたフォトジェニックな内装が特徴。フロアごとに、宿泊部屋やランドリールーム、プールなどを模した内装になっており、SNS用の写真撮影スポットが至る所にちりばめられている。5階と屋上にはプールを模したカフェで、屋上のテラスの大きなクッションで、オープンと同時に、観光客と思われる女の子たちで賑わっていた。 
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③カロスキル
〜ソウルのトレンドエリア〜

韓国語で「街路樹通り」を意味するカロスキル。正確にはソウルの南にある新沙洞という街のメインストリートのことだが、2000年代半ば頃からカフェや個人オーナー系のショップが徐々に増えたことで、エリア全体をカロスキルと呼ぶようになった。

700mほどの並木道に沿って韓国内外のブランドの旗艦店やセレクトショップ、雰囲気の良いカフェやレストランなどが整然と立ち並ぶ。2010年頃からは、メインストリートに大手ブランドの旗艦店が出店し、現在もバッグブランド「MCM(エムシーエム)」や韓国最大のSPAブランド「SPAO(スパオ)」や靴SPAの「SHOOPEN(シューペン)」「LINE FRIENDS」のキャラクターグッズストアや韓国の無印良品ともいわれるライフスタイルショップ「JAJU(ジャジュ)」などの大型店舗が並ぶ。

メインストリート添いは家賃の高騰からか退転した店も多いようで、空き店舗がちらほら目立ち、どことなくゼロ年代の代官山のような雰囲気だった。一方で横道には小規模なセレクトショップやオープンカフェ、スイーツなどの店がたくさん出店しており、Cherrykoko(チェリーココ)11am(イレブンエーエム)、STYLENANDAのコスメブランド3CE(スリーシーイー)といったECブランドのリアルショップや、韓国スイーツを提供するカフェが集積するエリアになっている。今回はカロスキル沿いの2つの店舗を紹介したい。

☆A NEW DAY(ア ニューデイ)
カロスキルの中ほどの地下に店を構えるやや広めのウィメンズの韓国ブランドを集積したセレクトショップ。20〜30代をターゲットにしたコンテンポラリー系のテイストの品揃え。価格帯はシャツ100,000ウォン(1万円)、ワンピースで150,000〜200,000ウォン(1万5,000円〜2万円)と、中間価格帯のショップである。
韓国ブランドのアイテムに混じって、小物では、「marni(マルニ)」風のスニーカーや、「OFF-WHITE(オフホワイト)」風のバッグが比較的リーズナブルに販売されており不思議に感じたが、後日、東大門市場のある卸売り店で同じ商品を発見して、おおいに納得した。 
 ☆ISNANA(イズナナ)
 
1991年にオープンし、カロスキルで4店の系列店を展開するISNANAが手がけるショップ。フェミニンなテイストの「ISNANA」、トレンドの要素を盛り込んだ「ISNANA spick&span」の2つのオリジナルブランドを展開。オリジナルとセレクトは半々の割合で、モノトーンやベージュ、ネイビーなど落ちついた色味のエレガントなアイテムが多く、大人の仕事着としても着られるようなきちんと感のある商品が多かった。
カロスキルの来街者は、弘大(ホンデ)に比べるとやや年齢層が高く20代〜30代中心。コンサバ系もいるが、ピンクのヘアカラーやスポーツブランドの“アスレジャー系ファッション”が目立った。女性はヒールやマニッシュ靴、トレンチコートやロングスカートなどのきれいめでシックなファッションが多かった。

ちなみに、カロスキルの西側には飲食店エリアが広がっており、リサーチを兼ねて入った庶民的な居酒屋「ハンジャンエ・チュオッ(一杯の思い出)」には、サラリーマンに混じっておしゃれな若者たちも来店。気になったためインタビューしてみると、靴のデザイナーやタトゥースタジオ経営者、俳優やモデルなども少なくなく、まるで渋谷の“山家(やまが)”?! というような、街×店×ひとの2つのギャップが返ってオシャレなカロスキルらしい風景と出会った。

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④狎鴎亭(アックジョン)・清潭洞(チョンダムドン)
〜ラグジュアリーブランドの旗艦店が並ぶセレブエリア〜

ソウル屈指の高級ショッピングエリアである狎鴎亭(アックジョン)・清潭洞(チョンダムドン)。駅を出るといきなり高級なレジデンス群やギャラリア百貨店が広がり、そこから続くロデオ通りには、ラグジュアリーブランドの旗艦店がずらりと並ぶ。
サムスングループが手がける「10corsocommo seoul(ディエチ コルソコモ ソウル)」や、「BOON THE SHOP(ブーンザショップ)」、Gドラゴンの姉が経営するセレクトショップ「RARE MARKET(レアマーケット)」などのハイエンドなセレクトショップが点在。高級車のディーラーや高級レストラン、エステやクリニックなども多く、来街者も他のエリアとは違いラグジュアリーブランドのバッグを手にしたマダムや、全身黒のアイテムを着こなすモードな母娘、外国人観光客などが目立った。店先やレジデンスのパーキングに停まっている車も高級車ばかり。富裕層が多く訪れる表参道・青山のようなセレブエリアといえそうだ。

☆MUE(ムイ)
 
清潭洞(チョンダムドン)エリアの高級セレクトショップMUE(ムイ)。韓国内で「LANVIN(ランヴァン)」などの流通を手がけるhandsome(ハンサム)社が運営しており、「SAINT LAURENT(サンローラン)」や「BALENCIAGA(バレンシアガ)」、「JIMMY CHOO(ジミーチュウ)」などのラグジュアリーブランドを中心に扱っている。 
店内はものすごく広く、高級感あふれ、分かりやすく高級感があるものが好まれるソウルらしいショップともいえそうだ。
TOGA(トーガ)」「kolor(カラー)」「ENFÖLD(エンフォルド)」など日本のブランドも取り扱われていた。

☆OPENER SHOP(オープナーショップ)
狎鴎亭(アックジョン)のメンズのセレクトショップ。古民家を改組した店舗にアメカジテイストのアイテムやシルバーアクセサリーなどが並び、「ハリウッドランチマーケット」や「OKURA」のような印象を受けた。オーナーはもともと日本のメンズブランドを韓国に紹介する仕事をしていたということもあり、日本のブランドの韓国での代理店も手がけており、筆者らが訪れた日も「cicero(キケロ)」、「MOSO DELIA(モソデリア)」、「IRLY(イリー)」という3つの日本のメンズブランドの合同展示会を行っており、それぞれのデザイナーも来韓していた。
すぐ近くにあるメンズのセレクトショップ「WORKSOUT(ワークスアウト)」では、「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」や「Hombre Niño(オンブレニーニョ)」、「C.E(シーイー)」といった東京のストリートブランドが扱われており、ちょっとした裏原宿ならぬ“ウラ・アックジョン”とでもいうようなエリアとなっていた。 
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⑤  聖水洞(ソンスドン)
〜ソウルの森公園に隣接するライフスタイルエリア〜

清潭洞(チョンダムドン)、狎鴎亭(アックジョン)から漢江を挟んで対岸に位置するエリア。
ソウルの森駅は2012年に開設された新しい駅である。ここではソウルのセントラルパークと呼ばれるソウルの森の入口に位置する“コンテナ型の文化施設”を視察した。
 
☆ UNDERSTAND AVENUE(アンダースタンドアベニュー)
UNDERSTAND AVENUE(アンダースタンドアベニュー)は、2016年夏にソウルの森公園入口にオープンした公共文化空間で、幅広い社会階層を理解しサポートするという目的で設立された。ロッテ免税店とARCON、城東市が共同で運営を行っている。
1200坪の敷地に116個のコンテナで作られた3階建ての建物。テーマ別に7つのエリアに分けられており、青少年の自立を支援する職業訓練プログラムを行うYOUTH STAND(ユーススタンド)、スタートアップ支援のPOWER STAND(パワースタンド)、ソーシャルベンチャーやアーティストに向けて、展示販売のパイロット空間を提供するOPEN STAND(オープンスタンド)、アート作品の展示や演劇などを行うART SYAND(アートスタンド)、フェアトレードやエココンシャスな商品を販売するSOCIAL STAND(ソーシャルスタンド)、料理教室を通してシングルマザーや女性のキャリア支援を行うMON STAND(マムスタンド)、そして心と体のバランスを改善するヒーリングプログラムを提供するHEART STAND(ハートスタンド)という構成だ。

それぞれのテーマに基づいたワークショップやイベントが日常的に開催されており、事前に申し込めば誰でも参加できる。
視察を行ったのは4月20日(木)の午前11時頃。まだオープンしていない施設もあったためか、来場者は少なく閑散としていたが、週末には中央のステージで音楽ライブやライブペインティングなどのパフォーマンスも開催されており、イベントによって人々が訪れる“代々木公園”のようなエリアといえそうだ。

2005年にソウルの森公園が完成して以来、韓国で最も高額といわれる超高層タワーマンション「ギャラリアラフォーレ」をはじめ、超高級住宅が相次いでオープンしている新しいエリアだ。同施設の周辺も仮囲いゾーンが多く、まだまだ開発が続いているようだった。 
また、今回は視察できなかったが、聖水洞の東には古い倉庫をリノベーションしたアーティストのアトリエ兼ショップやカフェ、イベントスペース、ギャラリー等も増えているようで、ファッションショーやイベントの会場としても人気のエリアになっているというので、次回はリサーチに訪れたい。
 

【視察日時】
2017年4月18日(水) 21時〜23時頃 カロスキル
2017年4月19日(木) 20時〜23時30分頃 弘大(ホンデ)
2017年4月20日(金) 0時〜2時頃 東大門(トンデムン)
2017年4月20日(金) 11時〜11時30分頃 聖水堂(ソンスドン)UNDERSTAND AVENUE
2017年4月20日(金) 11時40分〜13時頃、19時30分〜23時頃 狎鴎亭(アックジョン)・清潭洞(チョンダムドン)
2017年4月21日(土)11時〜13時頃 明洞(ミョンドン) 

【参考資料、サイト】
・タビトモソウル(JTBパブリッシング)
・地球の歩き方arucoソウル(ダイヤモンド・ビッグ社)
・ソウルナビ(http://www.seoulnavi.com/
・KONEST(https://www.konest.com/
・トリップアドバイザー(https://www.tripadvisor.jp/
・We Love Expedia(https://welove.expedia.co.jp/

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