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ダンス風呂屋 vol.2
レポート
2017.08.04
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ダンス風呂屋 vol.2

老舗の銭湯を会場に開催される、無音のDJイベント


ワイヤレスヘッドフォンで音楽を聴きながらダンスを楽しむ「サイレントフェス
」をご存知だろうか?

フェスが盛んなヨーロッパで、1990年代にある環境活動家が騒音問題対策として始め、広めた活動で、2005年のイギリスの野外フェス「Glastonbury Festival(グラストンベリーフェスティバル)」で音量制限対策として導入され、日本では2008年に「SUMMER SONIC(サマーソニック)」で導入されて以来、新しい音楽の楽しみ方として徐々に浸透している。

2016年3月には、イギリスのエレクトロニック・ミュージックグループのUnderworld(アンダーワールド)が渋谷パルコパート3屋上で「Shibuya Shibuya, we face a shining future」と題し、ハイファイヘッドフォンを使った一夜限りのライブを行った。

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そんななか、6月14日に台東区稲荷町の「日の出湯」で「ダンス風呂屋 vol.2」が開催された。その名のとおり、銭湯の浴室を会場にサイレントフェスを楽しもうというイベントだ。

「銭湯は男湯と女湯の2フロアあるし、ドリンクやクロークも完備されている。まったりできるラウンジもあるし、クラブイベントを開催するにはうってつけの場所です」と語るのは、主催者であるOzone合同会社代表、雨宮優さん(25)。
 
雨宮さんは学生時代から教育に関心があり、学校とは異なる“学びの場”を作りたいと考えていた。感性を磨く学びの場として、ライブハウスが理想に近いと感じ、感覚的で楽しい体験から気づきを得られる場作りをしたいと思いエンターテインメントの世界に足を踏み込んでみたものの、都心部では音が出せる場所が少なかったり、ライブハウスやクラブは会場費が高く借りられなかったりと様々な壁にぶつかっていたという。

そんなとき、サイレントフェスの存在を知り貯金を元手に大量の機材を購入。勤めていた人材大手の会社も退職し、2015年にサイレントフェスのプロデュース事業Silent itを開業した。

専用のワイヤレスヘッドフォンを使用し、DJブースのPCに小型送信機を繋ぐと、複数のヘッドフォンが音楽を受信できる仕組みだ。
 
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2015年春に都内の某公園でお花見とサイレントフェスを融合したイベントを開催。
写真提供:Ozone合同会社
同年春、クラウドファンディングで資金を調達し、トライアルとして都内の某公園でお花見とサイレントフェスを掛け合わせたイベントを開催したところ、約70名が参加。「木陰で静かに音楽を楽しんでいる人もいれば、DJブースの前で盛り上がる人もいたり、同じ空間でコミュニケーションを図りつつも、同調圧力が無い、個人の自由が保証されたいい空間がつくれた」(雨宮さん)と手応えを感じたそうだ。

その後も、下北沢のこたつカフェや五反田のおでんの屋台、都電荒川線の車両やカレッタ汐留の特設開場など、ユニークな場所で50回以上もサイレントフェスを開催してきた。また、兵庫県佐用郡の天文台でのサイレントフェスや徳島県のサイレント阿波踊りなどへの機材レンタルも行っている。

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こちらは下北沢のこたつカフェで行ったサイレントフェスを行った際のようす。
写真提供:Ozone合同会社
そんな中、知人を介して日の出湯のオーナー田村祐一さん(36)と知り合い、2017年1月に第1回目の「ダンス風呂屋 vol.1」を開催した。

参加費は前売り3,000円、当日3,500円。FacebookとPeatixで参加者を募集したところ40人の定員に対しなんと4,000人以上もの応募が殺到したという。第2回目となった今回も、45人の定員に対して1,200人以上が応募し、あっという間にソールドアウトになったというから驚く。

取材当日も19時の開場とともにお客さんが続々と来場。番台で受付を済ませて荷物をロッカーに預けると、脱衣所で専用のヘッドフォンが手渡される。1階の男湯と2階の女湯の2フロア構成になっていて、大勢が集っているはずなのだが、会場は静か…。本当に音楽イベントが行われているのか?と疑問に思いながら、いざお風呂場へ。

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お風呂場に入ると、無音の空間でたくさんの人々が思い思いに踊っている!お湯が張られていない檜の湯船の中で踊る人もいて、男湯では壁にプロジェクションマッピングならぬ“風呂ジェクションマッピング”(!)の演出が施されており、何とも不思議な光景が繰り広げられていた。

さらに驚いたのがその盛り上がりようだ。アコースティック/アンビエントなムードの音楽を聴きながら参加者がゆらゆら揺れる…そんな静かなイベントを想像していたのだが、意外にも参加者は激しく踊っており、スポーティでアクティブな印象だ。
 
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実際に体験してみたところ、ヘッドフォンを装着して耳が密閉されるぶん、音楽への没入感は高いのだが、踊っている他の参加者たちとの一体感をとても感じた。お互いアイコンタクトを取ったり、同じタイミングでジャンプしたりして、会場は熱気いっぱい。むしろ普通のDJイベントやライブよりも一体感が高まっている印象だ。

「例えるなら、車の中で好きな音楽を爆音で聴いているとします。そこで赤信号で停まって、窓を開けたところ、横の車も同じ音楽を聴いてめっちゃノっている。それって少し嬉しくなるし、繋がっている感じがしませんか?サイレントフェスはそんな感じです」(雨宮さん)。

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Ozone代表の雨宮優さん(左)と、日の出湯オーナー田村祐一さん(右)。
2時間のDJタイムの後は、雨宮さんと田村さんによるトークショーが開催され、雨宮さんの活動背景にある「エデュテインメント(エデュケーション+エンターテインメント)」という理念に関するレクチャーや、田村さんによる銭湯文化を守るための活動についての説明が行われた。

トークショー終了後は湯船に湯が張られて入浴タイムに突入。ひとっ風呂浴びた参加者たちはfacebookやLINEのアカウントを教え合ったり、なかにはそのまま飲みに行く人もいたりと交流が生まれる場になっていた。

来場者は20代後半〜30代前半が中心。第1回目に参加できなかったので2回目は必ず!と意気込んで申し込んだという人が多かった。

まさか浴槽の中で踊れるとは思わなかった!風呂屋で踊るっていう違和感だらけの体験が面白い」「普通のクラブはせいぜい踊るか喫煙するかお酒を飲むだけで、楽しみ方が限られている。サイレントディスコならヘッドフォンを外せば友だちと話ができるし、トークショーやお風呂など楽しみ方が幅広いのがいい」など、場所とイベントの意外性を楽しんでいた。

また、「大型シェアハウスに住んでいて、共有スペースでサイレントフェスをやりたいと思っているので、参考にしたくて来た」「イベントを企画する仕事をしていて銭湯でイベントを開催したいと思っているので、参考のために来た」と、仕事や趣味でイベントを企画していて、参考にするために来たという人も少なくなかった。

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 雨宮さんはサイレントフェスを「誰でも、どこでも、いつでもできるフェス」と位置づけている。友だち数名で開催するものから、大規模な自治体での街おこしやフェスまで、さまざまな規模で開催し、その理念を教育の観点からも活かしてもらえれば、と語る。

実際のところ、一緒に踊っている人が本当に同じ音楽を共有しているかどうかは誰も分からないですよね?それなのにライブという状態が起こるという事は、前提としての信頼関係があって、その感覚って普通のライブとは違う特別なものなんですよ。そこには知らない人どうしのコミュニケーションを円滑にする作用もあって。この感覚を日常にフィードバックしてもらえたら、分け隔たりがある世の中が少しでも良くなるのでは」と雨宮さんは話す。


(※サイレントフェスはOzone合同会社で商標登録申請中の商標です)

取材・文 ACROSS編集部 菅原三知代


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