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MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
レポート
2018.05.14
この記事のカテゴリー |  カルチャー | 

MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless

森ビルとチームラボによる、世界初のデジタルアートミュージアムの内覧会へ行ってみた!

 六本木ヒルズを代表とした都市再開発事業を行う森ビル株式会社と、世界中でデジタルテクノロジーによる可能性を表現しているチームラボが共同運営するデジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」が2018年6月21日(木)、お台場パレットタウン内にオープンする。

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「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」の外観。(写真は公式提供)
本施設は、施設面積が約10,000㎡の巨大空間で、520台のコンピューターと470台のプロジェクターを使用。世界初公開作品も含めて約40作品を展示する。ちなみにプロジェクターは全て協賛のEPSON製のものだ。

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520台のコンピューターが並ぶ様子。(写真は公式提供)
コンセプトは“Borderless“。展示作品が互いに干渉しあい、コミュニケーションをとり、混ざり合うという。果たして、境界のないアートとはどういった作品なのか。内覧会で体験してきた。本施設は5つの空間で構成されているが、今回体験できた作品をピックアップしてレポートしたい。

⑴ ボーダレスワールド
この「ボーダレスワールド」は、名前の通り、コンセプトをもっとも反映している空間だった。一般的なアート作品とは異なり、各ブースの作品が他のブースを自由に動き回り、他の作品と交わって1つの作品になるのに加え、私たちの行動が作品に影響を与えることもできる。この作品に触れることによって、境界のない他者との関係を模索していってほしいとの思いから作られた空間だ。

エントランスを抜けるとまず現れるのはボーダレスワールドのひとつである「花の森、埋もれ失いそして生まれる/Flower Forest Lost, Immersed and Reborn」。ガイドさんの話によれば、こちらはまだ制作中の作品だそうで、完成すれば12ヶ月間の季節の花々が舞うという。作品自体が迷路のようになっており、自分が触れた部分の花々が散っていくディスプレイや、映像が流れる小部屋などもできるそうだ。

また、じっとしていても、同じ映像が流れることはなく、全く違う空間であるように新鮮に感じられるとのこと。チームラボの代表取締役である猪子寿之さんが会見挨拶で話していた、「包み込まれていく空間」というフレーズがぴったりな作品になりそうだ。

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入館するとすぐに花に囲まれる空間「花の森、埋もれ失いそして生まれる/Flower Forest Lost, Immersed and Reborn」へ。(写真撮影時は制作中)
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作品たちが混じり合う空間「ボーダレスワールド」。(写真は公式提供)
⑵ 「チームラボアスレチックス 運動の森」
こちらはフラッグシップとして作られた「創造的運動空間」だ。創造的運動空間とは、脳の海馬を成長させ、空間を認識する能力を鍛えるもの。猪子さんのお話によると、平面的な空間で生きてきたネズミよりも、立体的で複雑な空間で生きてきたネズミの方が海馬の神経細胞が4万倍も多いという研究が出ているそう。運動の森は、作品を五感で立体的に体験することで、思考も立体的になっていくという知育要素を含んだ空間。テレビやスマートフォンのような平面的空間からの情報だけではできない体験を得ることが目的だ。

今回、筆者が体験したのは「ポヨンポヨン空間」だ。チームラボが開発した特殊な布には宇宙の映像が投影され、その布の上で飛んだり跳ねたりトランポリンができる。自分がいる場所が沈むと、宇宙空間にひずみができ、渦ができる。その渦が、宇宙のガスやチリを引き寄せて、新しい星が誕生したり、成長したりと変化していく。映像の美しさだけでなく、体験しながら宇宙の勉強にもなる。自分の行動で環境が変わり、何ひとつ同じ作品にはならないのだ。

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「チームラボアスレチックス 運動の森」では様々なアトラクションを楽しむことが出来る。(写真は公式提供)
⑶ 「ランプの森/Forest of Resonating Lamps-One Stroke」
神秘的な空間のランプの森は、じっとしていると近くのランプが人間を感知して強く輝き、音が鳴る。そのランプの光と音はどんどんと近くのランプに伝播していき、起点となったランプへ戻ってくるというもの。ランプが吊るされた森の中を潜っていっても、じっとしていても楽しめる。また、光はさまざまな色に変化するので、多彩な色を体験することができる。

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「ランプの森/Forest of Resonating Lamps-One Stroke」では、頭にランプが当たらないように注意とのこと。
他にも、自分が描いた作品が画面に泳ぎ、食物連鎖をも起こすお絵かき水族館などから成る「未来の遊園地」、体験した作品を連想させるお茶を提供するティーハウスの「EN tea House(エンティーハウス)」でも特別な空間を体験できる。

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「未来の遊園地」の1つであるお絵かき水族館の様子。(写真は公式提供)
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「EN tea House(エンティーハウス)」で提供される予定のお茶。(写真は公式提供)
「この施設は実際私たちもよくわかっていなくて、非常に実験的です。ただ、20〜30年後の世界から見て、エポックメイキングになるものを作っていきたい。」と話す猪子さんと、「日本は世界から見て経済の部分では高い水準を持っているのに、文化・芸術の面においては水準が低い。逆に言えば、これらを増やすことでもっと豊かになることができると思うんです。」と話す森ビル担当者の杉山央さん。今後、どういった発展を遂げていくのか非常に楽しみでもあり、自らも考えるべき問題でもあると悟らされた。

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チームラボの代表取締役である猪子寿之さんによる スピーチの様子。
ところで、これまでにも学ぶ!未来の遊園地踊る!アート展なども開催してきたチームラボだが、今回の「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」は、何が違うのだろうか?ガイドさんに尋ねてみると、「今回はもちろん規模も違いますが、作品が交わって、お互いを干渉していくというのが新しい部分です。今までの作品の総集編のような展示はしたくなくて、今までの全ての作品が影響しあっていて、そして自分も混ざり合うということを体験していただきたいです。」と話してくれた。

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こちらの空間では、まるで棚田を掻き分けているような感覚が体験できる。
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葛飾北斎による浮世絵の波を参考にしたという「Black Waves」。
境界線のない“Borderless”という大規模なコンセプトを、自らの作品群で納得させてくれた「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」。大観覧車やヴィーナスフォートのすぐ傍ということもあり、カップルやファミリーの来場者で賑わいを見せることになりそうだが、唯一気がかりなのは、大人3,200円・子ども(中学生以下) 1,000円という入場料だ。

もちろん新しいアートを自分の体験や行動を通して見ることができるのはお金に変えがたい価値があるが、学生割引や曜日時間帯割引などがないのは、かなり強気な印象を受けた。たとえば学生のカップルなどは、経済的な理由から来場するのが難しいような気がする。また、知育の目的があるならば、年に複数回来場した方がより効果的に思えるが、子どものために何度も通うには少し高く感じた。

とはいえ、定期的に展示の作品が入れ替わるだけでなく、参加者の動きによって常に作品が変化し、毎回違ったスペシャルなアートを体験できる対価と考えれば、スペシャルすぎる価格でもないのかもしれない。

【取材・文:高橋柊(『ACROSS』編集部)】


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