さて、毎月天候によって人びとの装いや街の風景が変わったり、または変わらなかったりというリアルも体感できるのが、「定点観測」の魅力でもある。
女性茶ベージュ系アイテム、うち、茶ベージュ系アウター
くすんだ茶系〜オフホワイトが気分の今秋。
さて、毎月天候によって人びとの装いや街の風景が変わったり、または変わらなかったりというリアルも体感できるのが、「定点観測」の魅力でもある。
実は、今回はマガジンハウスの人気雑誌『GINZA』編集部さんから取材を受け、タイミングが合ったため、リアル「定点観測」に同行していただくというコラボレーション企画となっていたので、掲載号の〆切の関係もあり、待った無しのスケジュールでもあったのだった。
「ACROSS」編集部が1980年8月より毎月実施している「定点観測」は、単に若者の表層的なストリートファッションをスナップすることではなく、“La Ciudad es la gente en la calle(街は使う人たちのものである)”(Jordi Borja)といわれているように、街にいる人、街をつかう人たちのありようから、時代・社会の変化をよみといている。“ファッション“はその入口であり、“未来予測“という観点においては実は出口ともいえる。
“街をつかう人”から時代・社会をよみとく「ACROSS」の定点観測。
2019年秋冬はヴィンテージライクな90sとデザインの80sがミックス。
実際のインタビューで教えてもらった「黒いレザーシューズ」たち。 やはり人気はドクターマーチン! チャーチやトーガもいたが、やはりザラが人気。
今回の「定点観測」のインタビューでは、以下のようなブーツが着用されていた。他のアイテムとのバランスやデモグラフィックデータに関しては、各ページをどうぞ。
・ブーツ:トーガ/同(原宿)/2018年12月購入/5〜6万円
・靴:エフトゥリープ/インターネット/2019年5月購入/セールで1.5万円
・ロングブーツ:スタイルナンダ/公式オンラインショップ/2019年12月購入/5,000円
・ブーツ:古着/ニューヨークジョー(下北沢)/2018年購入/2,000円
・ブーツ:ブランド不明/バイマ(インターネット)/2019年9月購入/3万円
・ブーツ:ザラ/同(新宿)/2019年10月購入/1万円
・ブーツ:チャーチ/同(表参道)/2015年購入/不明
・ブーツ:ジーナシス/同(横浜)/2019年11月購入/9,000円
・ブーツ:ディーホリック/公式オンラインショップ/2019年10月購入/6,000円
・ブーツ:ザラの系列ブランド/同(スペイン)/2019年11月購入/2万円
・ブーツ:マウジー/同・東急プラザ(原宿)/2019年10月購入/1.3万円
・靴:ドクターマーチン/2015〜2016年購入/2.5万円
・ブーツ:ブランド不明/ゾゾタウン/2019年11月購入/5,000円
・ブーツ:マイケルコース/同(グアム)/購入時期不明/1万円
・靴:ヨースケ/同(渋谷)/2018年1月購入/7,000円
・ブーツ:ブランド不明/楽天/2018年購入/1万円
・ブーツ:GU/同(新宿)/2019年冬購入/3,000円
・ブーツ:ドクターマーチン/彼氏からのプレゼント/2019年9月
・ブーツ:ブランド名不明/購入時期不明/金額不明
・ブーツ:デモニア/おさがり/2019年10月
・ブーツ:ブラックバイマウジー/同・ルミネ(横浜)/2019年8月/2.5万円
・ブーツ:母からの借りもの
・ブーツ:フィグアンドヴァイパー/同・渋谷109/2018年冬購入/1.5万円
・ブーツ:ショップニコニコ・通販/不明
・ブーツ:チコ/同・南大沢アウトレット(南大沢)/2019年10月購入/3,000円
・ブーツ:ザラ/母からの借りもの
*インタビュー
http://www.web-across.com/observe/p7l756000002ii0e.html
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①モノグラム:
新旧混じって、人気復活のモノグラム。
“80sっぽいリュクスな消費“の象徴か?
1つ目のズームアップアイテムはこちら。
②ビッグ&ロングコート: 存在感あるビッグシルエットのコートは、 ジェンダーレスアイテムの定番。
また、マントといえば、「ACROSS」では、1984年1月7日(土)に新宿地点でインタビューさせてもらったこちらの方が印象的だ。
http://web-across.com/observe/cnsa9a000004qqr6.html
***今回の「定点観測」のインタビューにご協力いただいた方々の多くは、雑誌『GINZA』2020年1月12日発売号にも掲載される予定ですので、ぜひ、書店やコンビニなどでチェックしてみてください。
[文責:高野公三子(本誌編集長)]