コロナ禍は当たり前だったことを見直すいい期間。
これからは嫌悪感を持っていたものやアンチだったことを取り入れなきゃいけない時代になっていきそう。
レポート
2020.06.30
ライフスタイル|LIFESTYLE

コロナ禍は当たり前だったことを見直すいい期間。
これからは嫌悪感を持っていたものやアンチだったことを取り入れなきゃいけない時代になっていきそう。

「オンライン定点観測」〜ファッション業界人編(4)

4月の緊急事態宣言かに実施した、COVID-19(新型コロナウィルス)禍における若者とファッション&インサイトのインタビュー。


6月1日、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策のために発令された緊急事態宣言が解除され、多くの施設やサービスが営業再開したが、2日未明に「東京アラート」が発令となりました。さらに7月に入り再び1日の感染者数が100人を突破。小池都知事が会見で「感染拡大要警戒の段階」として警戒を呼び掛けるなど、新たな局面を迎えています。

相変わらず日々状況が変化しているなか、2020年春に行ったファッション・カルチャーの研究プロジェクト「COVID-19禍における若者の消費行動とインサイト」インタビューを公開中です

「ACROSS」編集部のアルバイトOGで現在ファッション業界にて活躍する人たちを対象にオンラインでインタビューさせて頂いた“ファッション業界人編”、4人目は、某ファッション誌の編集部に勤務するDさん(28歳)

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・28歳・某ファッション誌編集部勤務
・インタビュー日時:4月21日(火)20:00-21:30
・インタビュアー:高野、大西/zoom利用

 

休日は家にいることが多いし、在宅勤務は仕事のある休日って感覚です。

Q(「ACROSS」編集部、以下Q):改めて、いまのお仕事の内容についてと、在宅ワークになってからの変化とかありましたら教えてください。 

Dさん(以下、D):編集していた最新の雑誌が3月末に出ました。最近やっている仕事はファッションやビューティーブランドさんのオウンドメディアの運営が中心です。でもコロナの影響で、予定してた撮影が延期になることもありました。ある撮影では、モデルさんが外国人で、3回くらいキャンセルになっちゃったんです。8社くらいのモデルエージェンシーとやり取りしてるんですけど、モデルさんがキャンセルになったり緊急帰国だったりで、決まってはキャンセルの繰り返し。

Q:撮影だと現場に出ざるを得ないですし、たいへんでしたね。

D:そうですね。2月29日にはすでに在宅できる人は在宅にしてねと通達がきたんですけど、まだ雑誌を作ってたり、いろいろと動いている期間で、撮影やモデルのオーディション、打ち合わせとかで結局1回も在宅勤務できなかったんです。そんな風だったので、3月6日からは時短勤務で手を打つ感じになりました。完全リモートワークになったのは3月30日です。

Q:もともと休日は家にいることが多いし、仕事のある休日って感覚ですね。実は1~2月からすでに自宅にこもってたんです。3月発売の雑誌の原稿をずっと書いてて、なかなか飲みにも行けない感じで。なので、その感覚がずっと続いてるというか。撮影以外の仕事はWi-Fiとパソコンがあれば大丈夫ですから。

Q:1日のワークスタイルはどんな感じなんでしょうか?

D:基本的に会社の規則がすごく厳しいという感じではないので、私は10時半とかくらいからゆっくり始めるんです。終わってから業務報告書を提出して終わり。結構夜ご飯食べてから作業したりもするので、個人に委ねられている部分が大きいと思います。

在宅になってから洋服を買うのは我慢。 このまま夏もお籠りだったら、もったいない…。

Q:今日、いまのファッションについて教えてください。

パジャマ(セットアップ)/古着(ブルガリア軍)/ラブベガス/インターネット/2020年4月/12,000円
Tシャツ/トーガ サンプルセール/2019/春
ソックス/靴下屋/靴下屋/2019/春/500円
スリッパ/プエブコ/プエブコ/インターネット/2020/4/2,500円


ブルガリア軍のパジャマを染め直したセットアップ。
D:今日着ているパジャマのセットアップは最近買ったものです。ワンマイルウェア的なものが私も欲しくて、4月5日に買いました。名古屋のLOVE VEGASっていう古着屋のインスタで見つけたんです。去年のゴールデンウィークに名古屋の古着屋巡りの旅に行ったときに知ったお店です。軍物のパジャマを後染めしたやつみたいで。一応オンライン会議対策です。

Q:オンラインミーティングなどでも今日のような格好ですか?

D:基本的に打ち合わせのときは普段の私服に近い服を着ます。週2~3回ミーティングがあって、そのときは人に会う気分なので少しおめかししたいなって。スカートもはいてますね。案外スカートにタイツも楽だなと。この間はJANTIQUEで買った古着のやつをはきました。ほんとはお出かけ用に買ったんですけどね。1人で作業するときも、気分を切り替えないといけないのでグレーのパーカーとかちょっときれいめな服を着たり。家事するときは汚れてもいい服ですね。1日3回くらい着替えることもあります。

Q:結構服を買っていらっしゃるんですか?

D:在宅になってから洋服を買うのは我慢してます。というのも、春服ほとんど着なかったじゃないですか。もしこのまま夏もお籠りだったら、ほんとにもったいないなって。サングラスとかサンダルとかほしいけど、9月過ぎまでこのままだとどっちもいらなくなっちゃうかもしれないし…。でも買い物は結構してます。在宅を機にスリッパをPUEBCOのオンラインで買いました。お皿も一緒に。あと絨毯も。なんか、いまオリエンタルな気分なんです。神戸にいいモロッコ雑貨屋があって、そこのオンラインを見てるうちに私もこういう生活したいなって思って影響されるようになりました。ほんとはカフタンとか家で着たいんですよ。あとはオキーフみたいなヘルシーな女性像が気になってるんです。モダンな感じの女性。最近使った化粧品がインドをテーマにした色で、大感動したんです。赤土というか、赤みがかった感じというか。赤と茶色とオレンジの中間みたいな色味で、その化粧品の色味が最高でオリエンタルなムードに傾倒したのもあります。

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オリエンタルなムードに傾倒するきっかけを作ったコスメたち。

人にしゃべるときはお化粧をちゃんとしたい。
この期間はコスメを試すいい機会になっています。

Q:メイクとかは以前と変わりましたか?

D:基本ちゃんとメイクはしています。マスカラを塗らないくらいで。オンラインミーティングのときもフルメイクです。会社の人はしていない人もいるのですが、わたしはあんまり会社の人にすっぴん見せたくないので。ふだん、会議の前とかでも結構お化粧直しするんですよ。自分のルールなんですけど、なんか言ってることの説得力が違うかなって。人にしゃべるときはお化粧をちゃんとしてたいんです。この期間はコスメを試す機会にもなるので、週に数回は新しいお化粧に挑戦する意味合いもあって、お化粧はしますね。いままでコスメにはそんなに頓着しないほうだったんですけど、ビューティーブランドのクライアントワークをするようになって、化粧品ってこんな楽しいんだって思うようになりました。

Q:お休みの日も変わらないんですか?

D:まったくミーティングもなくて、個人の作業もない日はノーメイクですね。肌を休ませる。ただほんとに素肌だと肌を痛めるので、ブルーライトカットとまではいかないですが、to/oneというブランドのフェイストリートメントスティックを使っています。ほこりとか乾燥とかブルーライトとか、外的な刺激から守ってくれるらしい。 散歩に行くときはちょっとメイクします。出かけるときの紫外線対策はインテグレートのCCクリームや、セブンイレブンの雪肌粋のBBクリームに、SHU UEMURAのスティックファンデーションを部分使い。コンシーラーとファンデーションの中間のようなもので便利です。お出かけのときはローラメルシエの色付きの日焼け止めみたいなモイスチャライザーです。

Q:最近買った化粧品などはありますか?

D:クリニークの拭き取り粧水の「2」。去年くらいからニキビが出てきちゃったのでその対策に。オンラインで買いましたほかにも、コスメキッチンのオンラインストアが11%オフだったので、ヴェレダのヘアトニックを買いました。過去に10本くらい買ってるやつです。あとヴェレダの虫よけスプレーも買いました。去年うちのベランダにハチの巣ができちゃったので、その対策に。でもオーガニック系の方がインテリアにも馴染むのでいいなと。それに薬局で売っているものって強いじゃないですか。洗濯物にもかかっちゃうので。

Q:ヘアサロンとかはどうしていますか?

D:美容室にはいつも1~2か月に1回行くんですけど、もう3か月くらい行ってないんですよね。行こうと思ったらコロナが始まっちゃって。伸び放題無法地帯なので、束ねるほかない(笑)いちおう会議とか出るときはオイルをつけて、だらしなく見えないようには気を付けてます。

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いまは当たり前だったことを見直すいい期間。
これからは嫌悪感を持っていたものを取り入れなくなきゃいけない時代。

Q:最後に、「ポストコロナ、アフターコロナ、ウィズコロナ」について、どのように考えていますか?

D:自分が見ている世界の話ではありますけど、アンチ通販だった古着屋さんやセレクトショップなどが見事にみんな通販始めていて、アンチだったことがそうじゃなくなっていくのかな。嫌悪感を持っていたものを取り入れなくなきゃいけない時代になっていくのかな、と。

働き方も変わりますよね。うちの会社の人も遠隔のコミュニケーションツールを身に着け始めたなって感じがします。うちは基本LINEとzoomです。あと、わたしは前の職場でクラウドサービスをいろいろと使ってた関係もあって、いまの仕事でも少しずつクラウド化を推し進めてます。スケジュールも一昨年までは手帳だったけど、去年からGoogleカレンダーになったりとか。デジタル化って一言でいうとあれですけど、使っていかざるを得なくなっちゃった。煩わしいことを減らせるので、個人的にはプラスですね。大学の時は予定の管理をケータイでする人が信じられなかったんですが、社会人になってデジタルツール好きになりましたね。いまの職場の人にはデジタル女って思われてるかもですが(笑)

他にも働き方っていう点では、固定された場所でしか仕事できないのはストレスだったんです。大学生の頃とか、安藤美冬さんとかのノマドワーカーに憧れがあって。うちの母が家でピアノ教室をやっていたんですけど、子育てしながら仕事できるのがいいって昔から言っているのを聞いて育ってきたので、家で仕事をするとか場所を問わないで会社以外の場所で働けるのは自分にとって理想的でストレスフリーです。移動の時間も嫌いで、1分でも短くしたいくらい。みんなでリモートワークする日があってもいいんじゃないかなって思いますね。いまは、当たり前だったことを見直すいい期間ですね。

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