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Lonesome Echo(ロンサムエコー)

Lonesome Echo(ロンサムエコー)

レポート
カルチャー
2002.06.11
この記事のカテゴリー |  カルチャー | 
次の段階にきた“レコードタウン・宇田川”。

レコードショップのメッカといえば、渋谷・宇田川町。そのはずれに、6月1日、セレクトCDショップ『Lonesome Echo』がオープンした。

店内は、カフェかギャラリーを思わせる真っ白な内装で、CDが壁一面に整然と並ぶ。その数なんと1,000枚以上! ディスプレイは全て面出しで、パッケージにはコメントと共に、どこの国の音楽か分かるよう、国旗がマークされている。もちろん、これら店内のCDは全て試聴可能。店の中心にある、これまたカフェにあるようなテーブルに座りながら、ポータブルCDプレイヤーで自由に試聴できるシステムだ。

同店を経営するのは、オリジナルラブやクレモンティーヌのプロデュースを手がけ、自身の名義でも音楽活動を展開する、井出靖氏。もちろん、店内のCDは全てご自身のセレクトによるものである。
「時代から外れていない音楽で、なおかつ賞味期限が長いものを選んでいます。全部を網羅できてはいないけど、かゆいところには手が届いている、という感じですかね」と井出氏。

そもそも同店は、東北沢で、レア盤を取り扱う中古レコード店『FANTASTICA』として95年に創業。その後、現在の渋谷区宇田川町に場所を移し、営業を続けていた。
「中古レコードショップの時に店内を改装したんですが、キレイにしたにも関わらず、店に来るB-BOY達が地べたに座ってレコードを見るんですよ。その時に、ああ、これは僕には合ってないな、って思ったんです」。

この出来事をきっかけに、思いきって02年1月、『FANTASTICA』を閉店。半年の準備期間を経て、商品をCDにチェンジ。全く新しい店舗としてオープンするに至ったという。
「DJやコレクターをターゲットにした店はもうたくさんあるから、もっと一般向けの、雰囲気や気分などで音楽を楽しみたい人たちを対象にしたショップをやろうと思ったんです」。
なるほど、棚に並ぶ商品は、国籍やジャンルではなく、テーマやムードという切り口で商品が分類されている。

ちなみに、今シーズンのテーマは『A TASTE OF SUMMER』。一口に夏を感じる音といっても、定番のボサノヴァからチルアウト、DJのMIXものやホテルのラウンジっぽいものまで、その種類、コンセプトは多種多様である。
「例えば秋だったらシックなもの、というように、季節によってセレクトのテーマを変えていく予定です。もっと、洋服を選ぶような感覚で音楽も選んでもらいたいですね」。

次々と新しいジャンルが生まれ、細分化の進む音楽シーンを背景に、レコードショップも細分化一辺倒で発展してきたのは周知の事実である。しかし、実は、単にコアやレアを追求するだけのレコードショップではなく、「新しいオンガクとの関係性」を提案するショップも、少しづつだが増えているようだ。
そういう意味では、「レコードタウン・宇田川」も、次の段階を迎えている、といえるだろう。


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