パッケージ商品化されたカフェ

パッケージ商品化されたカフェ

レポート
2002.07.09
フード|FOOD

開店当初、2Fには、若手造形作家・内林武史氏に
よるTVや照明など、実際に使用可能なオブジェが
展示され、購入することもできた。
渋谷のはずれ。東急本店の脇道を少し入ったところに、カフェ『Brava table』がある。
この通りは、代々木公園方面から渋谷への抜け道とあって、車の通行が絶えないが、人通りは意外と少ないところ。
「渋谷の中心に出店すると、埋もれてしまうと思ったんです。だから、名もない通り沿いを選びました。実は、NHKが近いこともあって、TV業界人や音楽業界人、そして芸能人が集まるエリアなんですよ」と話すのは、運営元である(株)アートフードインターナショナル・取締役の高橋さん。

店内には、オフホワイトのイスやテーブル、白い食器、ややオレンジがかった照明、棚に並べられた雑貨や雑誌など、女性が好みそうなのものばかりだ。
「内装や食器は“白”を基調に統一しました。メインターゲットである、20代の女性を意識してのことです」(高橋さん)。

1Fの店頭には、アップルコンピュータ(株)との協賛により、常に、最新のマッキントッシュがディスプレイされ、その横では、CDやライターなど、同店のオリジナルグッズを販売。…と、企業とのコラボレーション、オリジナルグッズの販売、という“カフェビジネスとしての要素”も備えている。

実は、同社は、「牛角」など13の飲食業態を展開する、(株)レインズインターナショナルの100%子会社。カフェ事業に参入するにあたり、01年11月に設立された。渋谷店が第1号店となるが、早くも5月には、西麻布に、レストラン『Fish Bank』、バー『MAJESTIC』とともに、『Brava table』の2号店をオープンしている。
「1号店は、通称“ホワイトブラバ”、2号店は“ブラックブラバ”と呼んでいます。1号店が、女性が行きたいと思う店づくりをしているのに対して、2号店は、男性が女性を連れていきたい店となっています」(高橋さん)。

しかし、いずれも、メニューやサービス、営業時間などのソフト面はそのままで、コンセプトやターゲットによって内装や照明など、ハード面(演出)を変えながら、今後も全て同社直営の“パッケージ商品”として展開していく予定だ。

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