surfers table

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レポート
2002.08.20
フード|FOOD

渋谷パルコ前の交差点からタワーレコードへ向かう通り沿いに、7月28日、『surfers table』がオープンした。これは、01年12月に表参道沿いに開店した原宿店に続く2号店目となる。

「両店舗とも、サーフィンというテーマも、メニューも同じ。内装のテーマだけを変えました」と、同店ゼネラルマネージャーの後藤さん。原宿店の内装はオーソドックスなアメリカ西海岸風だが、渋谷店はバリ島をイメージ。「サーフィン×アジアンリゾート」がコンセプトだそうだ。

「サーフィンというとアメリカ西海岸のイメージが強いんですが、サーファーはいい波を求めて世界中を旅するもの。そんな彼らが食事をする場所とメニューを再現しました」(後藤さん)。

実は、同店を運営するのは、『NARU』『surftrip JOURNAL』などサーフィン雑誌を多数発行している、(株)エイ出版社。同社取締役であり各雑誌のプロデューサーでもある猪田さんの発案で、01年にフードサービス事業部を設立。不況と言われて久しい出版業界から、いちばん活気のある飲食業界へ、しかも新店ラッシュの続く“ダイニング(食堂・カジュアルレストラン)”へと参入したのである。そして、結果的には、後藤さんはもとより、スタッフ全員がサーファーだった(!)。

「iモードの波情報へのアクセス数も増加していますし、サーフボードの販売数も伸びているそうです。なかでも、ロングボードは、若い頃もサーフィンをしていたという30〜40代の復活組に人気ですね」(後藤さん)。同社発行の『NARU』は、そんなロングボード復活の火付け役なのだという。

「お店にいらっしゃるお客様を見て、思ってた以上に“波乗りジョニー(普段は都会で生活しているサーファーのこと)”の多さを実感しました(笑)」(後藤さん)。

また、母体が出版社というだけあって、充実しているのが『MENU MAGAZINE』である。発行頻度は3ヵ月で、メニューだけでなく、プロサーファーのエッセイや、「SHIBUYA&HARAJUKU MAP for Surfers」など、ちょっとした企画ものもあるフリーペーパーである。原宿店・渋谷店ともに1日で60〜80冊はなくなってしまうのだそうだ。ちなみに、企業からの提案もあり、3号目からは広告も掲載するようになっている。

なお、今後は、渋谷、原宿などは、“ターミナル”と位置付けこの『surfers table』で展開。自由が丘や三軒茶屋、下北沢など、商店街を中心に構成されている街は“スモールコミュニティ”と位置づけ、さらに小規模なアメリカンダイナータイプで積極的に出店していく予定だそうだ。

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