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WHITEHOUSE&Co.(ホワイトハウス)

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2002.08.31
この記事のカテゴリー |  インテリア・雑貨 | 
ありそうでなかった“日用雑貨店”

「コンセプトは世界の無印良品。頑張ってデザインしているモノよりも、シンプルで実用的、かつ洗練されているモノに魅力を感じますね」。

表参道を少し入った裏通りにある『WHITEHOUSE&Co.』は、世界各都市の雑貨や文具、家電を扱うコンセプトショップである。オープンしたのは01年11月1日。

以前は倉庫だったというレンガ造りの小さな古い1軒屋。その2階部分に位置する約6坪の店内には、ドイツの『HEMA』やスイスの『MIGROS』、ニューヨークの『Crate&Barrel』など世界各都市のスーパーマーケットのPB(プラベートブランド)が所狭しと並んでいる。

商品のラインナップをみると、ペンやメモ帳はもちろん、綿棒や紙ナプキン、さらには掃除用のブラシに郵便用段ボール箱と、いずれも生活に密着した身近な“日用品”ばかりである。

同店を運営するのは、(有)ダイナマイト・ブラザーズ・シンジケート。主に『LIVING DESIGN』や『monthly m』『東京カレンダー』などの雑誌のエディトリアルデザインを手掛けるデザイン会社だ。オーナーの野口孝仁さん(33歳)はAD(アートディレクター)である。

店内の商品は全て、野口さんが世界各地のスーパーマーケットやオフィス用品店、金物屋などで直接買い付けてきたものだという。

「海外に行ったら、観光地よりも現地のスーパーに行くのが好きなんです。海外の商品はデザイナーが無名であっても、デザインが秀逸なものがとても多いんですよ。前々から日本の雑貨や家電にストレスを感じていたこともあって、『これを日本にも紹介したい』と強く思うようになりましたね」。(野口さん)

そんな時、タイミング良く、事務所の近くの倉庫が空くことになり、出店に至ったというわけだ。

「客層は学生から年配の方までかなり幅広いです。価格もカルテルのボトルが200円〜とリーズナブルなので、リピーターも多く、わざわざ遠方から来て下さるお客さんも多いですよ」と、店長の鶴さん。

さらに同店では、建築、家具や照明など幅広い分野で活躍するミラノ在住のデザイナー、阿部雅世さんが現地で買い付けた商品も販売している。

数年前からのカフェブームやインテリアブーム、雑貨ブームなどで、イームズやパントンなど、有名デザイナーの家具や雑貨を扱う店がずいぶん増えた。

しかし同店のように、純粋にデザインに目を向け、無名のデザイナーのチープなプロダクトをまとめて扱った店は意外にもなかったのである。そういう意味では、同店はまさにありそうでなかった「日用雑貨店」といえるだろう。

この従来の小売業にはなかった「無印的業態」は、オーナーのモノとデザインに対する深い愛情とセンスがあってこそ生みだされたものなのである。


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