Decadence du Chocolat(デカダンス デュ ショコラ)

Decadence du Chocolat(デカダンス デュ ショコラ)

レポート
2002.10.01

6月6日、鉢山町に、手作りチョコレート専門店『デカダンス ドュ ショコラ』がオープンした。同店は『権八(ごんぱち)』や『モンスーンカフェ』などの飲食店を手掛ける(株)グローバルダイニングの新業態である。

「ヨーロッパで修行して以来、菓子職人としてチョコレートの繊細さと奥深さに魅せられてしまって。そこで、当初はケーキ店として出店する予定だったこの店を、チョコレート専門店にしてはどうかと提案したんです」と、同店シェフパティシェの三浦直樹さん。

実は、三浦さんは、同社の系列店のディナーレストラン「タブローズ」に勤務していたときに、チョコレートの宝石箱をテーマにした『チョコレートボックス』という知る人ぞ知る幻のスウィーツを開発。同社の社長もその商品の大ファンだったということもあり、三浦さんのアイデアは即採用され、オープンに至ったというわけだ。

外国人の住居だったという洋館を改築。その1階部分を店舗としている。ヨーロッパの邸宅をテーマにしたという店内は、アンティークのシャンデリアが輝き、オペラが流れる、かなりゴージャスな空間だ。

チョコレートのショーケースの他にもデコラティブな椅子12脚と丸テーブル6台を設置。チョコーレートだけでなく、コーヒーや紅茶などもいただける「サロン」にもなっている。

一方、ショーケースの奥はファンタジックなオープンキッチンが広がっており、ショコラティエ達がチョコレートを手づくりする様子が一望。柔らかい照明のサロン側から見ると、ちょっとしたステージのようにも感じる。

約30種類あるチョコレートのメニューは全てオリジナル。カカオはもちろん、ナッツや柑橘類、リキュールなど材料全てにこだわってつくられている。価格は1粒200円〜350円。

「ターゲットは20代後半からの女性を中心とした大人です。鉢山町や代官山など近所の方々が散歩の途中に立ち寄られ、その日のおやつ、という感じで買っていかれるケースが多いですね」(三浦さん)                 

レオニダスやピエール・マルコリーニ、ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ、など、00年以降、都内では高級チョコレート店が出店ラッシュ。欧州ブランドの直営店はもちろん、国内の洋菓子メーカーや外食産業などからの参入も相次いでいる。従来贈答用としてのイメージが強かった高級チョコレートだが、最近は、女性だけでなく、男性も自分のために買い求める人が増えているそうだ。

「チョコレートは甘くて虜になる大人の高級な嗜好品。もともと日本には大人がチョコレートを食べるという文化はないに等しかった。しかし、味覚にこだわるグルメ層が増える昨今、チョコレートブームも手伝い、このような大人のカルチャーはますます浸透していくと思います」(広報 田中さん)。

ちなみに、現在地方発送も行っている。

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