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オンライン古書店顔見せ興行

オンライン古書店顔見せ興行

レポート
カルチャー
2002.11.20
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開業30周年を機に、今秋リニューアルした渋谷パルコ・パート1 ロゴスギャラリーで、『オンライン古書店顔見せ興行』が開催されている。

インターネットというバーチャルな世界で店舗を構えるオンライン古書店。その中でも今回は、店主の個性とそのセレクト眼で定評のあるオヨヨ書林、書肆月影、杉並北尾堂、チャチュカ・ブックス、ハートランド、ふるほん屋 れいど・ばっく、文雅新泉堂、ユトレヒトの8店舗が参加し、各店がセレクトした古書を展示・販売している。

本展の魅力はなんといってもタイトル通り、店主自らが交代で店頭に立ち、お客様に“顔見せ”をすること。
「01年秋にも『女性古書店主が作る棚』という企画を行ったところ大好評。今、新書より古書が面白いという背景もありますし、既に注目されていたバーチャルな世界に店舗を構えるオンライン古書店主たちが、渋谷という特異な場所でリアル店舗を出したら面白いのでは、と思ったのです」と言うのは、本展覧会を企画した宣伝局コンテンツ事業部の野辺田さん。オンライン古書店の先駆者的存在である杉並北尾堂店主の北尾トロ氏に“元締め”を依頼し、今回実現したというわけだ。

北尾さんは『ぼくはオンライン古書店のおやじさん』という本も出版している有名なフリーライター。彼がオンライン上に店を構えたのは、処分に困った蔵書をなんとかしたい、というのが始まりだったのだそうだ。オンライン上なら経験はもとより店舗を構えるコスト的なリスクもない上、専業で取り組むための時間的リスクもない。つまり、本とコンピュータ、そして「本が好き」という純粋な思いさえあれば、誰でも開業することが可能なのである。

もちろん、今回参加している店主も町の古書店とは違い、かなりの個性派揃い。他に本業を持っている人がほとんどだ。中にはまだ20代前半の女の子店主も!

店主の個性がさまざまならば取り扱う本のセレクトもさまざま。洋書ビジュアル本ばかりを集積する店もあれば、ミニコミ誌や詩集など、一般の流通ルートに載らない雑誌、思想・哲学関係、ミステリーや時代小説などのエンターテインメント系の読み物や純文学にこだわった書店もある。

なかには、神田の古本屋街辺りに行けば、もっと安く取り扱っているのでは、と思われるものも、わざわざオンライン古書店にて購入する人も少なくないそうだ。つまり、商品や店そのものだけでなく、自分が共感できる店主のもとで購入するというモチベーションの方が重視されるという意味では、「店主」=ある種のブランドになった、といえそうだ。

バーチャルな世界から抜け出した彼らが、会場で細やかに、でもどこか不器用に、本棚を整えている姿が印象的だった。それぞれの店主へは左のリンクからどうぞ。

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