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VELOTAXI

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2002.12.10
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開放感溢れる車窓からの風景。
京都でもドライバーをしていたという
児玉さん(23)。「体を動かす仕事がした
くてドライバーになりました。色々な人と
触れ合えるのが楽しいですね」。
車体後部にはウィンカーがついている。
10月15日から、VELOTAXI(ベロタクシー)が表参道周辺での運行を開始している。
VELOTAXIとは、環境先進都市ドイツ発祥の自転車タクシーのこと。

空気力学や人間工学に基づいて、排気ガスゼロでガソリンをまったく使用しない乗物として設計されており、ヨーロッパでは既に11ヶ国20都市で活躍しているという人気者である。
欧州では民間が運営するVELOTAXIだが、日本では02年2月に設立した民間非営利団体(NPO)法人「環境共生都市推進協会」が運営している。今年4月から京都での運行をスタートし、利用者は半年で既に1万人を突破。当初から予定していた東京にもとうとう進出したというわけだ。

「京都議定書採択の地という看板だけでなく、本当に実になることを行い、発信地としての役割を果たすという意味でも、まず私達の地元である京都から運行を開始しました」とは、同協会の細尾友子さん。00年のハノーバー万博の際、面白い自転車タクシーが駅〜会場を走っているという話を聞いたのがVELOTAXIを知ったきっかけだそうだ。そして、自分達だけでなく、未来を担う子供たちの健康に関わる環境問題をもっと楽しい形で訴えていけたら、という想いをこのVELOTAXIに託したのだという。

VELOTAXIの特徴は、まずタマゴを横にしてくり抜いたような愛嬌のあるフォルムにある。車体のカバー部分にはリサイクル可能なポリエチレンを使用しており、客席は大人2人まで乗車可能。21段階のギア付きで、坂道では電動補助モーターがアシストするというドライバーにもやさしい設計になっている。ウィンカーは後ろ部分にしかついていないため、対向車には手信号で曲がる方向を知らせる。

東京では10台が運行しており、地図上での直線距離500mまでの初乗りが大人300円(子供200円)、その後100mごとに50円加算されるという仕組みだ。例えば表参道駅から渋谷駅までは約1kmだから、大人1人550円となる。人力ということもあり、走行範囲は表参道を拠点として、青山、原宿、渋谷など1kmほどの至近距離に限られている。
「VELOTAXIのデザインからも、感度の高い若者が多い青山周辺が共感を得やすい、と考えました」(細尾さん)。

とはいえ、浸透させるには運営を継続することが大切。そこで、企業広告を車体に掲載し、動く広告塔として企業から広告料を得ることで経費を賄っている。企業と人とのコミュニケーションにも一役かっているというわけだ。

実際に、渋谷〜原宿まで乗せて頂いた。思ったより安定感があり、歩くよりは少し早いスピードだ。バイクにはない心地良さと自動車にはない開放感があり、ちょっとしたアトラクション感覚も楽しめる。

「まだ実際に乗車できることを知らない方も多いので、交通手段の選択肢のひとつとして気軽に日常生活に取り入れて頂けるようになればうれしいです。でも何より、活気やエネルギー、そして行動力のある若い世代に環境問題を考えてもらえるきっかけになればいいですね」(細尾さん)。
今後は、タクシーやバスのように「VELOSTOP」の設置を検討しているということだ。

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