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ニューヨーカーズ・カフェ渋谷パルコ横店

ニューヨーカーズ・カフェ渋谷パルコ横店

レポート
フード
2003.01.07
この記事のカテゴリー |  飲食・フーディング | 

1976年に開業して以来、渋谷区宇田川町で営業してきた喫茶店「ルノアール渋谷パルコ横店」が、2002年12月3日「ニューヨーカーズ・カフェ渋谷パルコ横店」へと業態転換した。

運営するのは(株)銀座ルノアール。いわゆるシアトル系カフェのスタイルをベースに、居住性に配慮しソファ席をたくさん設けた「21世紀型のコーヒーショップ業態」として、既に高田馬場に2店舗、銀座、水道橋、お茶の水、千駄ヶ谷の計6店舗展開し軒並み成功している新業態である。

店内に入るとまず目に付くのが半円形の明るいショーケース。ここにはフォカッチャサンドをはじめ、ケーキやデザート、輸入菓子などのフード類がズラリと並ぶ。約30種類あるドリンク類の中心価格帯は200円台。エスプレッソのシングルは180円、フード類も250円〜とスターバックスやエクセルシオールなどよりも若干安く設定している。ターゲットは同社がこれまで苦手としていた若い女性だ。

「そろそろ渋谷の街で勝負したかったんです」と言うのは同社営業部長の曽我辺好二さん。

「渋谷はたくさんのコーヒーショップがひしめく激戦区。渋谷に本社を構えるドトールさんはエクセルシオールという新業態も成功していらっしゃいますし、なんといってもスターバックスさんやタリーズさんの出店が加速したことで、若者や女性にカフェカルチャーが浸透した最初の街です。30余年の喫茶の歴史をもつ弊社としては、他にもデパ地下やデリ、コンビニ、マクドナルドさんなどのファストフードなど日々進化している最先端のマーケットで勝負したかったという思いがありますね」(曽我辺さん)。

たしかに周辺のエリアはコーヒーショップだけをみても、00年に「スターバックス渋谷公園通り店」がオープンしたのを皮切りに、井の頭通り沿いには「カフェ・サンマルク渋谷井の頭通り店」、「ドトールコーヒーショップ渋谷井の頭通り店」がオープン。翌01年4月にパルコパート1前の交差点に中規模店舗の「エクセルシオール カフェ 渋谷公園通り店」がオープンしたことでひと段落したかと思いきや、02年秋には「スターバックス渋谷オルガン坂店」が登場。同店はその真向かいにオープンしたということもあり、ニュース系のTV番組でも「コーヒーショップ戦争」として取り上げられるなど、このところちょっとした話題となっている。

とはいえ、メニューはいずれもカスタムオーダー可能なコーヒー類をはじめ、パンやスナック、オリジナルグッズとそう違いはない。となると同店の特徴といえるのは合計130坪という店舗面積に約200席というゆったりとした空間だろう。春夏シーズンには全面オープンになるテラス席も含めるとなんと210席。おそらく渋谷で最も大規模なコーヒーショップといえそうだ。

「競合はシアトル系コーヒーショップだけでなく、ファストフード業態のすべてです。もちろんコンビニも含みます」(曽我辺さん)。

実は同店はパルコ本社の1階に位置しており、毎日賑わう様子をリアルに観ることができる。シアトル系コーヒーショップという業態がもはや特別なものではなく、ファッションや店のブランド力ではなく、味の善し悪しとも違う、日常生活における機能のひとつ=「anonymous(何でもアリ)な業態」と定着していることを確認させられる。

ちなみに同店のいちばんの人気メニューは「カフェラテ」だそうだ。

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