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HUB Cafe Tokyo(ハブカフェトーキョー)
レポート
2014.01.30
この記事のカテゴリー |  カルチャー | 

HUB Cafe Tokyo(ハブカフェトーキョー)

高速路線バスのラウンジをワーキングスペースに
ランナーズサロンやセミナールームに活用

2013年秋のグランルーフ開業や周辺エリアの再開発など、変化を遂げつつある東京駅八重洲口周辺。南口から徒歩約3分の八重洲1丁目にある「HUB Cafe Tokyo」は、長距離バス利用者のためのラウンジにノマド/フリーランス・ワーカー向けのワーキングスペース機能、さらにランナーズ向けの活動拠点やワークショップの会場など、多彩な利用目的に利用できるユニークな待ち合い室である。
電源/無線LAN/PC/プリンター/コインロッカーなど、ワーキングスペースに必須の設備も揃っている
女性用パウダールーム内のシャンプードレッサー。メイク落としなどの基礎化粧品も完備、ヘアアイロンの貸出しも行っている。
パウダールームで小さなネイルサロンが開かれることも。利用者は友人の結婚式の二次会に行くところ(写真提供:株式会社平成エンタープライズ)
皇居を走るランナーから安さが人気の“ランナーズサポート”(写真提供:株式会社平成エンタープライズ)
運営会社は、高速路線バス「VIPライナー」を運行する株式会社平成エンタープライズ「HUB Cafe Tokyo」は、VIPライナーの乗客向けラウンジ「東京VIPラウンジ」として運営されていたスペースを昼間にシェアオフィスとして活用し、施設の稼働率を高めることを目指してスタートした“昼の顔”である

フリー電源や無線LAN、PC、プリンター、コインロッカーなど、ワーキングスペースとしては一通りの設備が揃う。これにパウダールームなどのアメニティ機能も利用可能。乗客向けの利用料金は1時間300円、1日利用で980円、1ヶ月契約で月額9800円。東京駅近くの立地を考えればリーズナブルな価格だ。利用には会員登録が必要で、2013年末時点の登録会員数は8000人。昼休みや終業後に利用する会社員の利用が中心だという。

もともとVIPライナーはパウダールームやフィッティングルーム、シャンプードレッサー、シャワールームなど、女性向けの設備やサービスが充実していることでも有名で、2013年6月には、皇居周辺でジョギング/ランニングを楽しむランナーたち向けに「ランナーズサポート」という名称のサービスも開始。シャワー、着替え、休憩ができるスペースは丸の内・八重洲エリアでは貴重ということもあり、平日、週末を問わず利用が増えているそうだ。

その他にも店内スペースを利用して、女性客向けのネイルやメイクアップ、日本舞踊稽古教室などのスクール企画やワークショップ型イベントなども開催。会場としての時間貸しなど、今後も新しいプランを検討しているという。

こうした独特のタイムシェアや機能の複合化は、同社代表取締役の田倉貴弥さんが自ら直接利用者の声を聞きながら発案し、少しずつ導入してきたものだというから驚かされる。
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近隣で働くOLや面接前の就活生などに人気のパウダールームは全21席。就活生の応援用にメイクやマナーの教本も用意している
次々と新しいサービスのアイデアを生み出す平成エンタープライズ代表取締役社長・田倉貴弥さん。VIPライナーの車内には田倉さんをキャラクターにした“ネコ社長”のマンガが置かれている
お客様用ノートも設置。さまざまな形で利用者とのコミュニケーションを図っている。利用者からの書き込みも多い
2Fフロアもレンタルスペースとして利用可能。モニターやマイクも利用できるためセミナー会場にもなる
長距離バス利用者やランナーにも嬉しいシャワールーム
広々としたフィッティングルーム。ビジネスユーザー向けにズボンプレッサーも配備
マッサージチェアは7分800円。フットマッサージはバス/スペース利用者は無料で使用可
「深夜バスの利用者には学生さんも多く、もちろん就活生も沢山います。ある時、お客様にどこで着替えているのかを尋ねたところ、駅の公衆トイレで着替えていると言うんです。そこで、就活生や学生さん達にも安心して利用してもらえるように、乗客向けのラウンジを設けたり、女性向けのパウダールームなどを重点的に整備したんです

VIPライナーが東京~大阪間の高速バスの運行をスタートしたのは2007年8月で、夜行長距離バスとしてはむしろ後発ともいえる。だからこそ女性客を中心に、先行する競合会社にはないサービスを提案してきた。前述したパウダールーム完備の待合室 「VIPラウンジ」や女性専用車、低反発シート、就寝時の一斉リクライニング案内など、同社が他社に先駆けて導入したサービスは多い。中でも
同社は学生、特に就活生をコアターゲットとしてきた

2010年7月、新宿にオープンした同社初のラウンジスペースでは、全体の4分の1を女性用パウダールームに割いた。その後も、クロークサービスやデスクワーク用のスペース設置、フリー電源、さらに家電メーカーとのタイアップで美容家電を設置するなど、女性向けのサービスを充実させてきた。

お客様にビジネスホテルに宿泊するのと同じくらいのサービスを提供するのが目標。私たちのバスやラウンジで安心して過ごしていただければ、結果的にリピーターとなってくださいます。ご利用いただいた就活生の親御さんからもお礼をいただいたことがあるのですが、あの時はやはり嬉しかったですね」(田倉さん)


隠れたニーズを発見し、多彩なアメニティ機能を高めてきたことで、結果的にはコアターゲットとしてきた女性のみならず幅広い年齢層の利用客へのサービス向上につながった

どこよりも早く整備してきたラウンジスペースのネット環境やオンライン座席予約などのサービスは、30代以上のビジネス客にも好評だという。ちなみに2012年の年間利用客数は約50万人弱で、そのうち70%が同社の自社サイトを利用して直接申し込みをする組織化されたユーザー。リピート率も高く、最大で年間80~100回利用するユーザーもいるという。

「HUB Cafe Tokyo」は、ビジネス客が早朝にバスを降りた後、仕事の場所として利用できるサービスの延長線上に多彩な機能を持たせてきた。同時に、周辺のオフィス街で仕事をするビジネスユーザーたちにビジターとして利用してもらうことで、バスの利用へとつなげたいという狙いもある。

同社は京都・大阪の関西エリアで、それぞれの利用客に合わせた新しい活用プランを検討中だという。
「京都は観光目的のお客様が多いので、レンタサイクルなどの付帯サービスを充実させてきました。今後は京都ならではの機能として、着物の着付け体験なども検討していきたいですね。実は現在、東京と難波のラウンジの近隣に、ビル一棟を使った簡易宿泊施設を準備中です。海外からのお客様を含め多くの方々に利用していただけるよう、国際色豊かな宿泊施設にしていきたい。高速バスを利用されるお客様にはまだまだ不便な思いをされている方が多いので、これからもお客様達の“居場所”を作っていきたいと考えています」(田倉さん)

ユーザーとのコミュニケーションを重ねながら、独自の進化を遂げてきた
「HUB Cafe Tokyo」今後もユニークな機能を加えながら更新を続けていきそうだ。


【取材・文: 本橋康治(コントリビューティングエディター/フリーライター) 】

HUB Cafe Tokyo(ハブカフェトーキョー)

〒103-0028
東京都中央区八重洲1-5-9
八重洲アメレックスビル 2階・3階

営業時間
Hub Cafe Tokyo 9:00~20:00
VIPラウンジ  6:00~24:00
定休日:なし
03-3548-0146
VIPライナー【東京VIPラウンジ】
http://vipliner.biz/lounge/tokyo_2.php#s02

HUB CAFE TOKYO利用料金
1時間   300円
1日使用   980円
1ヶ月契約  9800円/月
*※1ヶ月契約の場合は「新宿VIPラウンジ2号館」も利用可能


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