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fridge setagaya sakura(フリッジセタガヤサクラ)
レポート
2015.05.10
この記事のカテゴリー |  ファッション | 

fridge setagaya sakura(フリッジセタガヤサクラ)

こだわりのブランドを営業するオーナーが手掛ける
”世田谷ローカル”な雑多屋


個人オーナーのお店など地域住民に親しまれる店が多く、地元に密着したエリアとして知られる東急世田谷線の上町駅から徒歩10分。住宅地のビルの2階に、2014年11月1日、セレクショップ「fridge setagaya sakura(フリッジセタガヤサクラ)」がオープンした。

運営するのは、東日本を中心にブランドの営業代理を行う、株式会社ドナ。アウトドア・ファッションブランドMonro(モンロ)やヘンプウェアブランドphatee wear(ファッティーウェア)などをメインに、現在約40ブランドを取り扱っている。

代表を務めるのは熊坂卓さん(39歳)。専門学校卒業後、FREAK’S STORE(フリークスストア)に就職した後、BEAMS(ビームス)に転職。その後約15年間、販売からイベントの商品企画など様々な業務を経験後、アウトドアライフスタイル誌『GO OUT』の編集に約半年間携わった後、独立。2014年10月に起業した。

メインの仕事は、商品の魅力を作り手以上にバイヤー等のお客様に伝える営業です。『GO OUT』退社後、BEAMS時代からお付き合いのあったphatee wearさんからフリーとして営業代行の依頼を受けた際に、メーカーの製品やサービスを代行し成功報酬で販売するという「REP(レップ)」という職業を知りました。その時に、サンプルを車に積み込んで、雑誌時代に取材した店などを中心に東日本にあるセレクトショップを直接回って、約40店舗との契約に成功しました!販売の仕事をしていた時は、ものの魅力を伝えることや、とにかく喋ることが好きだったので、天職だと感じましたね。その後、『良く喋る会社dona』として約2年間活動していましたが、2014年の10月に正式に会社を設立したタイミングで、お店もオープンしました」(熊坂さん)。

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約14坪の店内には、Monroやphatee wear、アウトドア小物などを展開するHALF TRACK PRODUCTS(ハーフトラックプロダクト)など、アパレルブランドの他、ドイツの老舗メーカーREDECKER(レデッカー)のキッチンブラシなどの生活小物から、Littele Morning Kitchen(リトルモーニングキッチン)のオーガニック素材を使用したグラノーラなどの食品、ドライフラワーや海外のおもちゃまでと、熊坂さんがセレクトした様々な商品が所狭しと並んでいる。

また、熊坂さんと親交の深いというスタイリストの石川顕さんとアートディレクターのジェリー鵜飼さんによる ULTRA HEAVY(ウルトラヘビー)や、徳島県を拠点に「しごと着」を現代的に提案するJOCKRIC(ジョックリック)といったブランドの別注品など同店限定の商品も展開する他、King Kole(キングコール)のネルシャツなどのヴィンテージ古着や、北海道のハンドメイドジュエリーブランドlito ao(リトアオ)といったレディースの小物も取り扱う。

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さらに、調合から生産、パッケージングまでを自らで行っている千葉県のルームフレグランスブランドAPOTHEKE FRAGRANCE(アポテーケフレグランス)といった生活雑貨や、新潟産の原点回帰米、東京内を自転車でデリバリーしているBICYCLE COFFEE(バイシクルコーヒー)などの食品、温水化粧水や生産農家直送のドライフラワーなど、商品のラインナップは幅広い。

「ここは、その家にとっての定番のものから新鮮なものまで入っている冷蔵庫のようなイメージで、本当に気に入ったものを集めた“雑多屋”です。扱っているのは、親交の深いブランドだったり仕事やプライベート出会った一目惚れ系のものがほとんど。お客様に、昔ながらのセレクトショップだねって言葉を頂くことがありますが、一番の褒め言葉ですね。アパレルはメンズが中心ですが、かわいい女の子も来て欲しい(笑)そういう子って大体かっこいい彼氏を連れているし、それに最近では奥さんが買い物の決定権を持っている夫婦も多いと思うので、女性向けの商品も扱っています。あと、消化するものがあればリピートにも繋がると思うので食品なども置いています」(熊坂さん)。


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客層は、熊坂さんの前職の同僚や口コミで来店する同業者など、アパレル関係者が中心となっているそうだそうだが、取り扱いブランドなどのSNSを見て長野から来店する美容師の男性の姿も見られるなど、東京以外のファッション好きの間でも話題となっているようだ。

内装を手掛けたのは、鉄&木の造形アーティストのナデシコブルックリンさん。また、同店のHPを始め、店内の壁やショッパーなどにも描かれているPOPな女の子のイラストは、メンズ雑誌『Begin』などのイラストも手掛けるイラストレーターのFACEさんによるものだそうだ。

「彼らとの出会いは、プライベートで行ったフリーマーケットやイベントだったりするのですが、うちで扱うことになった商品との出会いもそんな感じで、実際に足を運んだ場所だったり人との繋がりの中での出会が多いですね。そういう風に、大手が見逃すようなところを見ていきたいです」(熊坂さん)。


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ナデシコプルックリさんの手掛けた鉄と木の扉。
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階段の壁にかかれたポップなイラストは、イラストレーターFaceさんによるもの。
あえて、都心から離れた世田谷線の上町駅、しかも駅から徒歩10分という立地に1号店をオープンさせたのは、
「これまで東日本を回った中で、たくさんのいいショップに出会って、重要なのは場所だけじゃないと思いました。東京と地方を分けるような“ローカル”って言葉が嫌いで、そんな価値基準を変えたかったんです。そもそも東京は地方から集まってきた人たちがつくった場所だし、だったら住み慣れた世田谷で、そしてあえて辺鄙な場所から“世田谷ローカル”と名乗ってしまえと思って。それに、僕自身10年ほど住んでいたり、取り扱いブランドの事務所も近くだったりと馴染みがあるというのも理由の1つですが、ここは“東京都世田谷区”という住所でも家賃が安い。そういう場所でもお店ができるということを実践したいと思いました今後は、世田谷区内に年間3店舗のペースで出店を計画しているので、求人も大募集中です」(熊坂さん)。

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代表の熊坂卓さん。
2015年3月28日には、同じく上町の駅前に2店舗めとなる新店舗「fridge setagaya central(フリッジセタガヤセントラル)」をオープンしている。

「現在、ホームウェアブランドSEE.SEEの静岡の伝統工芸技術を用いた挽物のポップアップショップを開催していますが、setagaya centralでは地域の物産展ではないけど、そういう風に地場産のものを扱っていきたいと思っています。あと、1号店が“僕っぽい店”だと言われることが悔しかったので、“今っぽさ”も加えていくつもりです。1号店では、世代を超えた提案をしていきたいと思っていて、20代のスタッフに運営を任せてみているところです」(熊坂さん)。

近年、世田谷線「松蔭神社」の周辺にも個性派の古本屋や、おしゃれな飲食店などがぽつぽつオープンし、“新しい魅力あるまち”へと変化しているが、それぞれの個性が活かせる“脱・都心部”を拠点とした動きは今後ますます増えそうだ。

【取材・文 『ACROSS』編集部 仲村あゆみ】



「fridge setagaya sakura」(1号店)
住所:東京都世田谷区東京都世田谷区桜3-2-18 2F
営業時間:12:00〜21:00
tel:03-5799-7506

「fridge setagaya central」(2号店)
住所:東京都世田谷区世田谷1-22-5-1F
営業時間:12:00〜21:00
tel 03-5799-4786


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