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清澄白河フジマル醸造所
レポート
2016.04.08
この記事のカテゴリー |  飲食・フーディング | 

清澄白河フジマル醸造所

都心の住宅街でワインを醸造!
清澄白河に登場した都市型ワイナリー&レストラン

コーヒーのサードウェーブが話題になっているが、ワインも第7次ブームと言われている。国税庁の調査によるとワインの販売(消費)量は2009年以降増加しており、2013年度は過去最高の33万2,398本(出所:国税庁HP「酒のしおり(平成27年3月)」)を記録した。2015年6月には日本全国51のワイナリーのワインが楽しめるイベント「日本ワインMATSURI祭」(主催:日本ワイナリー協会)が東京の豊洲公園で開催され、約1万5,000人が来場したそうだ。国立科学博物館では2月21日まで「ワイン展 —ぶどうから生まれた奇跡—」が開催された。

そんななか、新たに注目されているのが“都市型ワイナリー”だ。その名の通り、住宅街やオフィス街といった街中にワイン醸造所を作り、できたてのフレッシュなワインを提供する施設である。2015年6月には、近年コーヒーの街として賑わう江東区・清澄白河に「清澄白河フジマル醸造所」がオープン。レストランを併設する同店では、本格的な食事やワインのテイスティング等の飲食が可能で大勢の人で賑わっていると聞き、取材した。
運営元は大阪に拠点を置く株式会社パピーユ、代表は藤丸智史さん(39歳)。大学卒業後に飲食店に勤務した藤丸さんは、ワインを学ぶために退職するとヨーロッパなどのワイナリーを巡り現地で働くなどして経験を積んだ。そして帰国後の2006年、大阪にワインショップをオープン。さらに、耕作放棄されたぶどう畑でのぶどう栽培をスタートすると、2013年には大阪市内の島之内に同社1店目の都市型ワイナリー「島之内フジマル醸造所」を出店東京では、2014年4月に小売店併設型「Wineshop & Diner FUJIMARU (ワインショップアンドダイナーフジマル)」をオープンしており、「清澄白河フジマル醸造所」はそれに続く出店となる。
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テイスティングルームは8席+スタンディング
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国内農家から仕入れたぶどうと自社栽培ぶどうを使ってワインを作っていた同社だが、増える耕作放棄地帯を受け継いでぶどう栽培を進めるなか、島之内での醸造だけでは追いつかなくなり、東京でも醸造所併設型の“都市型ワイナリー”の出店を決めたそうだ。

「ずっと農家からぶどうを譲ってもらって、自らぶどうを作れるようになったから農家のものは要らない、というのはおかしなこと。ぶどうが増えたんだったら、それを使ってもっとたくさんのワイン作りができないかというのが出店理由です」と言うのは、マネージャーの佐久間 遥さん。

「東京は人が集まる街ですし、人とモノが出合う可能性も地方に比べてとても高い。より多くの人に知ってもらうこと、特にワイナリーを知らない方に伝えるには、ぶどう畑の近くよりも都心がいいと思ったんです。ここからワインを中心とした食文化を発信していきます」
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イタリアやアメリカのポートランドで修業を積んだというイタリア人シェフ、ニコラス・カピッツィさん
人気の3種の自社醸造ワイン(各40ml)と一口おつまみのセット 「フジマル醸造所テイスティングセット」(1,080円)。プチパンの中にサラミとナスを詰めた「ひとくちパニーノ」(540円)
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自社栽培のぶどうは島之内店で使用し、「清澄白河フジマル醸造所」では山形、山梨、千 葉、茨城の農家から仕入れたデラウエアや巨峰などを使用。醸造は2015年8月からスタートしており、11月から発売している。今年は2万本のボトリング を計画しているそうだ。同店の醸造担当は木水晶子さん(31歳)。木水さんはビストロで勤務後、ワイン好きが高じて国内外のワイナリーを巡り、ニュージー ランド、アメリカ、カナダなどのワイナリーでワイン作りの経験を積んだという。

コンセプトは飲み心地の良いワイン。フレッシュなぶどうをそのまま味わえるようなワインを目指す。樽から直接出来立てのワインをグラスに注ぐ「生樽」 (648円)が飲めるのも、ワイナリーならではの魅力だ。さらに、同じぶどうでも、あえて空気に接触させて熟成させたものなど、遊び心を持って多種多様な ワイン作りを試しており、訪れる度にいろいろなワインが飲める楽しみもあるという。また、同社のワインは1年で飲み切ってもらうのを前提としたつくりで、 栓はコルクの代わりに王冠を採用。「王冠は長期熟成には向きませんが、コルクより安く、気軽に手軽に楽しんでもらうためには王冠の方が便利も良いんです」 (木水さん)。

同店ではレストランのメニューと、テイスティングルームでのテイスティング・軽食が楽しめ、食事客はワイナリーの見学が可能だ。また、ショップやワイナリーには常に食事スペースを併設している。

「“ワインを日常に”が私たちの第一題目。間口をぐっと広げるためにも、ショップやワイナリーに飲食スペースを設けています」と佐久間さんは話す。

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レストランフロアはカウンター7席、テーブル12隻
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テイスティングルームでは、3種の自社醸造ワイン(各40ml)と一口おつまみのセット 「フジマル醸造所テイスティングセット」(1,080円)が人気。他にも、グラスワインで出しているものは全て半量(60ml)でオーダーできる他、プチ パンの中にサラミとナスを詰めた「ひとくちパニーノ」(540円)なども食べられる。レストランで堪能できる料理は、「ブッラータ・トマト」、 (1,944円)「ウニのスパゲッティー」(2,376円)、「牛フィレのロースト」(3,132円)など。イタリア、ポートランド(アメリカ)、日本の 「サローネ」グループで経験を積んだイタリア人シェフ、ニコラス・カピッツィさん(26歳)が腕を振るう。ワインは世界各国の約300種を揃え、そのうち 約70種が日本ワイン。日本ワインは自社醸造の他、「ヒトミワイナリー」(滋賀県)、「タキザワワイナリー」(北海道)など、北海道から九州までの幅広い ワイナリーのものを提供する。ボトルワイン3,672円~、グラスワイン648円~。
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醸造担当の木水晶子さん。コンセプトは飲み心地の良いワイン。フレッシュなぶどうをそのまま味わえるようなワインを目指す。
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ワインの醸造は1階で行っている。タイミングによっては見学も可能だそう
立地は、清澄白河駅から5分ほど歩いた、住宅や町工場が密集するエリア。清澄白河への出 店は、江戸の中心地であり、町工場が多いから。同じモノづくりのスピリッツを持っているので、受け入れられやすいと考えたそうだ。元鉄工所だった建物の 1~2階を使用し、フロア面積はそれぞれ30坪。1階の醸造所ではタンクや圧搾機などが並び工場ならではの雰囲気を感じることができる。2階は木のカウン ターやテーブルが配置された温かみあるレストランコーナーと、樽やステンレスのタンクが並ぶ実験室のようなテイスティングルーム。コンセプトは工房を意味 する「ボッテガ」だという。

ワインをより多くの人に飲んでもらいたいと、あえてターゲットは設定していないが、来客層は30~40代が中心。子連れのファミリー層が平日昼間や土日祝 に来店したり、近所の60代夫婦が来たりと幅広く支持されている。雑誌でも数多く紹介されたこともあり目的客もいれば、コーヒーで賑わう清澄白河を回遊す る流れで来る客もいるそうだ。

また、地域の方々がワインの完成をとても楽しみにしていたりと、「地元のワイン」としてすでに受け入れられているのが窺える。木水さんも「普段から近所の 方と挨拶もしますし、清澄白河は町内会が盛ん。ものづくりの文化が元々あって、昔ながらの良い所が守られている街だと感じます」と語る。

「店舗にいると日本ワインがおいしいと言われることが増えていると感じます」(木水さん)
ワインの第7次ブームは、国内産ぶどうのみを使って国内で製造した「日本ワイン」がキー ワードの1つ。2015年9月発売の雑誌『BURUTS』でも日本ワインが特集されていた。これまでは輸入果汁が原料でも国内で製造すれば「国産」と言え たが、国税庁も今年に入って「日本ワイン」の表示ルール作りに着手。「日本ワイン」と表示できるのは「国産ブドウのみを原料とする果実酒」とするなど、日 本ワインの海外へのアピールにもつなげていくという。優良な生産者や、同店のような都市型ワイナリーの登場といった話題性も後押しし、今後、日本ワインが 広く浸透していきそうだ

取材・文 緒方麻希子(フリーライター+エディター)
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清澄白河フジマル醸造所

東京都江東区三好2-5-3


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