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MONOTIAM(モノティアム)
レポート
2016.03.16
この記事のカテゴリー |  カルチャー | 

MONOTIAM(モノティアム)

問屋街から変化を遂げる日本橋馬喰町。総合卸商社が手掛けるギャラリーショップ

1902年(明治35年)創業の㈱エトワール海渡。卸問屋街である日本橋馬喰町にいくつもの自社ビルを構え、アパレル・服飾雑貨・インテリア・生活雑貨など幅広いジャンルの商品を取り扱う国内最大級の総合卸商社である。
これまで、有店舗の小売業者を対象とした会員制ホールセールだった同社だが、2015年10月27日、問屋街の一角に小売業態「MONOTIAM(モノティアム)」をオープンした。新進気鋭のクリエイターの作品を取り扱うギャラリーショップである。

「年々、クリエイターによる個性的な商品を買い付けたいというバイヤー様が増えているんですが、生産数に限りがあったり、品質にばらつきがあったりして、なかなか卸ベースでは取扱うことができませんでした。また、弊社内では、一般の消費者様との接点がないため、トレンドやニーズを把握しきれていないのでは、という危機感を感じていたこともあり、流通的な側面からクリエイターをバックアップしつつ、消費者の方との接点となるような小売店をオープンすることにしました」(店長・原崇子さん)。

同社は自社ブランドのオリジナル商品の開発にも力を入れており、ゆくゆくはクリエイターと共同でのものづくりなどを行いながら、メーカーとして成長していくことも狙いだという。
 
(上)アイスランド出身のアーティストによる「パイロペット」。猫型のキャンドルが溶けると、中から骨格が!
(下)HOLY CRAP!のフラットシューズmosi mosiとFUJIYAMA。
以前はアパレルの売り場だったNEO館の1階・2階を利用し、1階は海外のデザイナー商品、2階は自社セレクトによる30前後の国内のクリエイター作品を扱っており、奥にはギャラリーコーナーも設置。原画の展示・販売などを行っている。毎月作家さんを入れ替え、たくさんのアーティストに発表の場を提供していくという。

「心にキュンとくる面白さのある作品をセレクトしています。クリエイターの商品といっても、アーティスティックで非現実的なものではなく、実際の生活に取り入れやすく、品質は高いけれども手に取りやすい価格のものを揃えています」(店長・原さん)。
(上)ほそかわ制作室の真鍮製動物チャーム。 (下)HOLY CRAP!の小悪魔パンプス。
ショップ名は、源(MINAMOTO)のアナグラム(文字の並べ替え)。生活を楽しくする源になりたい、クリエイターの発想の源を伝えたい、将来的にクリエイターの街としての源になりたいという想いが込められている。

全国からの、小売業者が視察を兼ねて訪れるほか、周辺の住民がスーパーの帰りに立ち寄ったり、20~30代の女性が小さなお子さんを連れて来店する事もあるという。
店長の原崇子さん(左)と、スタッフの橘内さん(右)
「“アガタ竹澤ビル”をはじめ、この5~6年で馬喰町界隈に拠点を構えるクリエイターがずいぶん増えました。古いビルをリノベーションしたショップやギャラリー、カフェなども増えて、休日に訪れる方も多い人気のエリアになっています。これまでは素人お断りの問屋ばかりでしたが、住む方にとってもメリットがある街に変わりつつあるのではないでしょうか」(店長・原さん)。
 
直近の国勢調査(平成22年~27年)によると、中央区の人口増加率は18.2%で、東京23区内では千代田区(23.8%)、港区(18.7%)に次いで3位。全国でも4位となっている。伸び率は緩やかながらも、「日本橋地域」の人口も増加。00年代後半以降の「都心回帰現象」を牽引しているのは月島や豊洲などのウォーターフロントのタワーマンションだけではない。日本橋エリアでも流通構造の変化のあおりを受け、中小の問屋から中規模マンションへの建替えが増加。その結果「住む街」としての側面が充実しつつある。

さらに3月18日には、ライフスタイルショップ「OTIUM(オティウム)」を表参道にオープンする予定で、特定分野に絞り込んだ新規業態(卸・小売)の開拓にも積極的だ。

取材・文 ACROSS編集部



MONOTIAM(モノティアム)
住所:東京都中央区日本橋馬喰町1-7-14エトワール海渡 NEO館1F・2F
電話:03-3663-8250
営業時間:10時30分~19時
日祝定休


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