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20160314_Tokyo Fashion Week/mbfwt_2016AW
レポート
2016.03.14
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20160314_Tokyo Fashion Week/mbfwt_2016AW

「路上」から東京ファッションウィークをみる

「パリコレ」が終わり、東京でもファッションショーの季節がやってきた。

「パルコでやるんですか?」「いえいえ、Hikarieとか今回は、表参道ヒルズとかで朝から晩まで毎日約1週間ランウェイショーやインスタレーションがあるんですよ」「へー、そうなんですね。見てみたいなあ!」

これは、先月の「定点観測」で出会った若者(25歳/会社員)にインタビューしたときに交わした会話だ。

今年も、2016年/17年秋冬シーズン向けのファッションが、公式スケジュールで合計54のブランドが、渋谷を中心とした会場で披露される、「東京ファッションウィーク」が始まったが、残念ながら知らない若者も少なくないようだ。

ということで、本誌の読者対象は決してファション業界の人に限っていないので、今日から1週間、ファッション業界外の方にもわかるように、ショーやインスタレーションのレポートをお伝えしようと思う。なぜなら、ファッションはもっとも人に近いもので、だからこそ、時代や社会が服や小物、スタイリングなどに表象されているはずで、また、欧米のコレクションのように圧倒的な消費のパワーゲームに踊らされていない、けれども「消費偏差値」の高い人たちが住む東京で開催されるファッションウィークは、きっと他の業界のマーケティングのヒントがいっぱい詰まっていると信じているからである。 

前置きはこのくらいにして、さっそくレポートを始めたい。
 
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tiit tokyoデザイナーの岩田さん
まずは公式スケジュールではないが、12日(土)若手ブランドの「tiit tokyo(ティート・トーキョー)」が秩父宮ラグビー場の通路にて久しぶりのランウェイショーを行った。テーマは「dawn」。
「インターネットの時代になって、時間の感覚が24時間ずーっと境目がない状態になっていると思うんです。でも、実際には太陽が昇って朝になり、沈んで夜になり、また朝が来る。そういう、夜から朝にかわる瞬間の(日常の)美しさを表現したかった」とデザイナーの岩田さんは話す。 

ルックは、春夏のような薄手の素材を多用し、そこに上質なウールやレザーを用いたアウターを重ねていくようなレイヤードスタイル。前ルックは他サイトでご覧いただくとして、ここで注目しておきたいのは、「春夏の延長に秋冬があり、1年の3分の2は春夏感覚」ということだ。

定点観測でも、真夏にブーツを履く若者が増えたことに注目して取り上げたのが2000年代半ばで、今では10月でも半袖だったり、ショーツスタイルだったりするなど、日常生活においてのシーズンレス感はすっかり当たり前になっている。弊社本社のビルなども、窓がまったく開かない設計になっているので、内勤の場合は冬でもコットン1枚で充分だ。おそらくそういうオフィスビルも増えているはずだ。

話をtiit tokyoに戻すと、今回からブランド名に「tokyo」を付けたそうで、その理由はインスタグラムを始めとするSNSからのアクセスを意識したからだと話してくれた。実際に、インスタ用にショーの記録とは別に合計3名のカメラマンを起用し、ふだん見る機会の少ないバックステージも撮影するなど、ショーのライブ感をSNSでアップして“ギグする”だけでなく、毎日少しずつ継続的にアップしていく予定だそうだ。

もともとは少女性の感じられるデザインやサイズ感が特徴だった同ブランドだが、今回は上質な素材(唯一日本生産ではなくトルコで生産したムートンは30万円ぐらいするそう!)やルーズフィットなデザインを起用したことによって、少女さしさを持った大人の女性にも着られるよう進化していた点が、最近の「大人憧れ」のアラサー世代にフィットしそうだ。
 
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左から平尾プレスの2人、ファッションジャーナリストの増田海治郎さん、「fashionsnap」の芳之内史也さん、NHKの小川徹さん、写ってないけど、「changefashion」の滝田雅樹さんなどとしばし談笑。
もうひとつ、ファッションウィークの季節は、いろんなジャーナリストや百貨店や専門店などのバイヤーが一堂に会し、情報交換する場にもなる。この日は、ショーの後、デザイナーを囲んでインタビューする「囲み取材」の後、平尾プレスの方々やファッションジャーナリストの方々と談笑。

その後、外苑前から移動して、渋谷へ。この日は、90年代に大活躍した若者たちにとってはレジェンドともいえる英国のグラフィックデザイナー集団「TOMATO(トマト)」こと、「UNDERWORLD(アンダーワールド)」の初めての展覧会が、渋谷パルコミュージアムで開催される初日で、そのレセプションに向かった。

つづきはまた次の記事で。

[取材/文:高野公三子(本誌編集長)
●3月14日〜19日の東京ファッションウィークのスケジュールはこちらからどうぞ。
「メルセデスベンツファッションウィーク東京」
http://tokyo-mbfashionweek.com/jp/aboutmbfwt/





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