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BiOcafe

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レポート
フード
2004.01.01
この記事のカテゴリー |  飲食・フーディング |   美容・健康 | 

スペイン坂に面した入り口には見ている
だけで楽しくなるお菓子のショーケースが。
夜はワインなどのアルコールも楽しめる。
手土産に丁度良いカヌレは4種、それぞれ
大(180円)と小(90円)を用意。
ペールバイオレットのグラデーションと
照明の調和が美しい。
いろいろ5種盛合せ(800円)
(インゲンバターピーナツ和え、
りんごコンポート、キャロットサラダ、
オリーブ、木の子のマリネ)

入れ替わりが激しい渋谷のスペイン坂で20年以上に渡り親しまれてきたカフェ「人間関係」。運営するのはピッツェリア「ラ・ソフィッタ」、道玄坂のそば処「信州屋」など渋谷を中心に6業態7店舗の飲食店を展開するクマガイコーポレーション(株)だ。

かつては“イイ感じ”の大人が行き交ったスペイン坂だが、残念ながら現在はエリアの低年齢化と共に煩雑なイメージが色濃くなっているのは事実。そんな中、同社が12月6日、20代後半〜30代の女性をターゲットにオープンしたのが「BiOcafe」である。「“ウチ側からキレイになれる”カフェ」というコンセプトのもと、オーガニックの穀物や旬の野菜を積極的に取り入れるなど、マクロビオティックの考えを踏まえたものだ。

「マクロビオティックは制限も厳しく医療に近いもの。ですからあえて掲げるのではなく、ひとつのエッセンスとして取り入れました。90%以上オーガニックのものを使用していますが、美味しくて食べていたものがたまたまオーガニックだった、というスタンスでありたいんです」というのは、広報担当の舟生毅さん。

ガラス張りの入り口には極めてシンプルで素朴な焼き菓子とパンが並ぶ。玄米やグラハムを使用したカヌレ、豆乳のベイクドチーズケーキに10穀ブレッドなど全てテイクアウトも可能だ。料理も有機野菜にこだわり、動物性油脂から植物性油脂、動物性たんぱく質から植物性たんぱく質へと、できる限り体に柔らかい食材を使用した。また野菜そのものの栄養分を壊さぬよう、蒸すことを中心に調理している。

「体に優しく安全なものを安心して召し上がって頂くことは、今まで幣社であたり前に行ってきたことなんです。例えばワインは、毎年オーナー自らイタリアのワイナリーを訪れ、現地での品質管理もチェックしたうえ仕入れているもの。輸送の際の温度管理も徹底しています。今まで当然のこととしてきた部分ですが、これをアピールしていくのもアリかなと。同店は嘘・偽りのないものを提供するという弊社の方針を提示する窓口でもありますね」(舟生さん)。

内装はフランスの最新のカフェを意識している。今回の出店にあたりオーナーが渡仏し、くまなくリサーチしてきたのだそうだ。テーマカラーであるペールバイオレットのグラデーションが美しく、シンプルな家具が落ち付いた印象を与えてくれる。25坪・30席の店内にはガラス張りのキッチンが組み込まれており、女性スタッフの活気が店内に色を添えていた。

「メニューや提供の仕方はターゲットと同年代の女性スタッフで考案しています。オープン前の募集には10名弱の定員に対して100名以上の応募があったんです。改めてオーガニックや健康に対する女性の興味の強さを痛感しましたね。最初はたいへんかもしれませんが、“質”を理解して頂ければ、もっと幅広い方にも受け入れられると信じています」(舟生さん)。

実は今回の出店は、長年スペイン坂を見続けてきた同社の、昔のように大人の流れを取り戻したいというチャレンジでもあるという。トレンドに敏感に反応し、目まぐるしく移り変わる渋谷。ここ数年注目されているオーガニックや健康といったキーワードも多くのトレンドのひとつかもしれない。しかし、トレンドの中から生活に根付くべきものを大切に育て、世に広めることも情報発信地としての役割ではないだろうか。

ちなみに同店は今後、働く女性に向けてオフィス街や、デパ地下などへの出店も考えているそうだ。

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