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TYPESEVEN/Sieben

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レポート
ライフスタイル
2004.05.26
この記事のカテゴリー |  インテリア・雑貨 |   飲食・フーディング | 

30年代の英国の工業製品やオーク材の
重厚な家具、50年代のガラス製品、ブ
ラス製の金具などアンティークなもの
からジャンクなものまでが無造作に並
ぶ2Fのインテリアショップ「Sieben」。
クスリビンやガラスの花瓶、ステンレス
のジョグなど、シンプルな工業製品がア
ンティークのチェストの上でぐっと引き
立って見えるから不思議だ。
ショップの内装も手がけた
「AUTHENTIC SHOE & CO」の靴も
販売! そんなユルいMDもショッ
プの魅力のひとつ。
平日の昼間は仕事の打合せだけで
なく、知合いのデザイナーなどが
ふらりと立ち寄るサロンとなって
いる。
毎週金曜日の夜はDJイベントも。
渋谷・南平台に、1Fがデザインオフィス「TYPESEVEN」、2FがTYPESEVENがプロデュースする英国系アンティークショップ「Sieben」、そして3Fが「bar Sieben」という3階建てのビルが出現した。

運営するのは、インテリア業界において対極に位置するともいえるミニマムモダン「IDEE」出身の代表取締役平山学氏と英国系アンティークの老舗「GLOBE」出身のショップ・マネージャー瓦吹重人氏を中心に20代後半の若者たちで設立した(有)タイプセブンである。

「もともと大学時代から、30歳までには独立してデザインとかものづくりに関わる仕事をしたいと思っていたんです」と言うのは平山さん。大学では空間デザインを専攻。約4年半勤務した(株)イデーでは倉庫での商品管理作業にはじまり、店舗の内装デザイン・設計・施工など幅広く担当した後、03年春、“デザイン事務所と何か”をやろうと退社。ニューヨークやロンドンのギャラリーやショップなどをいくつも訪れるなど、フィールドワークを通して発想のヒントを模索したのだそうだ。

帰国後まずは物件探し。知合いの不動産業者にお願いするのはもちろんのこと、自分も移動中に気になる物件を見つけるとすぐに連絡先をチェックする日々が続いたが、今のような業態になったのは、この物件に出会ってからだという。

「条件は2〜3フロアあって一棟まるごと借りられること。場所はどこでもよかったんです」(平山さん)。

約2ヵ月間探した末に出会ったのが、ワンフロア約10坪弱で3階建て+屋上というこの物件。アンティークショップ「GLOBE」のスタッフだった友人の瓦吹氏を誘い、“何か”が一気に固まっていったのだそうだ。

当初駐車場だった1Fがデザイン設計事務所、2Fはアンティークショップ、そして3Fが昼間はショップ兼打合せの場所として、夜は気のおけない仲間たちが気軽に集れるサロンとしてのバーという複合業態が完成。1Fはシンプル。2Fは重厚感溢れる男っぽい空間だが、3Fは壁や天井、DJブースなどが真っ白なミニマムモダンで統一されるなか、ヴィクトリア調のオーク材の重厚なアームチェアやテーブル、50年代のシャンデリアやガラス製品、ライト、ブラスのガラクタ(?)など、ちょっとクセのある品々が上手く溶け込み、独特の空間となっている。

現在、内装デザイン・インテリアプランニングの仕事は、トレンド感満載の大手アパレル系のショップから「Lift etage」や「AUTHENTIC SHOE & CO」などオーナーの志向性を強く表現するものまでと幅広い。アンティーク家具の販売も好調で、なんと先ごろパリコレビューしたカリスマブランドのフラッグシップショップへも納品したのだとか。

「現在一線で活躍するデザイナーの方たちが今のデザイナーズレストランやカフェのスタイルをつくってきたとすると、僕らはその次のスタイルを提案していきたいと思っています。もともと僕らの世代はそんなにスタイリッシュなものが好きなわけではないんです。でも、それが“何か”はまだ具体的に言えないんですが(苦笑)。」(平山さん)。

たしかに消費者からみても、ミッドセンチュリーもシンプルモダンでスタイリッシュなデザインにもちょっと飽きてきた。かといって、本格的なアンティークのものだけ、モダンでシンプルなものだけといった、デザインされたものばかりではちょっと息苦しい。アンティークなものからジャンクな雑貨、ふつうのものまで、時代を問わず巧い具合にコーディネイトするミックス感覚は、昨今のストリートファッションがモードとクラシックとストリートが巧くミックスしている構図と似ているのかもしれない。

「パリのとあるショップが、内装をなにもしていないというのがコンセプトだったんです。ビルの躯体そのものなんですが、それがかえってものすごくカッコよかった。“No Design”というわけではないんですが、あまり格好をつけ過ぎない感じ、何もしていないような自然体な感じというのが理想なんです」(平山さん)。

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